Ep.2 ~留学に「明確な目的」なんていらない~
ただの好奇心から始まった
今日もトレーニング→温泉コースで、露天風呂で空を見上げながらふと考えていた。
「留学から帰ってきて、もう1年が経とうとしているのか~」と
温泉と一緒に留学の思い出に浸りながら、自分だけの世界に入っていた。
そんな時、またふと思った。
「そもそもなんで留学行こうってなったんだろう」
今考えれば、後付けでいろんな理由を考えられる。
多様性のある世界に行くため・英語を伸ばすため・自分とは違う価値観に触れて刺激をもらうため・挑戦などなど。
でも、当時のことを思い出すと、そんな明確な目的なんてなかった。
ただ、私が持っていたのはこんな気持ちだった。
「なんかアメリカに一人留学っておもろそうやん?」
ただの好奇心だ。それ以上でもそれ以下でもない。
明確な目的なんて一切なかった。
でも、私は明確な目的を持たずに行ってよかったと思っている。
なぜなら、そのおかけで自分の可能性を狭めることなく自由に行動できたからだ。
留学は様々な経験機会の宝庫
留学、つまり自分の国とは違う国で生活をすることは、予期せぬことがたくさん起きる。特に、私のように単身留学ならなおのことである。
言語が違う・文化が違う・人が違う・習慣が違う。
何もかもが違う。そんな環境の中で生きていたら、全てが新しいことだらけである。
何が起こるかわからないのに、初めから目的に執着してたらもったいない。
例えば、私の留学中にどんなことが起こったのか、私の具体例を挙げてみよう。
「大学のプロム、良かったら一緒に参加しない?」
日本ではほとんど開催されない行事。参加するにはすごくハードルは高かったけど、参加してたくさんの友達ができて、みんなと踊ってすごく楽しかった。
「私のお父さんが林業の仕事しているんだけど、働いてみる?」
今までやったことがなかった、いわゆる肉体労働(ブルーカラー)。自分がその仕事に対して持っていたバイアスが一気にぶっ壊れた瞬間だった。
「今度、いとこが結婚式するんだけど、一緒に参加しない?」
およそ100人のアメリカ人の中に、私(日本人)が一人。場違い感がすごかった。けど、日本とは違った結婚式のスタイルを体験できて、こんな結婚式の形もあるのかと思った日。
「ハイキング行って動画撮影して、YouTubeにアップしようぜ」
ハイキングが大好きな大学の友達(アメリカ人2人)に誘われた。結果、この活動などを通して、今では親友だ。
これ以外にもたくさんある。
どれもこれも、全く予想などしなかったことばかりだった。
でも、日本にいたら確実に経験できないことばかりだった。
なぜ、こんなにいろんな経験ができたのか。それは私は明確な目的を持っておらず、何でも吸収できる状態だったからだ。
目的ではなく、ポリシーを持つ
明確な目的は持っていなかった。でも、私は「ポリシー」を持っていた。
ポリシーという言葉に関して、さまざまな定義や捉え方があるが、私は以下のように捉えている。
「根本的な考え方・考える上での原則」
どんなポリシーを持っていたかというと
「基本的に人からの誘いは断らない」
「留学を途中であきらめることはしない」
この2つだけ。あとは何でも自由。
このポリシーを持っていたからこそ、私は目的に執着することなく、本当に様々な経験をすることができた。それが結果、今の私の価値観や人生観に大きな影響を与えている。
もう一度、留学に「明確な目的」なんていらない
「何かする前に、まずは目的を考えよう」
もう聞き飽きた言葉。もちろんそれも大事なんだろう。でも、何事においても目的を考えることが正しいわけではないと思う。
特に、留学においては流れに身を任せるぐらいでも全然いいと思う。
その時その時、目の前にある機会を掴みに行く。
その環境でしかできないことをやる。
そこにいる人たちとしかできないことをやる。
今しかできないことをやる。
これが留学の本当の醍醐味だと思う。
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