4おむすび

15年間の歴史。

私が転職したgCストーリー㈱は、今年で15期目をむかえるベンチャー企業です。前職の青果物小売会社は、43期目になる中小企業だったので、文化やら感覚やらが全く違います。

「会社ができてから15年」と聞くと、ほやほや感がまだ若干残りつつあるイメージですが、ヒトで考えれば「生まれてから15年」経てば高校1年生なので、立派に育って大きくなったように感じますね。

gCストーリーにも、たくさんの思い出深いことがあったようです。

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こんにちは。
『門仲日記』を担当している、あるはです。

このシリーズでは
gCストーリー本社がある門前仲町を舞台に、

ずっといるメンバーは
なかなか気付きにくい魅力を

中途入社ならではの視点を活かして
発信していければと思います。

3回目の今回は
gCストーリーの今までの『歴史』について紹介します。

15年の大まかな流れは、以下の沿革に書かれているので

人の記憶に強く残っている出来事をお伝えします。

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最近、会社の歴史について触れる機会が
何度かありました。

それらは「ただ事実を知る」のが目的ではなく、
「その時どう感じていたか」を共有するような機会でした。

ひとつめ
外部の研修講師を招いて行ったワークショップにて。

それぞれが覚えていることを書き出して、年表をつくる時間がありました。

覚えているということは、何かしらの記憶が残っているということ。
感情が動き記憶になったことは、後々に活かされてくる財産だから、みんなで確認してみようというのが目的でした。

そんなことあった!よく覚えてるね!と
和気あいあいと話す『その時期を知っている人達』を見て、
共有してもらえた嬉しさと、知ったことによる驚きと、
自分は知らない過去の寂しさを
すこし感じました。

赤字で苦しかった時、仕事中にお互いを驚かせて楽しんだりと、部活のような楽しい感じもあったこと。

混沌としていた時、朝活等が活発になっていったこと。なぜか坊主が多かったこと。

チームごとに数字をしっかり見るようになった時、悪い噂話が増えて、毎週だれかが辞めていたこと。

内発的動機が大切なのではないかという考えが出た時、幸せになるし結果もでるから良いねという雰囲気になったこと。そこからティール組織を目指す流れになったこと。

「あの人にとっては、この出来事がショックだったんだな」
「この時期を、私が何も覚えていないのはなんでだろう」
「その出来事は、みんなが嬉しかったことなんだな」

会社と一緒に進んできた人達の、様々な発見がありました。

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ふたつめの機会は
中途採用メンバーに対して行われた社長研修にて。

ひとつめで作成した年表をもとに
社長はその時何を思ったかを教えてもらいました。

何のために生きるのかをずっと考えていて、
「意味あることをやろう」から「人へ貢献するために成長をして生きよう」へと変化した。
だが、理想の組織をつくることと収益をあげることのバランスが難しく、どうすればいいか最初の数年間模索していたこと。
利益がでてないのに理想を語るわけにはいかなかった。
それでも「貢献のための成長」という理想のために新卒採用を、赤字続きだったにも関わらず始めようと決めた時の自分のことを、今でもすげぇと思っている。
戦力の穴を埋めるために中途でとった優秀なメンバーは、今はすでに去っているが、得られた知見が沢山あったのですごく良かったと思っている。ネガティブな感情はあまり無い。
一気に業績がのびた時は死に物狂いでやっていたので、組織がどうとか言ってられない状態だった。
経営者としてどうしていけばいいかわからなかった時に、「利他と経営のバランスがとれている事例がある」と知り、理想を正当化された大きな気付きがあった。どうしたらよいかを集中的に学ぶことにした。
仕組みはわかったが、自分の心が会社に投影されるから、次に心をどう整えていくかを学んで実践していく。不思議と同じ目線同士が集まり、見えている世界が変わっていったのがわかった。


組織に対する社長の想いの、時間的な流れが見えました。

年表と見比べると、やはりトップなくして組織はあらずなのだと実感します。

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みっつめの機会は
入社式の前に新入社員向けに行われた
社長自らが案内役を務めて思い出の地を回る「gCツアー」。

起業をするきっかけになった理由から
最初のオフィスの場所、2回の移転を経て
現在の門前仲町に会社を移すまでの歴史を、社長が語りました。

私の印象としては「会社の歴史を知ってもらうため」というより
「追体験して、当事者意識を持ってもらうため」に行われている感じがして、
感動するというより、やる気が出ました。
※詳しい様子はこちらをどうぞ。

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その時その人は何を感じていたか。
それを聞いた人は何を感じたか。

会社の歴史という事実ではなく、
人の心の動きに着目して年表と向き合ってみるという
とても貴重で不思議な機会でした。

あなたの会社には
どんな感情の記憶がありますか?

ぜひ、色々な会社でやってみてほしいです。
気付きが沢山あるはず。

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