のらべりIV寄稿作品「夏の熱い日に」 #N_V_Q #NVQ4感想募集
「イームラ イムラ イームラ傭兵!イームラ イムラ 高火力~~!」
幼い頃、ポケットラジオのチューニングをくるくる回して遊ぶのが好きだった。何Hzがどこの局か?なんてことは知らなかったが、サー……と鳴っているノイズの音が突然くっきりした人の声に変わる。あのどこかに繋がった感覚が好きだった。だけどあの日、たまたまラジオが拾った電波からこの妙竹林な広告が流れ、母の笑顔が強張っていく瞬間はきっと忘れることができないだろう。
小学校の校章が大きく刻まれたスクールバッグを小さな背中に