若者は国防を語れ
また北朝鮮から飛翔体が飛んできた。
軍備や防衛費について、これから議論が進むかもしれない。
ご想像いただけるだろうが、われわれ老人は、軍事はまったく苦手だ。
われわれの世代は、平和教育は死ぬほど受けてきたが、国防教育はまったく受けてこなかったからだ。
9条があるから日本人は戦争で死なない、と教わったので、それしか知らない。なぜそういう理屈になるかは、忘れたのでよくわかりませーん。
知識がないことよりも大きいのは、年寄りになると、もう国防が自分の問題とは思えないことだ。
若者からもそう見えるだろう。もう戦場に出ることはない、徴兵の心配がない年寄りに、国防を語られても、無責任に思えるだけだろう。
だから、若者たちに国防を論じさせるよう、メディアは仕向けなければならないと思う。
だが現状は、メディアは、「平和の大切さを伝えなきゃ」ばっかりである。それも重要だ。しかし、「ばっかり」になるのは、それしか知らないからにほかならない。
防衛費を増やせと言いたいわけではない。若者が軍隊(自衛隊)を廃止して「非武装中立」を選ぶなら、私はそれでいい。どうせもうすぐ死ぬんだし。
しかし、若者や、その子どもにとっては、まさに命の問題だ。最重要といっていいだろう。若者に国防を論じさせよう。もうそういう気運はあるかもしれない。そうだとすれば、われわれ老人は邪魔をしないようにしたい。
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