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「不倫」を責める文化

山尾志桜里の「不倫」「離婚」をまた文春が記事にしている。

山尾志桜里は政治家として期待していた。彼女の将来を潰したのは文春である。

著名人の不倫をあげつらって権威を失墜させるのは、明治時代に東京で部数1位を誇った新聞「萬朝報(よろずちょうほう)」の得意とするところだった。下品な醜聞記事の新聞を昔は「赤新聞」と言ったが、これは万朝報が赤い用紙を使ったからである。

当時も、そういうのはジャーナリズムの堕落だと非難された。「萬朝報」はその後、消え去る事になる。

昭和になってからは、鳥越俊太郎が宇野宗佑のスキャンダルでこの手法を復活させたが(その時も批判された)、現在は週刊文春が「赤新聞」をやっている。

しかし、明治の万朝報の方が、文春よりも公平であった。なぜなら、万朝報は、政治家だけでなく、財界人や文化人の不倫も全部暴いた。森鴎外の愛人が暴かれたのは有名だ。

週刊文春は、「作家タブー」で、文化人の不倫には沈黙する。私ですら、有名作家の不倫や、それが原因で妻が自殺したといった噂は知っている。文春が知らないはずはないが、そういうのは絶対載せないわけでしょう。

文春は滅びてよい。



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