見出し画像

新作イラスト・マンガの作り方

こんばんは。かきもちです。
ここ1年近く、イラストやマンガをTwitterでほぼ毎日更新しています。

最近、毎日の更新に若干行き詰まりを感じていました。行き詰まりの理由は3つあります。

1. 描いたものを振り返る時間がない。
2. 自分の中で描きたいものがまとまる前に手を動かす必要がある。
3. 何を試行するでもなく、なんとなく描いている。

というわけで、一度新作を作るのをやめて、これまで描いたものを修正していこうという切り替えを進めています。

この記事では、毎日新作を作る方法をまとめておきます。前半がイラスト編、後半がマンガ編です。それではどうぞ!

イラスト編

画像1

イラストは昼ごはん前に描いていました。使用ツールはPhotoshop(PC)、Clipstudio Paint(以下クリスタ)(PC)、Sketches(スマホ)のどれかです。2021年に入ってからは縦スクマンガに対応するため、主にクリスタを使っています。

前者二つのツールはあらかじめレイヤーなどを設定したフォーマットがあり、コピペするだけですぐに描き始められるようにしてあります。解像度は300dpiと低めです。モノクロなら600dpiにしたいところです(PCを買い換える必要があるかもしれない)。

内容としては、マンガ専科で教えてもらった練習をするか、教本の内容を進めるか、落書きをするかのどちらかです。

マンガ専科で教えてもらった練習
・動物50種類暗記(ものの形を引き出す練習)
『どうぶつの形練習帖』を模写。動物の特徴を描くことがポイント。
・感情32種類暗記(キャラクターの感情を描く練習)
プルチックの感情の輪にある感情を表す表情を描く。ラインスタンプのつもりで描く。顔だけでなく、演出も使うこと、描いているときに自分もその感情になってみることがポイント。状況設定を具体的にすると良い。
・写真模写(感情を示す「良い絵」を描く練習)
Unsplashにあるものや手持ちの写真を模写する。色はスポイトを使わず目で見て描く。風景全体の情感を捉えて紙に念写する、と思うことがポイント。
・ポーズ(動きのある人物をバランスよく描く練習)
人物のポーズをひたすら描く。
・キャラクター(色ぬりの練習)
下書きから色ぬりまでを一連の流れに沿って描く。

教本
・風景(風景をカラーで描く練習)
よー清水先生のPhotoshop教本を見て、実際に手順通りやってみる。

落書き
・風景(一番手軽)
浮かんだ風景や心象風景を描く。Sketchesで描くことが多い。
・キャラクター一発書き
のほほんさんなど、オリジナルキャラクターのイラスト。
状況設定をして、描く。季節ものを描くことも。

基本的に練習方法が豊富で、練習し足りない状態なのでネタが豊富です。迷ったら動物、PCが開けないときはSketchesで風景を描くとスムーズです。

お手本で思い浮かべている作家さんは、Photoshop絵ではよー清水先生、Sketches絵ではイラストレーターのヒョーゴノスケさん、キャラクター絵ではマンガ家・イラストレーターの小島えいゆさん、ことり野デス子先生です。あと、デザイナーの山中俊治さんのスケッチがすごく好きでいつも真似したいと思っています。

描けたらTwitterにアップして終了です。Instagramにはしばらくアップしていません… そして、こうしたnoteなどで使うとき以外は見直しはしていないです…!

一度表計算ソフトで振り返りフォームを作ったのですが、開くのも書くのも面倒でやめてしまいました。かといって公開の場で振り返りをすると、その絵を好きになってくれた人の邪魔をしてしまいます。

自分でやると面倒くさい、公開でやるのも納得いかない、ということでTwitterのサブアカウント @kakimochi_cr を作って、そこで振り返ることにしました。これならサブアカウントをフォローしなければ、振り返りも見えないでしょう。

マンガ編

画像2

マンガは夜ごはん前か夜作業終了後に描いていました。使用ツールはPhotoshop(PC)、Clipstudio Paint(以下クリスタ)(PC)いずれかです。イラストと同じく、2021年に入ってからは縦スクマンガに対応するため、主にクリスタを使っています。(Photoshopでも作れるのですが、縦スクマンガの制作を支援するツールの数はクリスタの方が圧倒的に多い気がしています。)

こちらもイラストと同じく、あらかじめレイヤーなどを設定したフォーマットがあり、コピペするだけですぐに描き始められるようにしてあります。ただ解像度が300dpiなのですぐにざらつきます。印刷にも回せないのですが、当分の目標がネームを作ることだったので許しました。本当は普段から600dpiで描けたらいいですね…。

内容としては、ストーリーを描くかエッセイを描くか、日記を描くか時報4コマを描くかのどれかです。どのマンガでも、最後のコマでどんな感情を描くか or 読後感を決めておくとスムーズに描けます。

ストーリーマンガ(最近最多)
演出の仕方(アングル、効果、吹き出し、表情)、物語の運び方、キャラクターデザイン、感情の流れの作り方の練習になる。ずっと心の中(というか、腹の底)で思っていることや感情を伝えるために、例え話を描いていることもある。
・メモ+第11回講義
ネタを随時メモ帳アプリに思いついたときにメモしておいて、それに沿って描く。ストーリー展開は、ごとう先生によるマンガ専科の第11回講義に沿わせる。あまり詳細を考えずに始めると、およそ8回〜11回の連載になる。
・ストーリーの型スロット
ストーリー展開が浮かばない or 第11回講義とは違うパターンで描きたいときは、コルクのストーリーの型スロットを使って4Pマンガを作る。
・オリジナルキャラ3人の日常
のほほんさん、管理者さん、名無しさんのうちの誰かの日常ネタ。この3人は比較的キャラが明らかなので組み立てやすい。何の順番なのかよくわからないが、管理者さん>のほほんさん>名無しさんという関係を意識すると描きやすい。

エッセイマンガ(一番手がかかる気がする)
情報を整理してわかりやすく、納得できるように伝える練習になる。飽きさせず、かつ誤読なく伝えるための工夫ができる。口では言いづらいけど間接的に伝えたいことを描いていることが多い。
・誰かに伝えたいこと
誰に何を伝えたいのかはっきりさせると比較的描きやすい。かつ、挿絵マンガにならないことが大切。こだわりポイントとしては、主人公が簡単に納得しないこと。言いたいことを率直に出すことが大事。
・社会問題に関係すること
社会を変えたい、変えてほしいという願望よりも、自分がこうしていきたいという小さな行動の変化を描くと比較的描きやすい。そのときのニュースやTwitterのトレンドを踏まえて描くことができる。
・科学に関係すること
これがなかなか…!解説ものでは、プレスリリースに出ていた研究成果をマンガにしたり、物理学の内容を解説したりする。つぶやきものでは、キャラクターと科学について話したり、過去の学習過程での思い出を振り返ったりする。ここを増やすかどうかも検討したいところ。

日記
フォロワーさんや身近な人への近況報告ができる。とにかくマンガを一枚描くことでマンガを描く習慣につながる。
・こんなことがあったよ系(出来事+感情)
エッセイもストーリーも浮かばないときや、その日おもしろいことがあったらこれ!2コマでも4コマでも作れる。感情→出来事→感情 のように、出来事によって感情が変化した様を描くとおもしろい気がする。
・今日はこれをやってます系(出来事)
何かのプロジェクトやイベントに参加しているときはこれ。今までの例としては「ハッカソン出場中」としたものなど。
・感情だけとにかく描く系
出来事を整理する余裕がない、詳細については言えないけど日記しか描く余裕がないときはこれ。ねこさんの真顔+背景演出で限界感が出せている…はず…!

時報4コマ
「ぴ ぴ ぴ ポーン」という効果音に合わせて4コマで展開する。1〜3コマで発展させ、4コマでオチをつける練習ができる。コマ割り、コピペ、効果音描写、読後感設計の練習ができる。もう何も浮かばない!何もわからん!というときでも描ける。日記と同様、とにかくマンガを一枚描くことでマンガを描く習慣につながる。
・同じキャラが4コマ目で動く系
1コマ目にキャラクターを描き、4コマ目までコピペする。4コマ目に変化を加え、効果音をつけて完成。最後のコマを爆発にするか、平和!にするか、ひらめきにするか、尊敬にするか…色々作れる。
・キャラが少しずつ増える
1コマ目にキャラクターを描き、2コマ目までコピペする。2コマ目にキャラを描き足し、それを3コマ目にコピペ…という具合に作る。キャラが増えていくと嬉しい。雰囲気が温かい感じになる。応用して、食べ物を減らす(食べていく)などもできそう。

一発書きができてしまうのはストーリー、日記、時報です。言いたいことがまとまっているときはエッセイも有効です。

お手本で思い浮かべている作家さんは、ストーリーマンガでは手塚治虫先生、エッセイマンガでは山田ズーニー先生、はやのん先生、日記ではまるいがんもさん、時報マンガではEテレのCMです。鎌田悠希先生、入江亜季先生、ヤマシタトモコ先生、つくみず先生の絵柄に憧れがあります。

迷ったらこう!

イラスト→練習ものをやる!
マンガ→日記を描く!

こんな感じで、迷ったら負担の少ないものを作っています。
迷うということは、取り組みたい課題を設定できないほど疲れているということ。マンガを描くには考える、描く、整えるといった作業が必要なので、そうした負担の少ないものを選んで、演出や展開で何かしら新しい挑戦をしてみるようにしています。

とりあえず1000本ノック、振り返りもほしい

とりあえず新作を作り、色々試してみることでアイデアの作り方や時短の方法も掴めてくるような気がします。ここでは新作を作るためのコマンドをまとめました。今後新作を出すことに難しさを感じたときは、この中から何か選べば何かしら新作を作ることができます。(たぶん)

ただノックした後、一回振り返ることも大切。挑戦したことがうまくいっているのかいないのか、チェックする機会がほしいですね。これまではひたすら新作を描いてきましたが、新作を1週間、振り返り+修正を1週間というようにサイクルを回しても良いかもしれません。


この記事が参加している募集

最近の学び

もしよろしければ、おすすめの食べ物や音楽、書籍を教えてください☕️ いただいたサポートで購入してレポート記事を書きます。