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会議で、ツッコミが入らない戦略は弱い?

本日は楠木さんの『ストーリーとしての競争戦略』より。

本書の中で、競争に打ち勝つ最も重要な部分として取り上げられている"事業戦略の中に、一見すると愚かな、馬鹿な戦略を盛り込む"戦略。

これは、"一見すると"というのがミソで、その行為、戦略単体を見ると合理性がなく、バカな戦略であるが、大局で見ると、合理性がある、なるほどと思われる戦略のことを言います。

???どういうこと?

その背景は以下の2つ

❶戦略が"バカ"だから、競合が真似しようとしない

誰が見ても完璧な戦略というのは、すぐに他社が真似をしてその領域はあっという間にレッドオーシャン化します。対して、非効率で合理的でない戦略というのは他社が真似しない、真似したくない戦略として認識されるので、競合の参入を最小限に抑えることができる。

❷"一見するとバカな戦略"は社内でストーリーがブラッシュアップされる

バカな戦略は、社内で稟議を通す時に、その背景=ストーリーを説明しないといけない。一見するとバカな戦略であるが、大局で見ると合理的であるという説明のために、戦略ストーリーがブラッシュアップされるということ。

その説明を聞くと、ああ、なるほどな〜と唸るような、そんな戦略。筆者はこれをバカなる戦略と呼んでいます。

企画会議で、ツッコミが入らない戦略など、ありふれており、競合にすぐに真似されてしまうんですね。

明日はこの"バカなる"な戦略を取り入れたスターバックスの事例を記します。


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