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僕たちは常に「本気」である

率直な話、僕は仕事ができない側の人間である。

やることを先延ばしにするし、
ホウレンソウが遅くなりがちだし、
何よりも手際が悪い。

そんなんだから、人に迷惑をかけがちであーる。

特にこの年度末の忙しい時期になってくると、そんなところが目立つ。

僕ももう26歳。いい歳した大人だ。

そろそろちゃんとした大人にならねばな、である。

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ちゃんとしようと思えば、ちゃんとするのである。そんなことを思いながらも結局ちゃんとしないから、ちゃんとできていない。よく子どもは

「本気出したらいける!」

というが、実は人間は常に本気である。本気とは常に出している通常運転のそれのことを言うのであって、急に何もかもできるようになるわけではない。だから、「先延ばし」「ホウレンソウ遅れ」「手際の悪さ」このどれをとっても僕の本気なのだ。

すなわち、ちゃんとした大人に近づきたければ、「本気の底」をあげる必要があるのだ。

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「本気の底上げ」をしてちゃんとした人間になるためには、常日頃の習慣を変えるのが一番いい方法であろう。

僕なりに考えた解決方法を以下に述べる。

①すぐできることは、今すぐに終わらす

メールのチェックや回覧など、すぐに終わる仕事というのはいくらでもある。本気の底がディープな僕は、そんな簡単な仕事でさえも後回しにしてしまう。これだから、あとになっても細々とした仕事が残っていることが多い。今できることは、今終わらせる。さっさとさばけるものは、さばいてしまうのがやはりいい。

②悩ましいことがあったら、とりあえず他人に聞く

アイディアが思い浮かばなくて先延ばしにしてしまうことも多々ある。ずっと悩み続けるのもまあ悪くはないのだが、悩み続けていい結果やアイディアが生まれるとも限らない。そんなときこそ、他人を頼るのが望ましいだろう。人間の社会というのは、一人で完結するものではない。誰かとの対話から生まれるものの方が、ずっと価値あることである。

③机の上は常にきれいに

やることがたくさんあって机が荒れてしまう。僕はそんなタイプ。あれ具合で僕の仕事の進捗がわかってしまうのだが、だいたい荒れ始めるとその書類やものでいっぱいになった机がストレスになってくる。ストレスになると、早く家に帰りたくなる。そうなると、仕事を投げ出して後に回してしまう。そうすると、明日の仕事が増える。悪循環である。荒れた机からは何も生まれないのだから、いっそのこときれいにしておこう。

④やることを細分化して書き出す

脳で処理できる量は決まっている。1日に何万回もの決断を下しているのだから、それもそのはず。なので、脳が疲れ切ってやる気を失う前にいかに仕事を進めるかが、仕事術の一つではないだろうかと思う。よくタスクの何から手をつけたらいいのかわからない状態になってしまうのだが、そんなときはやはりタスクを細分化してしまうのがいい。細分化することで、1ミリでも仕事が動くようになる。仕事とは自転車をこぐようなもので、最初の10回転くらいを頑張ってこいだなら、あとはスムーズにスイスイと進んでいくものだ。やることを細くして書き出して、進めるごとに消していけば、進んでいる実感も湧いてくる。机の付箋やノートは、そのためにある。

⑤明日やることは、前の日に書き出す

やることを先に決めてしまえば、何も考えずにその日のスタートをスタートさせられる。明日やることを前日に書き出しておくこともまた、脳のスタミナをセーブする方法の一つだ。だいたい「その日暮らし」ならぬ「その日仕事」になっていることが多い。そんな切羽詰まった仕事のさばき方ではやはりストレスであるから、余裕を持って対応するためにも前もってやるべきタスクを書き出しておくのがいいだろう。

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こういう小さいところから習慣を変えていくことで、きっと僕たちの「本気の底」は上げられるのだと思う。習慣にすれば、やらないと気持ちが悪い体質になる。「仕事をスムーズにできないことが気持ち悪くてどうにかなってしまいそうだ」という感覚を身につければ、こちらの勝ちで、側から見れば「仕事が少しできる人間」という評価に変わるだろう。

いかに通常運転のレベルを上げるか。

僕らは常に本気を出しているのだから、その通常レベルを上げる努力をしたいものだ。

まずはタスクを書き出すことから。そして細分化して、少しずつ終わらせていくこと。

年度末の最後くらい、きちっとして終わろうではないか。
目指すべきは、終わりよければ全て良しな年度末である。

2024.03.01
書きかけの手帖

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