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どんなに便利になっても使う人間のスペックがこれじゃなぁ

探しものをして見つからず、そのプロセスに思いを馳せたら
昔っから、似たようなことをしていたことを思い出した。
これは、性分というかスペックの問題だったんだな。

***

若い頃は、カツカツの生活だったので
1円単位で家計簿をつけていた。
月末には数円が合わなくて、何日もその月が〆られず
今考えると、どんだけコスパの悪いことをしていたんだろうと思う。

最初は手書きノートのいわゆる家計簿。
レシートと電卓と支払い用の袋が欠かせなかった。
そのうち、ワープロで打つようになり
出力したA4サイズの用紙を綴じるようになった。
見栄えは格段によくなったが、いかんせん感熱紙だったので、ほどなく読解不明となった。

そうこうしていたら、天下のエクセルが自動で計算してくれるようになった。
合わせて自動引落できるものは、可能な限りそちらへ移し
通帳が家計簿代わりになっていった。

最近はほとんど電子決済で財布の中の現金はわずか。
年末にWebで入出金を確認すれば、1年分の家計簿も数時間で作れる。
単に無精になっただけとも言えるが、便利になったものだ。

しかし、紙の家計簿もワープロで作ったものも
初期のエクセルファイルさえ、今は手元に残っていない。
年賀状用の住所録も同様。
毎年のように年賀状ソフトを変えてはデータ移行に時間を費やしたのに。
あの頃、フロッピーディスクやMDやらに保存した大切なファイルはどこへ行ってしまったんだろう。
大事だと思っていたのに、いつの間にかその存在すら思い出してもらえなくなっていた。


で、どうしてこんなことを考えているかというと・・・。

とあるサイトにログインするためのパスワードがわからなくなった。
今、noteを書いているデスクトップPCは、この春、退職祝いに自分で買ったゲーミングパソコン。
ゲーム三昧を決め込んでいたので、Officeも入っていないし、データベースソフトも入っていない。
アカウント管理していたファイルはここにはない。

これまで使っていたノートパソコンになら残っていたはず。
と、開いてみるのだが。
そうだった。こっちのデータは、退職とともに一掃したんだった。
どうせ、ファイルを保存してたってまた見返すことなんて皆無さ。
家計簿だって、住所録だってそうだったじゃないか。

と思ったことを思い出した。
しかし、一掃しすぎたようで・・・。

たしか、どこかハードディスクにバックアップがあるはずだけど・・・。
こういうとき、同じファイルはいくつも出てくるのに
肝心な捜し物は見つからないのが私の定番である。
1円の使い道を突き止めるのと同じように
未だに、ファイルひとつ探すのに無駄に時間を掛けている。

時代はどんなに便利になっても
使う人間のスペックがこれじゃなぁ。
と、入りたいサイトにログインできずに、とほほ・・・な夜。


タイトル画像は”写真は呼吸 <こさいたろ>”さんにお借りしました。
月末のこたつの上はいつもこんな感じでした。


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