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寝ている場合じゃない

昨夜の話。
明日は春らしいお天気だというので、どこかドライブに行こうと持ちかけました。でも、実家の近くに観光地らしいところはありません。桜は当然、梅も桃もまだ見頃ではない。じゃ海辺の(自称)リゾートホテルで美味しいもの食べよう!ということに決まりました。👈 私の独断

朝、あまり乗り気ではない父をなだめて車に乗せて走り出します。
久しぶりに通る道。思い出話がポロポロと出てきます。
「車がないころはこんなところまで歩いて祭りを見に来ていた」、とか
「正月に酔っ払ってこの川の一本橋から落ちて大変だった」、とか。

そして「あー、もったいない。」と空を見上げます。
この「もったいない」は、外で仕事をするのに絶好の日和なのに、こんな日に何もしないなんてなんて「もったいない」、という意味です。😅
心と身体に染み付いている感覚なのでしょう。

***

しかし、だんだん無口になり、1時間弱で目的地に到着したときには「気分が悪い。」と言い出しました。しばらく車の中で休むと。

えーーー💦
せっかく来たのに! というのは私の感情で、「きついって言ってるのに、こんなところに連れてくるからもっと気分が悪くなったじゃないか!」が父の言い分。

しまったな・・・と思っても時すでに遅し。
しばらく休ませてから、もう一回声をかけると「せっかく来たんだから刺し身でも食べて帰るか。」という気になり、ほっと胸を撫で下ろします。
ちなみに「死にそうに気分が悪い!」といったときには、思わず脈を取りました。😅 「大丈夫、脈はしっかり触れているし、不整脈もそこまでひどくない。」 いつも最悪の状況がぱっと浮かんでしまいます。


ご飯は私が刺し身御膳、母が(海鮮たっぷり)天丼を注文し、三人で食べました。(そういえば、「一杯のかけそば」ってお話がありましたね。)
父は私のお刺身を一切れつまんだだけで、もういいと首を横に振りました。
でも、母がでっかいえびの天ぷらをおしそうに頬張っていると、「俺にも1匹くれ」と言って、まるっと食べました。人のものは欲しくなるんだね。😅

記念写真を数枚撮り、バタバタと帰る準備。
「横になって帰ればすぐつくよ。」と助手席の座席を倒して走り始めましが、途中から父がゴソゴソし始めました。

「どうしたの?」
「寝ていると景色が見えない。お前の運転が心配で寝ていられない。」と。
失礼しちゃうわ!! ちゃんとgoogl map が道案内してくれるから!というのですが、信用ないみたいで。
まぁ、初めての道だし、1回は間違えたけど。💦
大丈夫よ、きっといつかは帰り着く。

座席を起こした父は、私の運転を監督するようにキリッとなりました。
あれ? 気分悪いんじゃなかった?
「それどころじゃない。どこに連れて行かれるか心配だから、ちゃんと見ておかないと。」
あー、そうですか・・・。😅


帰ってきて一言。
「あーー、無事に帰り着いた~。ε-(´∀`*)ホッ
 ○○がどれだけ有名なホテルでも、我が家よりいいところはない。」
そりゃそうだよ、我が家が一番!
でも我が家にずっと入り浸っているとその有り難さはわかんないでしょ??
だから、たまにはドライブ行こうね。花咲く頃に、また!


タイトル画像は”みきあ|mindfuldays”さんにお借りしました。


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