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爪切りしながら思い出す

今日は寒かった! ホント寒かったですね。
咲きかけた梅も引っ込んじゃった(雪で見えなくなっただけ)。
庭先でカラスが二羽、じゃれてたのが可愛かった!
写真撮ろうと思ったけど、あまりの寒さに断念!😆

***

そんな雪の日に限って、父は残念そうに言います。
「今日は杉の枝打ちに行こうと思っていたのに、こう寒くっちゃできないなぁ。風邪引いたらたいへんだもんなぁ。」
(。-ˇ_ˇ-。) ふん、どうせその気もないくせに。

天気のいい日は「今日はどうも調子が悪いなぁ。」とか言って動きません。
仕事はおろか、めっきり動くことに抵抗を示すようになった父。
「そんなだから、ごはんが美味しくないんだよ!」

最近はお互い言いたい放題で、「口うるさい娘」と「頑固じじぃ」の嫌味合戦を繰り広げています。

こうやって介護する人は疲弊していくのかぁ・・・と思いながら、何とかnoteで気分転換させてもらいながら、続けています。
ありがたや、ありがたや。


さて、今日こそは風呂に入れようと思って、あれこれ策を講じました。
とにかく風呂に入りたがりません。
デイサービスにいけば、広いお風呂で温かいし、介助付きで安心なのですが、行かないのだから仕方ありません。

動くことが億劫になっているのと、ちょっとでも寒いのがいや。
事前にお風呂場を温めるのは当然として、脱衣場に温風ヒーターを持っていってガンガンに温める。
椅子の周囲に着替えやら、呼び出しボタンやら置いて。
あとは有無を言わさず、風呂場に誘導して脱がす!!😅

とぽんと湯船に使ったら、「あー、極楽、極楽」とさっきまでのイヤイヤが嘘のようです。
一日中、温風ヒーターの番をしているので、皮膚はカサカサ。
粉をふかないように風呂上がりは全身にニベアを塗ります。
ぺたぺたぺた。ぬりぬりぬり。
「ホント、お前はやることが荒い!」
口から出るのは、ありがとうじゃなくて文句かい! (。-ˇ_ˇ-。) 

お風呂から上がったら、ニッパーで足の爪を切ります。
肥厚して爪切りでは太刀打ちできません。

この爪切りをするたびに、ある事件を思い出します。
2007年に裁判になったものですが、患者さんの肥厚した爪を切った看護師さんが「爪をはがすとい う虐待があった」と報道され、逮捕され、「傷害罪」で起訴までされたのです。
最終的には適切な看護ケアの一環だとして無罪になりましたが、看護業界には衝撃が走りました。

看護師が刑事責任を問われることがある。
しかも、よかれと思ってやったことが、虐待と言われるなんて。
当時の私は、心底看護師という職業が怖くなりました。
そういう恐怖と戦いながら働いてたころもあったなぁ。

「身を切るなよ!」父は笑いながら言うけど、こっちとら真剣にやってるのよ!
思わず睨んだ私に「何だコイツ!」って思ったかもしれません。😅

いろんな瞬間にいろんな思いが駆け巡っています。
父の小憎らしい発言の裏にも、ふと思い出しているエピソードがあったのかもしれません。

「やっぱり風呂はいいなぁ」
気持ちよくなって、いい夢見ているといいのですが。


タイトル画像は”やじま けんじ”さんにお借りしました。


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