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覆水は盆に返らない話

滅多に開けない思い出の引き出し。
「さぁ、開けよう」と思ってもそう簡単には開きません。
それなのに、昨日は無理やり開けたので、目当ての話じゃない別な思い出が出てきてしまいました。

気を取り直して、そもそもの淡い恋バナをしようと思いましたが、また違うエピソードが脳裏をかすめます。
片付けていると、忘れていた品物が出てきてしばし物思いにふける感じ。
うーーん、やっぱりほっとけません、また寄り道です。😓

***

中学1年生。
下校時、いっしょに帰っていた仲間の一人に”チャッピー”って呼ばれてた男の子がいたんです。
ちっこくて、人懐っこくて、弟みたい。
いっつもふざけて、笑い合っていたのですが。

ある日、机の引き出しに手紙が一通。
差出人は”チャッピー”です。
何?? と思って開けてみると、中身は・・・。

ほぼアンケート。🤣

好きな食べ物はなんですか?
好きな色は何ですか?
・・・
みたいな。🤣🤣
質問がいくつあったか覚えていませんが、便箋2枚はあったと思う。

そんな内容だったので、なんか嫌な予感はしつつ、一応回答書いて返したんです。
これがまずかったのかな・・・。

ある日、いつもいっしょに帰るメンバーの別の男の子と話をしていたら、”チャッピー”がその子を手招きするんですよ。
どうしたのかな?と思っていたら、「柿葉としゃべるな!」と言われたらしい。

どうして??
なんでしゃべったらいけないの??
と、思った瞬間に、かーーーっとなって、それっきりチャッピーと話をすることはありませんでした。
いっさい顔も見なかったし、呼ばれても返事もしなかった。
そのうち、進級してクラスが変わって、それっきり。

あのとき、かーっとなったのは、嫌な予感が的中し「私、あなたと付き合ってるつもりはないけど!!! そんなこと言われる筋合いはない!!」という怒りだったのでしょう。
勘違いさせた自分の行動にも腹がたったのかもしれません。

今思うとかわいかったです。
どっちも。

”チャッピー”は初めて書いた手紙に返事をもらって、浮足立っていたのかもしれません。
もうすっかり付き合っている気になっていたのかなぁ。
”チャッピー”の中では妄想が妄想を生んで、とんでもないことになっていたかも。

それなのに、いきなり私が豹変したので、さぞかし慌てたことでしょう。
もうどうしていいか、分からなかったはず。
でも、覆水盆に返らず、です。

ごめんね、チャッピー。
君も私も若すぎるぐらい若かった。


たぶん、ラブレターらしきものを貰ったのは、これが最初で最後のような気がします。
書く方はべらぼうな数、書きましたけど。🤣


なかなか、本題の淡い恋バナにたどり着けません。


***


明日からゴールデンウィークです。(^◇^)/
よろしかったら、こちらも。


タイトル画像は”Shima”さんにお借りしました。


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