個人的覚書

いつも、見に来てくださってほんとうにありがとうございます。
今日の記事は、個人的な覚書となっています。
面白くないとおもいますので、申し訳ありませんが、スルーしてください。🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇

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父の母に対する嫉妬妄想をかかりつけ医に相談したのが11月30日(水)。
「もっと早くくればよかったのに」と言われて、慌てた。
そのまま「ショートステイして薬の調整をしましょう。」と言われ、父が承諾するはずはないと思っていたのに「今夜は泊まるんだって。」とあっさり同意したため、そのままバタバタとショートステイの準備をする。

医師からショートステイによる治療(療養?)計画についての説明はなかったが、病院ではないので仕方がないのかなと思った。

案の定、翌日には帰られると思っていたのに、帰してもらえないので父から電話が入る。
「治療するからしばらくかかるんだって。」と何とかなだめる。
やっぱり、父はちゃんと説明をうけて納得していたわけではなかったんだと心が痛む。

その夜、泣きながら父から電話が入る。
「帰りたい。」と電話の向こうでオイオイと泣いている。
私も一晩泣き明かす。

金曜日、いてもたってもいられず、会いに行く。
しかし、自分の認知症への理解不足を痛感し、帰ってきた。


どんな薬をどれぐらい飲んでいるのかもわからない。
どんなスケジュールで薬の調整をするのかもわからない。
今、その調整がうまくいっているのか、そうでないのかもわからない。
「病院とは違うのだから」と自分に言い聞かせて我慢する日々。

全く電話が来ない日もあり、それはそれで心配になる。
電話がきはじめると、夜中の3時から3時間おきに何回もかかってくる。
しかし、電話に出ても何も話さない。
おそらく発信はしても、つながっているかどうかもわからない。
わらをもすがる気持ちで携帯を握りしめているのだろう。

そこから出ることができない辛さは妄想を助長する。
「やくざに囲まれて、帰ることができない。」
「警察を呼べ、もうそれしかない。」
「死ぬ方法ばかり考えている。」

そんなこんなで1週間経った12月7日(水)。
我慢に限界が来たので、短期入所生活介護担当のMケアマネさんに状況をきかせてくれと電話した。
「落ち着かれていますよ。」と言う。
「じゃ、順調に行っているんですか? 今後の計画は?」と問うと、「さぁ、どうでしょうかねぇ。」との回答。
ここでプッツンと何かが切れた。

「さぁ、どうでしょうかねぇ。」じゃないだろう!!!(ここは心の中)
「(あなたは担当ケアマネでしょ?) そういうこと把握してないんですか? 入所時の契約書も説明書もまだ頂いていませんよ! どうなっているんですか? ショートステイが初めてだから何もわからない。だから教えてくださいと言っているんです。主治医に確認しておいていただけませんか?」
せいいっぱい感情を押さえて、それだけ言った。
「わかりました。明日主治医に連絡して、今後の予定とか聞いておきます。」

翌日、待てど暮せど連絡が来ない。
しびれを切らせて、夕方電話を入れる。
「それが、主治医がいなくて、聞けなかったんです。薬の処方を見てみると2週間で帰れるんじゃないかなと思うんですけど。」
あなたの感想なんか聞いていない!!!

あとでいつもお世話になっているNケアマネさんに愚痴を言うと、主治医はこの1週間お休みをとっていたとのこと。
どうやって薬の調整をするつもりだったんだ・・・。
もう不信感しかない。


この地域は医療サービスも介護サービスも極めて乏しい。
介護事業、保育事業、障がい事業、医療事業を全面的に展開しているこの社会福祉法人のみ。
他に選択の余地がない。
数年前に問題も起きたが、行政も潰すわけにいかないからと多目にみているところがある。
実際問題、ここがなくなったら大勢の人たちが困るのも事実だ。
背に腹は変えられない。

だから、どんなに不信感が募っても、今つながりを断つことはできない。
両親が住み慣れたこの場所にいたいと言う以上、それが何よりのしあわせだと思う以上。
私もまた仕事と家族を捨てて、今、両親の介護に専念することは難しい。


苦しい日々が過ぎていく。
父は泣き、私たちはあの手この手で励ます。
そうやって1日、1日をなんとかやり過ごす。

12月13日(火)で2週間。
それまでに一度医師と直接会って説明を聞きたい。
本人と私たち家族の思いを伝えたい。

そう思って調整をお願いしていた。
今週には帰ってくるらしいから(どこへ行っていたのかは知らないけど・・・。)

そしたら、NケアマネさんからLINEが来た。
「13日か15日には医師と話ができそうだ。」と。
13日にお願いして、ダメ元で聞いてみる。
「帰れそうでしょうか?」と。
「まだ気分が不安定なのでもう少しかかるかもしれないとのことでした。」との回答。


私は腹をくくった。
任せていてもダメだ。

認知症について、余計な知識を入れるとお世話になっている方々の人間関係に支障がでるかもと思い、極力避けてきた。
信じて、任せようと思ってきた。
が、限界だ。

今の環境が父の精神状態にどんな影響を及ぼしているかなんて、考えてくれる人がいるのだろうか?
あんなに帰りたい、寂しい、悲しい、もう死にたい、と言わせる環境で治療効果があるのだろうか。
人生の最後の最後に、こんな思いをさせなければならないのだろうか。
こんな思いをして永らえたところで、父がしあわせなはずがない。
苦しむ父と向き合う家族も辛い。


連れて帰る。

そのあと、どうなるかはわからない。
落ち着くのか、認知症の周辺症状(嫉妬妄想、他)が出てまた別の問題が発生するのか。
万が一、母に危害を加えるようなら、そのときは覚悟もしなければならないだろう。
また、ここにお世話にならんとも限らない。

だから、医師との関係性は最低限、保つ必要がある。

医師の性格について情報収集をする。
「短気。自分の意見を通す。
 職員には厳しいが患者・利用者には優しい。」

私もいろんな性格の医師と渡り歩いてきた。
一筋縄ではいかない医師もいっぱいいた。
大抵、理屈が通れば納得することが多い。
感情より論理。
でも最後は人の子、医師の立場に寄り添えば案外味方になってくれる。

作戦を練る。
まず、認知症の知識をしっかり入れる。
薬物についても同様。
その上で、あくまでも家族の立場で交渉する。
責任はこちらで取る。

父が「なんとか助けてくれ。家族だろう?」というそのことばを胸に、救出に行く。





【アセチルコリン阻害薬】

【NMDA受容体拮抗薬】

  1. 効能または効果
    中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

  2. 効能または効果に関連する注意
    5.1 アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
    5.2 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
    5.3 アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。
    5.4 他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。

  3. 用法及び用量
    通常、成人にはメマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。

  4. 用法及び用量に関連する注意
    7.1 1日1回5mgからの漸増投与は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量すること。
    7.2 高度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/min未満)のある患者には、患者の状態を観察しながら慎重に投与し、維持量は1日1回10mgとすること。[9.2.1、16.6.1参照]
    7.3 医療従事者、家族等の管理の下で投与すること。

  5. 重要な基本的注意
    8.1 投与開始初期においてめまい、傾眠が認められることがある。また、これらの症状により転倒等を伴うことがあるため、十分に注意すること。
    8.2 通常、中等度及び高度アルツハイマー型認知症では、自動車の運転等危険を伴う機械の操作能力が低下することがある。また、本剤により、めまい、傾眠等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
    8.3 本剤投与により効果が認められない場合、漫然と投与しないこと。

※ ショートステイを進めた理由は、7.3と判明。ならば家族の管理下なら帰宅可能だ。



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