都知事選ポスターをレビューしてみた Part2〜掲示板のセンターを総占拠!?〜 #都知事選2020
宴もたけなわとなってきた東京都知事選(7月5日投開票)のポスターに対し、一有権者が好き勝手にコメントするシリーズの第2弾。第1弾は下記の記事です。余談ですが期日前投票は今朝行くと貸し切り状態でした。全力でおすすめします。
22名中12名が掲示を完了
千代田区の某ポスター掲示場では、6月25日(木)夜の時点で以下、12名の候補者についてポスターが掲示されていました。
※左側の番号は届け出順
1.山本 太郎 45 党代表 れ新
2.小池百合子 67 知事 無現
3.七海ひろこ 35 党役員 諸新
4.宇都宮健児 73 弁護士 無新
5.桜井 誠 48 党首 諸新
6.込山 洋 46 介護士 無新
7.小野 泰輔 46 元熊本副知事 無新(維)
8.竹本 秀之 64 無職 無新
12.服部 修 46 音楽教室経営 諸新(N)
13.立花 孝志 52 党首 諸新(N)
14.斉藤健一郎 39 自営業 諸新(N)
21.平塚 正幸 38 社会活動家 諸新
以下、太字となっている6名の候補について、ポスターを届け出順に見ていきます。太字候補以外のポスターはこちらの記事でレビューしています。
6.都政にスマイル旋風を巻き起こす?込山洋氏
現港区区議会議員でスマイル党総裁のマック赤坂氏に付き人として師事した経歴を持つ込山洋氏。「心豊かに"笑顔"あふれる街 東京」という美辞麗句を喧伝しており、他のポスターと並んでいなければ行政のまちづくりスローガンと見紛うほどです。
紺と水色の袴姿は恐らく「美しい"心"日本!!」の体現なのでしょうが、ところで肩にかかっているタスキにある「汚すまい みんな」の後には果たして何が続くのか?ミステリアスな含みのあるビジュアルになっています。
8.消費税廃止の一本勝負!竹本秀之氏
まさにシンプル・イズ・ベスト。「消費税廃止」の剛速球だけでマウンドに上がったのは竹本秀之氏、その人です。右下のURLにアクセスすると「竹本秀之の主張」という個人ブログらしきサイトがあり、タイトルのすぐ下には「日本はアメリカに情報支配されている」と陰謀論風のコメントが。
12〜14.掲示板のセンター総占拠!NKT(N国党)の3氏
三位一体のパフォーマンスで都知事選のカオスを増幅する服部修、立花孝志、斉藤健一郎各氏のポスターは、狙いすましたように掲示板の中央を堂々と占拠しています。
しかし、服部・斉藤両氏の姿はなく、立花氏のすぐ左に籠池泰典氏、両サイドに堀江貴文氏が陣取る世にも奇妙なフォーメーション。RPGなら左右の堀江氏を倒すと立花氏が暴走するタイプの中ボスに違いない(立花氏は常に暴走しているような気もする)。
特に籠池氏をポスターに起用した理由がパッと見では謎でしたが、同氏は次期衆院選でN国党からの出馬が内定しているとのこと。籠池氏(と森友問題)を忘れつつある都民に対し、記憶の扉をノックして国政選挙への布石を打ってきたのでしょうか。
21.コロナ騒動にNO!平塚正幸氏
メッセージのわかりやすさNo.1候補に(私の中で)ノミネートされたのは、平塚正幸氏が採用したブルーを基調としたポスター。ホリエモン新党公認の3名とは対照的に、洗練された無駄のないデザインが目を引きます。
「コロナはただの風邪」と力強く断定し、小池都政の下で行われているマスクやソーシャルディスタンスなどのCOVID-19対策を「必要なし!」と全面否定する主張には、有権者の賛否がはっきりと分かれそうです。
掲示板は秩序と無秩序の狂宴と化した
N国党3氏のポスターにはすぐに了解しがたい様々な情報が入り乱れていて、掲示板全体に漂う無秩序ぶりを牽引していました。一方で最後に紹介した平塚氏のポスターには明確な秩序があり、シングルイシューなら1枚でも十分な情報を正確に伝えられるデザインの力を誇示していたように思います。
ここまで第1弾と合わせて12名分のポスターを見てきましたが、果たして残り10名の候補者は選挙期間中に掲示を完了するのでしょうか。今後貼られるポスターの枚数によっては、第3弾の記事をお届けするかもしれません。
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