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【防災】今すぐできる!簡単・お手軽・家庭の防災/地域の防災訓練編

(全3,333文字)
今日は『防災の日』ですね。全国的に『防災意識を高めよう!』という目的で様々な防災訓練が行われているのではないでしょうか?

防災の日にちなみまして、今回は地域で行われている防災訓練に関するお話を書きたいと思います。

1.なぜ9月1日が防災の日なの?

ところで、9月1日が防災の日になったのっていつからでしょうか。

ネットで調べたら簡単に出てきますが…

1960年(昭和35年)
「防災の日」として閣議決定し制定

1923年(大正12年)
9月1日に起きた関東大震災がきっかけ

以来、9月1日は防災意識を高揚するための啓発活動を促す日になったらしいです。大切なことは、9月1日だけ気を付けてもダメなんですが😅

かと言って、常に気を張っておくわけにも行きませんよね。

重要なのは、何かが起こった時にどうするか?をあらかじめ複数決めておいて、状況に応じて冷静に適切な判断ができるかどうか。また、正しく行動に移せるかどうかだと思います。

それには、普段からの『心がけ』と物理的な『モノの準備』が欠かせません。今日と言う日を一つのきっかけとして、ご家庭でできる範囲での防災について考え、実際に『備えておく』という行動にうつってみてはいかがでしょうか?

2.防災訓練について

この時期は各自治体での防災訓練が活発に行われると思います。私も過去に防災に関わる仕事を経験したことが何度かあります。

防災訓練は、たった1日の訓練であったとしても、参加する人数や関係自治体や機関の規模によっては準備に1ヶ月も2か月もかかるものもあります。

防災訓練に参加する人は、どんなことに気を付けるといいか?

いくつか大事なことをピックアップしてご紹介しておきますので、もしご近所で防災訓練があって、実際に参加される時などの参考にされてみてはいかがでしょうか?

(1)まずはアンテナを張りましょう

ものすごく簡単なことです。ご自身がお住いの自治体のHPなどにアクセスするだけです。早い自治体では1~2か月前から『いつ・どこで・どんな訓練をしますよ』って書いてくれています。

殆どの場合、地区の小中学校などが会場になっていることが多いです。純粋に場所が広いからというのもありますが、防災訓練の会場=実際の災害発生時の避難・集合場所になっていることも多いですから、避難経路や避難先施設を確認しておくといった観点からも、参加する価値は十分にあるのではないでしょうか。

インターネットの便利なところは、自分が『欲しい』と思った情報にアクセスしてはじめて、欲しい情報が手に入ることですが、その情報にアクセスしなければ手に入らないものです。

SNSなどでは普段から自分がアクセスしている情報に関係するものを親切に届けてくれる機能もありますが…。さすがに、地元の小さなコミュニティーの防災訓練の情報まで教えてくれるとは限りませんよね。

そう言った意味では、この9月1日に防災と言うものに目を向けるのは良い機会なのかも知れません。早速スマホから地元の情報にアクセスしてみてはいかがでしょうか?

(2)防災訓練に参加してみる

最近では『参加型の訓練』が注目されています。派手な訓練展示などで住民の皆さんの注目や意識を集める『展示型の訓練』から、小さなお子様やお年寄りに実際に『体験してもらう防災訓練』に変化しつつあるようです。

防災に関してより多くのことを『知っている』ことも大事ですが、いざというときに『やったことがある』の方が、究極のところ、生存確率が上がったり、本来助かるべき人が助かるといったこともあるかも知れません。もしそれがご自身のご家族だったら…。そう考えると訓練に参加する価値はものすごくあるように思えませんか?

防災訓練で体験できることの中で身近なものでは、AEDの使い方などです。今ではどこにでも設置されているAEDですが、いざ使えるか?となったらどうでしょうか?消防や警察などのプロの方が手取り足取り教えてくれる機会はめったにありませんよね。

本当にその知識や体験が必要になる場面が発生しないことが一番良いのですが、防災訓練は数少ない貴重な学びや体験の場です。恥ずかしがらずに手を上げて『私にやらせてください!』と言って前に一歩踏み出してみてはいかがでしょう?

本で読む、動画を見る、いずれも知識を得ることはできます。その上で、実際にやってみることで知識が経験として定着するので、防災訓練では進んで参加することをおすすめします。(もちろん安全に関する注意事項などは十分に守ってです)

(3)『参加して終わり』にしない

さすがに防災訓練に1回参加しただけでプロフェッショナルになることは難しいです。

知識として知っている⇒体験して理解を深める⇒では、身に着けた知識や経験をより深いものにするには?

消防・警察・自衛隊などのプロの方々は普段から何度も何度も気が遠くなるような訓練を積み重ねているので、私たち一般人よりも高い能力を身に着けておられます。私たちも同じように…なかなかできるものではありません。
ならどうすればいいか?

一番簡単なのは、スマホで動画や写真を撮っておくこと。(注:SNSにアップするためではありません)

「あ、あれってどうやるんだっけ!?」と焦った時に映像や写真で見ることで思い出せるかも知れません。できればメモ機能等も併用して文章や文字で書いておくのもいいと思います。

本当はメモ帳やノートに書いて防災リュックなどに入れておくと良いのかも知れませんが、防災リュックが手元に無い時に災害が起こる可能性も十分あります。スマホはかなり高い確率で皆さん手元に持っている可能性が高いと思うので、この方法は有効じゃないかなと思います。

ただ気を付けないといけないのは、災害時は電気が使えなくなる可能性が高いので、電池切れになってしまうと情報にアクセスできなくなりますから、スマホの予備電源をどうするか?は常に何らかの手段を考えて準備しておくことも大事かと思います。

3.自助・共助そして公助

よく勘違いしがちなことのひとつに、『大きな災害が発生したら、国や自治体、警察・消防・自衛隊がすぐに駆け付けてナントカしてくれるだろう!』と思ってる方が多いことです。

災害規模が大きければ大きいほど、公的な援助や支援の手が届くまでにかかる時間は大きくなります。

災害発生時に明暗を分ける順番ですが…

①自助努力
まず自らが助かる努力をすること。そのための必要最低限の準備(家具の転倒防止や非常持ち出し袋の準備など)を普段からやっておくこと。
②共助努力
隣近所などの近隣住民同士で協力し、お互いに助け合うこと。
③公助への協力
公的な助力が入ったときにそれらの活動に積極的に協力すること。

防災訓練への参加は、この中の③がどうしても前面に出てしまうイメージが強いので、安心感にもつながるのですが、最も重要な①と②を忘れないように、また、それらが実効的になるような普段からの準備がとても大切です。

4.最後に…

防災関連記事をまとめて収録中のマガジンのリンクを貼っておきますので、もしよろしければ参考までにご覧ください。防災リュックの中身はどんなものが有効か、普段からできる防災にはどんなことがあるかなど、ご家庭でできる簡単な防災についてを焦点にした記事をまとめてあります。

災害は起こらないことが一番いいです。

ですが、何かが起こってから慌てても、準備していないと何もできない…そうなると最悪の場合は大けがを負ってしまったり、大切な家族の命に危険が及んだりすることも絶対にないとは言い切れません。

『備えあれば憂いなし』とも言いますが、使う予定のないモノであるからこそ、防災グッズは肝心な時にちゃんと役にたつようにしておくことが大事です。何かあった時に慌てずに済むよう心がけをしっかり持っておくことが最大の防災になるんじゃないかな?と思います。

大きな災害が起こりませんように。

もし発生したとしても大けがをする人や命を失う方が出ませんように。

それを祈りつつ、今自分に出来ることを出来る範囲でやっておきながら、私自身も災害に備えたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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