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藤枝順心というチーム②


こんにちは。

前回はnoteでジュニアサッカーNEWSのインタビュー記事を記載し、藤枝順心を紹介させていただきました。

藤枝順心というチームは特にスーパーな選手がいるわけではありません。レベルうんぬんよりも目的意識がはっきりしている選手、自分はこうなりたいという気持ちがあり、それに向かってひたむきに努力できる選手が伸びていると思います。

僕自身、藤枝順心に来る前は別の学校にいました。

藤枝順心に来て4年目になりますが、本当にそう感じます。

それは皆さんがTVで観ている、全国大会で試合に出場して活躍している選手だけではありません。それにサッカーの事だけでもありません。

当時の話を沢山聞きたいOGがいるのですが、今はコロナの影響で会う事も出来ません。また、僕はまだ4年目ですので杉田選手等のOGとは連絡を取る事が出来ません。ですので、僕が赴任してからのOGで連絡が取ることができる数少ない選手数名に話を聞いてみました!

長くなりますが、お付き合い下さい。

①今田紗良

紗良はちょうど僕が赴任した最初の年の3年生。
第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会優勝メンバーの1人でチームのストライカー。とにかくゴールへ!の気持ちの強い選手。テクニックはあるとは言えないが、力強いプレーで味方に勇気を与える選手でした。
2回戦の日ノ本戦、準決勝の大商学園戦でゴール。決勝の作陽戦では先制点をアシスト

②池口響子

僕が赴任した時の新入生。
第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会全国大会1回戦の常盤木戦の試合開始45秒ボールを触れる事なく前十字靭帯断裂により負傷交代。
必死のリハビリにより一年後の第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会全国大会にcomeback。決勝の神村学園戦で見事にゴールを決めて、順心を優勝に導く。

多くの苦労があった彼女達にこんな質問をしました。

何故、藤枝順心を選んだの?

今田: 全国大会常連とか全国に出るだけじゃなくて全国優勝したかったからです!!

池口: 藤枝順心といえば全国常連ってイメージがあって自分を高める上でもいい環境だなと思ったからです!

順心での3年間にどのような決意を持って入学しましたか?

今田: 決意ですか〜!
静岡まできたからには(紗良の地元は福岡)何がなんでもレギュラー掴んで、日本一になるために頑張ろうっていうのを思ってました!

池口:全国の大舞台で自分が出場し、活躍出来ればと思っていました!

彼女達は自分の夢を果たしたい。
そのような決意を持って順心に入学してきたのです。

2人は大会前に怪我を抱えていたりした事もあったけど順心での生活を通して何か心境に変化はあったの?

今田:怪我して絶望だったけど、皆んなが練習試合の中、自分は寮にいて紙3枚ぐらいですかね。自分が今思ってることを沢山書いて、何がなんでも間に合わせて日本一になる。意地でも治すって思ってました。
チームの皆んなや家族など支えてくれる人、応援してくれる人の為にプレーしようって思いました。こんなに素晴らしい指導者を日本一って皆んなにわかってもらうのは、結果しかないなっていうのも特に最後の1年間は強く思ってました!本気で!!!!

池口:怪我前と怪我後の気持ちがだいぶ変わりました。さっきも言った通り、自分は全国の大舞台で自分が出場し、活躍出来ればと思っていました!
でもこれは自分の中だけで満足するものであって、周りで応援してくれる人、一緒に練習で頑張ってきた人は誰がそんな選手を応援したいと思うかって感じの、今考えたらあり得ない選手だったと思います。
怪我前までは簡単にまとめると自分のために頑張ってきた感じでした。
怪我した瞬間、まだ皆んなは戦ってるのに悔しいと思って泣いてる自分がいました。本村さん(トレーナー)に「まだみんな戦ってるんだから終わりじゃないよ」と隣で言われた時グランド、スタンドを見て自分がちっぽけに感じました。泣いてる暇なんてない、チームのために頑張れる選手にならなきゃ、チームのために自分を削ってでも全力でやれることをやらなきゃって一瞬で考えが変わりました。その試合は負けたけど涙は出てこなくて、一人になった時チームのために何もできなかった、してこなかった自分に腹が立ち、申し訳なくて、悔しくて泣きました。でもその時、来年までに変わらなきゃって強く思いました、また皆んなで戻ってリベンジしなきゃって。皆んなには大丈夫って言ってたけど、心の中では長い戦いになることもわかってました。でも怪我をした瞬間の"チームのために"っていう気持ちが強くて、あっという間の1年でした。
今までの順心の先輩に分析の方法を聞いて、ヒロさんにいつ頼まれても役目を果たせるように、プロとかなでしこのいろんな試合を見て分析の練習をしたり、自分が今までお守りをもらって頑張ってこれたから同級生皆んなへのお守りをゆいなと一緒に作ってエールを送ってみたり、全部全部チームのためにって考えてやってこれました。
だからこそ、いつかチームのために活躍できる選手になりたいと思ってリハビリもできてました。多々良先生に点取れる人が出てきて欲しいって言われて、今のチームに得点力がないなら自分が練習して得点できる選手になってチームに必要な選手になりたいと思えたし、チームのためにやっててもやっぱり悔しいと思うこともあったけど必ず誰かが支えてくれてて、辛くて辞めたいなんて思ったこともなくて、本当に考え方を見直すいい機会になったなぁと思いました。なんだか、まとまらなかったけど自分は日本一を目指すチームの一員としてどこの位置にいてもチームのためにやれることを全力でやろうと思って1年間過ごしてました!

彼女達の決意や心境を聞いて何か感じるものがあったでしょうか。

僕達サッカー部顧問以外の先生達の言葉や支援、地域の人達の言葉や支援。そして、サッカー部をはじめとする学校生活を共にする友人の言葉。きっと質問した内容以外にも彼女達に影響を与えた要因は沢山あると思います。成長できる環境が順心にはある。そう思っていただけると嬉しいです。

今回は大会等が無くなり、皆さんが藤枝順心を目にする機会が減ったことで少しでも藤枝順心を知ってもらえたらと記事を書きました。上記で紹介させていただいた前回の記事と合わせて読んでいただけたらと思います。

次回、新たな2人を加えて第3弾です。

to be continued ...**


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