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ブラッシュアップを繰り返していけばいい。リックさん

2021年12月。Twitterを中心としてコミュニティやオンラインサロン運営を行い活躍されている5人の先駆者の方にご協力いただき、「応援され、愛され、長く売れ続けるコミュニティ術」は何か、インタビューさせていただいた内容をTwitter企画として発信したところ多くの方に手にしていただきました。
大変ご好評いただいたので、未公開のこぼれ話などを少しだけご紹介させていただきます。ビジネスにも人生にも活かせる内容!
ぜひ、あなたの可能性がさらに広がっていきますようお役立て頂けたら嬉しいです。
今回はマーケティングを軸に活動を広げているリックさんが大事にしていることをお届けします。

リックさん

オンラインサロンを始めたきっかけ

お客さんと関係構築ができる、ホットリスト(固定客)になってくれる方をどうやって作っていくかを目指して、オンラインサロンを2020年1月から始めて、1年が経過しました。自分がSNS(Twitter)での影響力をつけていきたいというのがあったんで、そういった意味でも継続課金型(サブスク)の商品は必須だと思っていました。

やっぱり、お金を出してお客さんになってもらうって大事なんですよね。
ビジネス的に言うと見込み客の次に顧客(お金を出してくれる人)、お金を出し続けてくれる人を作っていくことが必要なんです。

例えば、生活に必要な飲み水の定期購入だと、月に2000円払って飲み物が飲めるわけです。でも、コミュニティというのは月いくらか払って、サロンオーナーとの時間を共有したり、交流や情報を収集したりとかはできるんですけど、実物的な消費できるもの、消耗品を渡すわけではないので価値をどうやって見出すか。だと思うんです。影響力をつけていくために、それでも自分が選ばれているという実績も欲しかったし、お金を出し続けるということは「プレファレンス」と言って好意度が増すことにも繋がるんですよね。

アイドルの方のグッズにお金をかけるファンの方がいると思うんですけど、お金をかければかけるほど、選ばれれば選ばれるほどアイドルは好まれ続ける。AKB48総選挙などもまさにその一つです。

低単価でオンラインサロンを運営していて”売上を上げたい”というコミュニティではなくて、皆さんに選択してもらうためにコミュニティを作ったんです。

選択するきっかけを作るために何がいいかな。と思った時にサロンだったんです。ぶっちゃけサロンじゃなくてもよかった。継続課金というモデルを成功させるためにどうしたらいいかなぁ。って紐解いたらサロンコミュニティだっただけなんです。

運営にあたり

コミュニティを運営することで最終的に叶えたい目的のために学ばせてもらっている感じです。
自分自身、今までいろんなサロンに入りました。インフルエンサーの方のサロンにもたくさん入りましたし、芸能人の方のサロンにも入ってどういう設計されているのか。失敗しているサロンと、成功しているサロンの差はなんだろうか。ということを自分なりに試行錯誤して設計をしました。

失敗しているサロンあるある

オーナー側からの定期配信がないもの

『月額1万円払って質問し放題』みたいなやつは失敗します。
そもそも1万円払ったから質問しつくしてやろうと思うのは最初だけで、お客さんって毎月毎月質問しよう。って思うほど暇じゃないんです。だから、質問がなかったとしてもビジネスレポートや、ブログの配信、音声コンテンツ、サロン限定のコンテンツなど、なにかしら発信して無理にでも受け取ってもらうという取り組みをしていかないと失敗します。

堀江 貴文さんのサロンではメルマガを配信してるし、キングコング西野さんのエンタメサロンも月約1000円で、毎日2000文字とか3000文字くらいのビジネスレポートが飛んでくるんです。コンテンツを無限に届けることが成功する秘訣でもあると思います。

ブログなどはストック型といって、不労所得みたいに一回作ってしまえばいいけどコミュニティはそんなことなくて、毎回定期的にコンテンツを投げないと飽きちゃうし、そこは絶対必要だなと思います。

プラットフォームは様々

Twitter、YouTubeなど、人を集めるために使えるコンテンツは今多くありますよね。プラットフォーム経由でも集めることができる。私はnoteのサブスク機能「サークル」を活用しています。

オンライン上では人数制限はないから何人まででも集めることができる。私も始めた当初は300人を目指していて、関わってるサロンをすべて合わせると今400名を超えるくらいかな。やっていく中でキャパを調整しながらやってます。
コンテンツなどを一方的に届ければいいのかもしれないけど、今のサロンではセミナーやったり、グループコンサルティングやったりしているから、パンパンになってきてしまうんですよね。

だからこの状況では1000人とかっていうのは無理かなと思うので、私の場合300人くらいがちょうどいいと思っています。

大切にしていること

レスポンスは大事にしています。
お客さんからの問い合わせとか。
サロンメンバーにも相談があったらいつでも連絡ください。ってDMを開放しています。私自身、いろんなサロンに入ったとき、質問をして回答が遅いとか、何かお願いしてなかなか回答が来ないとか、何もないのって満足度を落とすなって思ったんですよね。質問内容の重いとか軽いとかもあるけれど、重かったとしても「わかりました~」ってだけでも返すようにしています。
サロンメンバーに対しても必ず24時間以内に返します。と約束をしたうえで、かつ実際に質問が来たら1時間以内に返すようにする。などを意識して、レスポンスをしています。ほんのちょっとの不安な気持ちや、些細なことにも答えたいと思っているから、何でも言って。ってみんなに伝えてるんです。

だからDMはすごいことになっています(笑)

コンテンツの頻度

サロンでは、定期配信を毎月1回。ビジネスレポートや読み物系のコンテンツなどを配信しています。あとはサロンメンバーなら参加できる1時間くらいのzoomセミナーを隔週やっているのと、月2回一人20分~30分の無料相談ができる権利を提供しています。DMも解放して相談し放題だし、リアルでも相談できるし、という形でコンテンツは盛りだくさんですが、言っちゃったからにはやるしかないって頑張ってます(笑)

新たな試み

そんな中、サロン生もマーケティングが楽しいとか、面白いとか、興味を増してくれているんですよね。
だからサロン生の中でさらにマーケティングを極めていきたいという方から選抜して、限定の講義を受けてもらい合格した方だけコンサルタントになれる枠というのも設けています。私の脳みそを移植していくわけで、人に教えれる人じゃないとお客さんからお金いただけないので、合格しなかったら受けなおしになる程、厳しくしています。
今、サロンでは私と一緒にコンサルタントとして働いてお金を稼げるようになることを目標に学んでもらっている感じです。

「副業」ってWEBライターとかプログラミングとか、ココナラとかクラウドワークスなどではいろいろな職種があると思うんですけど、その中で個人向けのマーケティング支援ってあんまり聞かないんですよ。SNSマーケターという副業って少ない。少ない中、誰がやってるんだろうと思うとだいたいインフルエンサーがやっているんですよね。

でもインフルエンサーってそもそもマーケターではないんです。自分のアカウントを伸ばすのは上手かもしれないけれど、他人のアカウントを伸ばすのとはまた少し違うのではないかな。と思っていて、さらにBtoBだとスケールが大きな話になってもしまうし、私はSNSマーケティングをスキル、職として手に持てる人が増えてったら個人が豊かになってくんじゃないかなぁってビジョンを描いているんです。
誰かを助けることもできるし自分も上げていくことができるから。

そういう人を増やしていきたいと思って、サロン生に声をかけて個人コンサルタントになるぞ!というスクールを作って、将来的に少数精鋭のコンサルティング集団を作っていきたいと思っています。

自分一人でのキャパは限りがあるけど、組織化することによってもっと多くの人を支援していけると思っています。
普通だったらコンサルタントとクライアントのツーマンセルなんですけど、コンサルタントとクライアントと自分のスリーマンセルでやっていきたいと思ってます。そうすれば私はキャパを確保しつつ支援していける人を増やしていくこともできると思うので。

勢いでサブスクは始めない

Netflixだって新着タイトルがなかったらやめちゃいますよね。
毎月毎週のように新着が入ってきて、独自コンテンツもあって、ファンになっていくんですよね。
おもしろいコンテンツがあるとやっぱりやめられなくてファンになってっちゃいますよね。

エンタメを目指すワケ

私が大好きで憧れてる森岡毅先生という方がいるんですけど、マーケティングの方でね、もともとP&Gのシャンプーとか世界的な企業のマーケティングをやられていた方なんです。
USJに来て今や”テーマパークを再建させる人”みたいになっていますけど、あの方も自分の仕事としてエンタメを請け負ったのがきっかけでエンタメが大好きになった方なんですよね。
もともとゲームなんてやる人じゃなかったのに、モンスターハンターなどを300時間PLAYしたりとか、いろいろな海外の映画やイベントに興味持って何が成功しているのか、見ちゃう。そして好きになっちゃったんですよね。

その人を見ていたら私もエンタメが好きになっちゃったんです。
キングコングの西野さんも好きだから講演とかいくんですけど、やっぱりおもしろいなぁって思うます。いつかエンタメをマーケティングして成功できたらゴールだろうな。と思ってます。

マーケティングのゴール

普通のビジネスを成功したら仕事的な感じがあるんですけど、エンタメって最後だと思うんですよ。生きるためにエンタメは必要なものではないから。ご飯食べれればいいし、服着れればいいし、寝るとこあればよくて、余ったお金でエンタメに行くんですよね。
もちろん〇〇さんのライブ行きたくてお金貯めるというパターンもあると思うけど、基本的には生活ができている前提の上のもの。だから、これから日本が豊かになっていくと仮定したときに、お金がどこで生まれていくかと考えたらエンタメだと思うんですよね。

エンタメを制したら楽しいよね。

これほどマーケティングのし甲斐がある領域ってないんじゃないかなって思うんです。

マーケティングが大好きな身としては、最終的にマーケティングで何を制するかって、エンタメなんだなって思ったら、急に使命感に駆られたわけです。

今は全然違うことやっているけど、最後は絶対そこに行けるようにビジョンを描いてやっているんです。いつかTVとか出たいですしね(笑)

地方の大きな祭りとか、年々来場者数が減少している…などの課題を解決していったり、それを改善出来たらTVに出れるんじゃないかなって妄想しながら頑張っています(笑)

コミュニティを作りたい人へ

まず、私も一般人ですけど、一般の方がコミュニティをリリースしたとしてもいきなり大成功は絶対にしません。タレントや芸能人がやっても全然人は集まりません。コミュニティってまずそういうもの、ということは知っていたほうがいいです。

フォロワーが万垢になってるから200人くらいは入るかなぁと思っていても、全然普通に入りません。基本的には。
有料でやったらなおさらです。

人間が毎月お金を支払うということはそれなりのハードルがあるんです。今でこそサブスクモデルというのは浸透してきているけど、数年前までは月額課金っていうのは携帯くらいで、物が送られてくるわけでもないわけですから、コミュニティにお金を払うというのはなかなか難しい。
だからいきなり数百人集めるというのはまず無理というのを大前提と思っていたほうがいいです。何十万人のフォロワーがいたとしても、人を集めるのは難しいと思っていたほうがいい。


それに月額の商品もいきなり100点の商品は作れない。例えば、中田敦彦さんのサロンも金額を変えたり、中身を変えたりアップデートを常にやっている。アップデートをしていくことがとても大事と思っています。

スタートした瞬間に成功は150%ありえませんから。150%ないです!

実際、サロンを立ち上げても1週間、2週間で辞めてしまう人も多くいるのを見てきました。万垢のフォロワーさんが有料でサロンを開いて、入ってくれる人は4,5人だったりすることも全然ある。
でもそれを聞いたからといって私には無理だ、私にはできない、と思うことも必要ない。アップデートしていくだけでいい。改善をしていけばいいだけだから。

それにオーナーの葛藤がおもしろかったりするんです。試行錯誤して、みんなごめん、こんな風にやろうと思うんだけどどうかなぁってメンバーの意見を聞いてきてくれることがメンバーは嬉しかったりする。頼られて嫌な人ってほぼいなくて仕事でもちょっと教えてくれない?と言われたとき、内心忙しいのに。。と思っても構っちゃうよね。それと同じ。

人って頼られると嬉しいんだよね。メンバーがオーナーに頼られて、そんな光栄なことはないんだよね。だから私もメンバーに頼らせてもらっている。そうやってみんなで改善していくことがコンテンツにもなるし、これがコミュニティの良さでもあると思ってる。

まとめると…

いきなり100点はムリなんで、まずやってください。
やっても100人とかまず来ないと思ってください。だから凹みません。ここから増えていくんだね。やっと始まったな。と思えばOK!
始めないと増えることもありません。だって無いんだから、ビジネスは掛け算。無いものはゼロなんです。どれだけがんばっても始めなければゼロのままなんです。

まずやってみることが大事で、コミュニティに入ってきてくれた人にいろいろ聞かせてもらってりして一緒にアップデートしていく。お客さんは聞かれて喜んでくれるし、サロンは改善できるし、いいこと尽くしだよね。

私も最初始めたときには安かったこともあって、ありがたく100人くらい入ってくれたんですけど、告知したときは「300人限定です!」って言ってたんです。300人以上行くかなと思ってたからww
でもふたを開けたら100人しか集まらなかった。めっちゃ恥ずかしかったから、すぐ300人限定という文章消しました(笑)

でも、本当にやらなきゃゼロだから。
ブラッシュアップを繰り返していけばいい。


それにブラッシュアップしていけるのがサブスクサービスの魅力だとも思うんですよね。

だってね、当たり前ですけど車を売ったとしたらリコール以外にアップデートできないですよ。でも、サブスクは料金をいただきながら改善できるんですよね。それがサブスクモデルの強みでもあると思う。
ただ、最初からしょぼい車を出してはダメです。買われなかったら意味がないから。
ある程度のクオリティは必要です。
でも基本的にはアップデートするもんだな。というマインドを持っているだけでコケタナと思っても、ここからやるぞ。と思えばいいと思うんです。


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