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"カオスマップ"から見る漫画業界の変化と隆盛について

ナンバーナインについて

漫画のデジタル配信サービスを中心として「漫画家さんが漫画を描き続けるために必要な環境を創り出す」をテーマとして漫画家さんに必要なサービスを展開しています。

メイン事業である漫画のデジタル配信サービスは、現在契約いただいている作家の数は約1,202名以上、お預かり作品数は約2,770作品以上となっています。(こちらは2022年3月末時点での数字です)

ナンバーナインのサービスについての詳細は下記のWEBサイトに記載されています。
サービスサイト

・コーポレートサイト

立ち上げ直後のタイミングで、エンジェル投資的に株主として参画し、株主として外側から支援をしておりましたが、私が2021年11月に電通を辞めたタイミングで、社外取締役に就任させていただきました。

今回の記事のテーマはカオスマップです。

社外取締役として外から支援する身なのですが、業界内外を俯瞰してどういったプレイヤーがいるのか、各プレイヤーの差別化ポイントと、そうした時の打ち手を考えることをしなければいけません。その際に、市場とプレイヤーを俯瞰する際のひとつの手段としてカオスマップがあります。他社がまとめることもあれば、自社でまとめることもあるでしょう。

この記事では漫画アプリ業界、WEBTOON業界のカオスマップを見ることで全体感と変化を考えていきます。

カオスマップとは

まずカオスマップの説明ですが、こんな図を見たことはありますか?企業やサービスのロゴがずらっと並んでいます。こちらは世界で最初に書かれたカオスマップらしいのですが、ロゴを並べているだけでなく、バリューチェーンの順番にまとめているのがわかりやすいですね。

https://makitani.net/shimauma/chaos-map

カオスマップとは、特定業界のプレイヤー(企業、プロダクト)やカテゴリー、関係性を表した業界地図のこと。デジタル広告やデジタルマーケティング系の業界で作成されることが多いが、他の業界でも見られる。
各企業と所属するカテゴリー、関係性、バリューチェーンなどが一覧性のあるマップで整理されていれば、全体像の把握に役立つ。多くの企業が入り交じった複雑な見栄えから「カオスマップ」と呼ばれるが、日本独自の呼称、和製英語である。英語では「industry landscape map」「industry cloud」などと呼ばれ、つまり「業界地図」である。
2010年にアメリカのLUMA Patners社のTerence Kawaja氏が発表した業界地図「LUMAscape」のうち、複雑なディスプレイ広告業界をまとめた「Display LUMAscape」が世界中で広くシェアされた。これを日本では「カオスマップ」と称して紹介され、日本版も作成されるなどで普及したのが起源である。

https://makitani.net/shimauma/chaos-map

上記にも書かれていますが、「カオスマップ=業界地図」という認識で問題ないようです。

カオスマップはなぜ「作られる」のか?

カオスマップは誰がどのような目的で作るのか?

戦略プランナー目線で言うと、

  • 作成者および作成した企業の知名度やブランド(専門性)を向上させたいから

  • その結果、コンサルティングなどのビジネスにつなげたいから

の2点かなと思っています。

ゆえに、フラットな目線でカオスマップが作られる場合もありますが、恣意的なものも存在するので、その前提でカオスマップは参考にしていったほうがよいでしょう。

また、このカオスマップはいいな!と思うのは、
同じようなサービスをまとまりにするだけのものよりも、バリューチェーンなどの軸を設定して業界の捉え方がわかるもの
がよいですね。

電子書籍サービスのカオスマップ

まずは電子書籍サービスです。WEBストア、オーディオブック、アプリなどが大きく分けられており、業界をかなり広く俯瞰するものになっています。漫画アプリも知名度の高いもののみが掲載されているので、全てを網羅という感じではないです。

2022年

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000086762.html

漫画アプリ市場のカオスマップ

漫画アプリ市場のカオスマップを見てみましょう。

2017年

https://xera.jp/entry/manga-app

2018年

マンガフリースタイルより

マンガアプリは100以上存在するのですが、運営会社とビジネスモデルで分類されています。多くの方が利用しているアプリもあれば、ニッチなターゲット向けのアプリも存在します。

2021、2022年のものが見つからなかったため、このコロナの期間による変化がどうなったのか気になります。

WEBTOON市場のカオスマップ

続いてWEBTOON市場のカオスマップです。近年盛り上がりを見せている市場のため1年での変化が大きいです。

2021年

https://note.com/daisakku/n/ne9d36bd6e12d

国内資本のところにある「NO.9」がナンバーナインになります。

2022年

https://note.com/daisakku/n/n4241dab84de3

1年間で制作スタジオのプレイヤーが増えました。制作スタジオの国内資本にある、「Studio No.9」がナンバーナイン のWEBTOON制作事業になります。盛り上がっていることが可視化されていますね。

カオスマップが出回る=ヒトモノカネが集まる新市場=キャリアのチャンス

カオスマップは新規参入の企業が多い業界で作られることが多い。つまりは盛り上がっている業界と言えるのではないでしょうか。

起業家であれば市場自体を作り上げるという気概があるのでカオスマップが出来上がる前に参入したいと思いますが、そうでない方の場合には入社や転職先の選び方として、人もモノもカネも集まっている業界に飛び込むことが、チャンスが多くあり、自分の経験も実績も得やすいと思いますので、カオスマップを見ながら転職先を検討したり、ビジネスチャンスを考えるのもいいのではないでしょうか。

ナンバーナインは絶賛採用拡大中

今回は、漫画業界に関するカオスマップについてまとめさせていただきましたが、漫画業界・WEBTOON業界は今非常に盛り上がっており、人もお金も集まってきています。

その1プレイヤーとしてナンバーナイン社は2022年さらに新しいチャレンジをしていきます。そのためにメンバーを大きく募集しています。

ナンバーナインでは様々なポジションを積極採用中です。興味がある方はぜひお気軽にご応募ください!

【積極採用中のポジション】
企画編集 / 漫画制作ディレクター / エンジニア / WEBTOON編集者 / 学生インターン / 日南デジタル漫画ラボスタッフ

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