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コロナ後のカンボジア進出

このnoteは、2023年12月13日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、専務取締役の小川が執筆しました。

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最近、カンボジアへの視察に関する問い合わせが増えてきています。カンボジアの町中でも日本人の団体を多く見かけるようになりました。日本の連休には、銀行口座を開設するために、わざわざ日本から訪れる団体客も増えています。主な目的は高金利で人気の米ドル建て定期預金や海外資産運用に必要な口座の開設であり、日本人スタッフが駐在している銀行は安心感があるのか特に人気があります。

日本人が多く住む地域には、日系レストランの出店が増えてきています。コロナ前にも多くの日系レストランが出店していましたが、その内容はかなり異なっています。コロナ前の日系レストランは、「狭い、豪華、高い、日本人」というキーワードで表現されていました。席数の少ない豪華なつくりで、日本からの輸入食材を使い、食事の単価はかなり高めです。顧客層は、日本人駐在員や地元のお金持ちが中心でした。しかし、今の出店におけるキーワードは「広い、簡素、リーズナブル、ローカル」です。

店内は工夫されたデザインで、座席数も多く、カウンターだけではなく、多くの人が一緒に座れる可動式のテーブルが設置されています。価格は少し高めですが、日本食を食べるのであればリーズナブルだと言えます。新しいもの好きな若者や中間層家族をターゲットにしたレストランでは、若者は工夫された店内でたくさんの写真を撮り、SNSでシェアすることができ、家族連れは広々とした店内で子供と一緒にくつろいでいます。

この他、コロナ前と比べた大きな違いとして、タイやベトナムなどの隣国で成功した日本人経営者のカンボジア進出が増えていることも挙げられます。これは対象となるローカルマーケットが膨らんできているからだと想像できます。アジア開発銀行によると、カンボジアの経済成長率は2023年には5.5%、2024年には6%と安定して高い数値を維持しています。2023年にはアンコールワットがある都市シェムリアップに新空港が開港、多くの観光客を受け入れる準備ができました。また、2025年には、首都プノンペンでも新空港が開港し、多くの航空会社が乗り入れを予定しています。カンボジアは、隣国と比較して人口は少ないですが、経済成長が期待されるマーケットとして注目されています。

今後、ASEAN(東南アジア諸国連合)で成功したノウハウを活かし、域内の他の国にも展開する企業は増えていくでしょう。海外進出には為替リスクの懸念もあるかと思いますが、すでに海外進出していて現地通貨で商売をしている企業の場合は、為替の影響は受けにくいと言えます。その上、カンボジアはドルを基軸通貨とする「ドル経済」であるため、為替リスクは隣国の通貨よりも低いというメリットもあります。

もちろん海外での活動では、為替リスクの他にも日本国内とは異なる様々なリスクが存在することに注意が必要です。ただ、少子高齢化で人口が減少する日本以外の国での活動を視野に入れておくことは、新たなビジネスチャンスを見つけることができる可能性があり、決してマイナスではありません。この機会にカンボジア進出に目を向けてみてはいかがでしょうか。

>>>カンボジア進出・東南アジア視察支援の詳細はこちら

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