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キャリア採用に力を入れているのにキャリア採用サイトが無いのはなぁぜなぁぜ?

このnoteは、2023年12月27日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、キャリア採用事業部執行役員の金子が執筆しました。

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なぜなんだろう?ずっと疑問に思っていることがあった。

新卒者向け採用サイトは充実しているのに、キャリア向け採用サイトはほとんどない。
誰もが知っている大手企業で新卒採用サイトがある企業50社中、求人票だけを掲載したサイトを除くとキャリア採用サイトがある企業は20社程度にとどまる。

キャリア採用の需要は高まっているにも関わらず、なぜキャリア採用サイトはほとんどないのだろうか。

実際にコロナ禍以降、キャリア採用の有効求人倍率は日を追うごとに加速している。
例えば、転職サイト「doda」の掲載件数を見ると、
2023年1月1週目:175,647件→2023年12月1週目:230,319件と、
なんと54,672件も増加している。

東京都の有効求人倍率を見ても、2022年10月1.65倍(※)であったのに対し、2023年10月1.84倍(※)とコロナ禍前に迫る勢いだ。この数字からもわかるように、キャリア人材の獲得競争は激化しているのは事実である。
※参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率

昨今、求職者の情報収集の動きも変わってきている。
かつては転職サイトや人材紹介会社の求人票を元に転職企業を選定していたが、最近では、転職サイトや人材紹介会社の求人票だけを見て応募はしない。
応募前には必ずと言ってよいほど、オフィシャルサイト・採用サイト・口コミサイトなどを見て応募するかどうかを判断している。

転職サイトに掲載される求人原稿はフォーマット化されており、各社の差別化が困難な仕様だ。給与や休日数、残業の少なさといった条件争いになっており、条件が劣る企業、知名度が低い企業は応募が減少している。

だからこそ、キャリア採用に力を入れる企業は、転職サイトとは別角度からの情報提供を駆使し、その企業ならではの声を求職者に届けなければ、人材獲得競争で負けっぱなしになってしまうのである。

では、キャリア採用サイトにはどのような要素があればいいのか?
キャリア採用サイトで重要なことは3つ。

1:リアリティ(具体性) 2:更新性 3:他社との差別化

1:リアリティ
いいことばかりを言っていたら逆に怪しまれる。一度は社会に出ているからこそ、納得感が必要になる。年収がどのように上がっていくのか?キャリアステップはどのように進むのか?入社後どれくらいの年月で役職に就けるのか?など、具体的な情報が必要になる。

2:更新性
何年前に制作したものだろう…と感じる採用サイトが時々見受けられる。
求職者は企業の「現在」を知りたいのである。今ではノーコードで簡単に採用サイトが制作できる時代だ。自ら更新できるサイトであれば、常に最新情報を提供できる。

3:他社との差別化
フォーマットではなくフリーでコンテンツを決定できることも重要だ。採用サイト上でこそ、自社をアピールするコンテンツを盛り込まなければ、転職サイトと同じ状況に陥り、制作した意味がなくなってしまう。
例えば、キャリア採用サイトでは社長自らが登場するケースは少ないので、あえて社長を登場させるなど、他社には無いコンテンツ形成が採用成功のカギを握る。

現在、無料で簡単に採用サイトを作れるツールは世の中に豊富にある。
一方で、実際に採用サイトを作ってみると、何を・どのように魅せればよいのか、コンテンツの中身の作りこみが非常に難しい。
キャリア採用で効果を発揮する採用サイトを作りたいなら、第三者のプロの手を借りることをおすすめしたい。

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