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僕らがクラフトビールを作る理由

こんにちは。かけはしブルーイング代表の濱田 祐太(@yutasusi)です。

先日、かけはしブルーイングのTwitterを開設したところ、2日で140人あまりの方にフォローしていただき、本当にありがとうございます!

まだまだ、投稿数は少ないですが、これからTwitterやnoteを通して、かけはしブルーイングについてや、クラフトビールについて、そして与謝野ホップについてなどお知らせしていきますので、ぜひフォローをよろしくお願いします。

さて、本日のnoteのテーマは「僕らがクラフトビールを作る理由」ということで、かけはしブルーイングの立ち上げに至った経過や想いについてお話しさせていただきます。

(なお、ビールの話は後半くらいからになりますので、冗長にはなりますがお付き合いいただけますと幸いです。)

はじまりは、与謝野町の地方創生を目指して

かけはしブルーイングの構想が始まったのは、2019年の9月ごろです。

当時、僕は生まれ育った京都府与謝野町の地方創生を志し、株式会社ローカルフラッグを創業したばかり。

会社では地域と人財のマッチングをメイン事業とし、地域で起業する人、就職する人、事業承継する人を後押しすることで地域経済を促進していこうと思っていました。地方は人口が減少しています。それにより、あらゆるものの担い手(プレイヤー)不足という状況になっています。

そんな状態の中で、「自分はつなげる側だから」とか「後押ししていきたい」というスタンスに違和感を最初から抱いており、「自分も何か地域資源を活かして事業を立ち上げ、まちに再投資していきたい」という想いから「地域の旗振り役になる」というミッションを掲げ起業しました。

天橋立の牡蠣殻をなんとかしたい!

地域資源を活かしてどんな事業をするのか?ということで、NPO法人ETIC.が主催するローカルベンチャーラボというプログラムに参加しました。

僕は、岡山県西粟倉村で森の資源を活かして数々の事業を立ち上げているエーゼロ株式会社の方々がメンターを務めるゼミに参加しました。そこで、まず与謝野町周辺の活かしたい資源を洗い出していきました。

「丹後ちりめん」「広大な畑とお米」「日本酒」「魚」「歴史」と色々と洗い出していく中で、「天橋立の牡蠣殻」というキーワードが出てきました。

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天橋立は日本三景の一つであり、美しい景色の場所ではありますが、海の中では「富栄養化」によって牡蠣が大量繁殖しており、毎年大学生のボランティアを集めて、牡蠣殻の駆除の活動を行うほどです。

この牡蠣殻をなんとか利活用できないのか?

そうすれば、地域課題解決とビジネスを両立させれるのではないか?ということを考えはじめました。

与謝野ホップとの出会い

与謝野町では、2015年より地方創生の取り組みの一環で、ビールの原料となる「ホップ」の栽培をはじめました。最初は100キロ程度の収穫量でしたが、2020年現在は、約2トンほどの収穫の出来る産地になっています。

与謝野ホップ11

また、クラフトビールの市場が年々増加傾向にあることから、「ホップ」や「クラフトビール」への可能性を感じました。

また、ホップ栽培のサイズは全く違いますが、岩手県遠野市で遠野醸造という移住者たちが中心となって設立した会社が、クラフトビールの醸造を通じてまちづくりをしている という話を聞いたりもしました。そのタイミングから、「与謝野ホップ」を活かしたクラフトビールづくりをしたいと考えるようになりました。

飲めば飲むほど、海が綺麗になるビール??

そこから、アイデアを練り込んでいった中でクラフトビールの製造過程において「牡蠣殻」を使うことが出来ないのか?という考えにたどり着きました。色々と事例を調べていく中で、いくつかのブルワリーにおいて「牡蠣」を副原料としてクラフトビールづくりに取り組んでいる事例や、牡蠣殻を「濾過材」として別の用途で使っているという事例が見つかってきました。

そこで、「ホップを使ってビールを作り、そこで牡蠣殻も使えれば一石二鳥じゃない!?」ということで「飲めば飲むほど、海が綺麗になるビールをつくりたい!」となり、いくつかのビジコンやピッチ大会に出場してみたりしました。

有り難いことにいくつかの大会では入賞したり、予選突破できたりもしました。

アイデアベースでのプレゼンでしたが、これは実現させていく価値があるという手応えを感じ、今年の3月ごろから本格的に事業化に向けて動き出しました。

事業化を考えると課題が山のように積み上がる

いざ、事業化を考えて動き始めると課題が山のようにありました。僕は大学在学中に起業をしたので、あらゆる物事に関して「知識」も「経験」も足りませんでした。(今もまだまだ足りていないので、勉強中です

特にクラフトビールに関する知識は、0からのスタートでだったので、与謝野町に移住してホップ栽培を中心的にやっておられる藤原ヒロユキさんに色々と教えていただいたり、アドバイスをもらっています。

そして、事業を促進していくためにチームを組成しはじました。今年の3月にTOMOSHIBIというサービスを通じて、かけはしブルーイングのプロジェクトメンバーを募集しました。そこで、現在レシピづくりやデザイン等のプロジェクトの中核を担っていただいている山根大樹さんに出会いました。

また、牡蠣殻の活用についてもアイデアだけしかなかったのですが、吉備国際大学の農学部醸造学科のみなさんと一緒に研究を進めていくことになり、牡蠣殻を利用した濾過材や硬度調整剤の開発を進めていく予定です。

(将来的に醸造所が完成するころには、こちらも完成しているはず!)

それ以外にもここには書ききれない様々な機会を通じて、アイデアが形になりつつあります。

おわりに

かけはしブルーイングの情報発信を公式にスタートしたということは、すなわち商品販売が近づいてきているということです。

これまで構想を練ってきたものがいよいよ、商品という形になりますので、もう少しお待ち下さい。

そして、商品をリリースするのはゴールでは有りません。

僕らがクラフトビールづくりを通じて、成し遂げたいことを実現するための出発点にすぎません。僕らは、これからクラフトビールづくりに取り組んでいく中で、

①地域資源を活かし、循環させること 
②地域に雇用や投資余力を作っていくこと 

ということに注力していくことで、「持続可能な地域」を作っていきたいと思います。

かけはしブルーイングの今後の動向に是非、注目していただければと思っております。よろしくお願いします!


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