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北川雄久さんCCインタビュー006

ーインタビュー、よろしくお願いします!
これまでの経歴と現在のお仕事について教えてください。

新卒入社した会社でいきなり人事課に配属となり、それから社労士事務所を経て、現在の流通サービス業に転職しました。
人事マネージャーとして採用面談や労務相談、また中長期経営計画策定プロジェクトに加わって、人材育成や人事制度設計などに携わってきました。
現在は顧客管理部門で働きながら、外ではこれまでの人事経験を活かしキャリアコンサルントとして自分らしい働き方や生き方を見出すための対話による支援をしています。
また、パラレルキャリアにむけたプロボノ活動にも積極的に参加しており、今後は子どもたちへのキャリア教育や個人の越境支援にも積極的に携わっていきたいと考えています。

ー新卒から人事だったのですね!
キャリアコンサルタントの資格を取ったのも、人事としての気づきがあったからなのでしょうか。

はい、そうなんです。
人事をやっていた時に、真面目で想いが強くがんばり屋の人たちが、仕事で無力感を感じて「自分の人生はこんなものだ」と諦めていったり、環境や上司の影響で職場を離れたり、孤立し精神バランスや体調を崩したりする場面に何度も接してきました。
その度に、もっとはやく第三者として寄り添うことができたなら・・・ 悩み立ち止まった時に一歩踏み出す「小さな勇気」を与えられる人になれたら・・・ と考えていましたが、結局は異動にて人事部門から離れることになりました。
しかしその後、自分の活動範囲を模索していた時に、高校時代の友人と久々に会う機会があり、その友人からキャリアコンサルタント資格を取得したことと、キャリアコンサルタントが国家資格になったことを聞きました。
それを聞いて、「えっ――――――!? そんな資格があるの・・・あ、先越された」と 自分のアンテナの低さを実感したと同時に、この分野なら自分の過去の経験が活かせるのでは、と考え始めました。
資格も取りやすいのではと独学で勉強を始めました。でも実際始めてみると、知らない言葉や理論がドンドンでてきて、あららこりゃ大変と。人事の頃の「自分の視野の狭さ」を実感しました。(笑)

ーご友人の言葉がキッカケだったのですね。
北川さんが求めていたからこそ、ご友人の言葉もより一層響いたのですね。
その後の、Kakedasとの出会いについても聞かせてください。

独学でやっと資格を取れたのは良いですが、仲間も実践機会も少なかったうえ、世間一般においてキャリコンの認知もなかなか高まらずにどうしようかと思っていました。
まずは行動しようと、身近な人達にキャリコンについてどう説明しようかなと検索していたら、たまたまKakedasに出会いました。
運命ですね(笑)
見つけた時「なんかコレ面白そうやん!」と感じた記憶があります。

ー運命の出会いですね!
北川さんはKakedasサロン(*Kakedas登録キャリアコンサルタントが集うオンラインコミュニティ)にも積極的に参加されていますよね。

Kakedasに登録してから少しして、Kakedasサロンがオープンしました。「なんか面白そう」といろんな分科会に参加していたら、いつの間にか、大半の分科会に参加していました(笑)
そこで多くの素敵な人たちと出会い、対話して共感したり、よい刺激やヒントを頂いたり、とてもありがたく今の私の活動の礎になっている気がします。
また自分を語る機会が増えたことで、自分のことをよく知れる機会になった気がします。

キャリコン同士で語りあえる場の良さを私自身が体感し、キャリコンになる人って優しくてポジティブでパワフルで、「人のために行動できる素敵な人」が多いと思えました。
だからこそ、心地いいこの仲間がとても好きなんだ!と実感できたのが大きかったかもしれません。居場所がみつかったというか。
そんな風に思える仲間が全国にいるって、なんて心強いことなんだろうかとも思います・・・。
このような場を提供してくださったKakedasさんに感謝しています。

ー住んでいる場所も、バックグラウンドが違くても、キャリアコンサルタントであるだけで繋がりが深くなりますよね。キャリアコンサルタントの方は、本当に肯定的で話していて心地いい方が多いです。
北川さんと言えば、Kakedasもそうですが、社内にとどまらず社外でもキャリア領域で広く活躍されていますよね。
社内外で幅広く活動されているキッカケや原動力はどこにあるのでしょうか。

キャリコンである自分自身が楽しく輝いていないとね、と感じたことがきっかけです。
そのために、自己実験しようといろいろな活動をし始めて1年ちょっとが経ちました。

普通の会社員だと思っていた人でも、会社から少し離れて行動し続けることで自分自身のモノサシが分かり、「人生の主人公」に近づけることがわかりました。
実は、自分自身のモノサシを持つようになると、びっくりするほどワクワクして、よい結果でも悪い結果でも前向きに受け取ることができ、充実感を感じられるんだ・・・と、最近分かり始めました!

最近は特に「個性を活かし、自ら選択し、自分らしく輝ける人を増やしたい!」と思えるようになったと同時に、平凡だと思っていた自分が、最近は「変わってるね」と言われることにうれしさを感じるようになってきました(笑)

ー活動を通して、北川さん自身が自分のモノサシを持てるようになったのでしょうね。素敵です。
他人のために行動したことも、自分自身に返ってきているのですね。
その気づきは、キャリアコンサルタントとしての人との向き合い方にも影響がありましたか。

はい、確実に影響がありましたね。(笑)
自分自身が様々に活動することでモノサシを持てるようになってきたとお話しましたが、今思うのは、もっと早い時期から自分の特性を知り、会社や周囲のモノサシだけではなくもっと広い視野で自分の価値や強みを捉えていれば、これまでの経験全てをもっと「自信」に変えることができたのではないかということです。

その気づきから今は、子どもからシニアの方までいろんな方と伴走しながら、新たな一歩を踏み出す「小さな勇気」を、対話を通して引き出せたらといいなと考えています。

ー最近は、教育系の活動にも力を入れているかと思いますが、そちらについても教えていただけますか。

Kakedasサロンに参加する中で、子どもたちの教育に対し課題をもっているキャリコンの方がとても多いことを知りました。
また、同時期にキャリア教育推進NPOの支援をしていたこともあり、そこで出会った仲間と共に「Eキャリ部~人生を楽しむ教育を子どもたちへ~」を立ち上げ、今は多くの仲間と子どもたちの未来のために「キャリアコンサルタント×キャリア教育」で何ができるのか模索&チャレンジをしています。

ーEキャリ部、熱いですね。
キャリアと教育の領域は地続きですし、子どもの頃から自分の人生について考える機会を持てるというのは大きいですよね。
具体的に、E
キャリ部ではどんな活動をしているのでしょうか。

まだスタートして半年も経っていませんが、一部の小学校にオンライン授業を試してみたり、新しいワークショップを作るプロジェクトをスタートしたりしています。
まだ何が生まれるかわからない状態ですが、活動をする中で「想いが同じ人たちが集まれば何かができるかもしれない」「子どもたちの未来を少しでも明るいものにできるかもしれない」という想いが確信になりつつあり、この活動を通じてキャリコンが子どもから大人までの人生の伴走者になれたらいいなとワクワクしている自分がいます。

Eキャリ部は、私たちの未来を支える子供たちが自分に自信をもち、この先のVUCAな時代を力強く生きられるようなナナメの関係性づくりを一緒にトライしてみたい方を募集中です!
Eキャリ部紹介noteは、こちら

ーありがとうございます。ぜひ教育とキャリアの橋渡しに興味のある多くの方に参加いただきたいですね。
最後になりますが、Kakedasのビジョンである「人生の主人公を増やす」について北川さんの想いを聞いても良いですか。

最初見た時、「かっこいいビジョンやん!」と思う一方、「起業家」や「フリーランス」の特別な凄い人たちが語るキーワードであり、普通の会社員にはどうだろうと思う自分もいました。
今考えるとその時は、まだ自分に自信がなかったのかもしれません。

人事経験20年というと自信満々のイメージがあるかもしれませんが、実は自らの強い意思で選択してきたのではないんです。
周囲の期待に応えようとしてきたのですが、正直できなかったことが多かったという想いから、「無力感」を感じていました。
Kakedasと出会ったのは、ちょうど部門異動し活躍範囲を模索していた時でもあったため、「人生の主人公」と言われてもね・・・という気持ちが生まれていたのかもしれません。
その半面、そうなりたいという想いがより強くなったのも間違いなくありました。
こんな「普通の会社員」の自分が本当に「人生の主人公」となり、ワクワクした気持ちをいつも抱き輝くことができれば、同じ気持ちをもった会社員の希望になれるのでは・・・とか。
キャリコンへの相談の壁の高さや認知の低さを嘆く前に、私自身が楽しんで、「北川さんに相談したらなんか面白くなりそう、前向きになれそう」と思ってもらえる人にまず自分がならないとな・・・とか。
そういった想いを強く持ち始めたタイミングだったような気がします。

今は様々な活動を通して自分の考え方が変化してきたので、kakedasが目指す「人生の主人公」を増やしたいというビジョンに本当の意味で共感ができるようになってきた気がします。

ー「普通の会社員」という言葉を使われていましたが、みんながみんな輝いている方ばかりではないと思います。
無力感やモヤモヤを抱えている方も多いはず。
北川さんが自身の経験からその想いに共感できるというのは、相談される方にとっては心強いですね。
会社員の希望の星として、今後のご活躍も楽しみです!

はい!
まずは楽しみながら、そして自分の力は限られているので、周りの方とも力を合わせつつ頑張っていきます。
ありがとうございました!

北川さんのnoteはこちら


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