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30分で書ける、ラノベ公募のあらすじ
締め切り一時間前。やっと書き上がった原稿を応募しようとしたラノベ公募勢に立ちはだかるのが梗概、いわゆるあらすじです
親の敵のように憎まれることの多いあらすじですが、書くのが得意な公募勢も存在します。私です。コツさえつかめば、あらすじは三十分、長くても一時間で書けます。
この記事では、800字~1000文字のあらすじを簡単に書く方法を紹介したいと思います。
あらすじに書くべきこと
大抵の募集要項には、「あらすじには物語の最初から最後まで書いてください」としか書いてありません。実際問題、何を書くべきでしょうか?
私があらすじを書く際は、以下の構成としています。
コンセプト 40~80文字
基礎設定 100~150文字
ストーリーの流れ 500~700文字
1を書くのは、短いフレーズで話の骨格を理解してもらうためです。公募の勘所がわかってるやつ感も醸し出せるはずです。
2では、序盤で提示される、物語を動かすための基礎設定を説明します
最後に、3でストーリーをまとめて説明します
1,コンセプトで書くこと
ここでは、一、二行で物語の骨子を説明します。小説を書く前にログラインを用意しているなら、それの丸写しで構いません。
どんな主人公が、どんな過程をへて、どんな結果に至るのかを書ければ、ここは充分です。
2,基礎設定で書くこと
ここでは、物語の序盤で読者に理解しておいてほしい情報を、ぎゅっとまとめて説明します。先に基礎情報を出し切ることで、3でストーリーの流れを説明する際の負荷を減らします
世界観設定だけで無く、キャラクターの目的や人間関係なども、ここで説明します。実はXXはXXだったのようなどんでん返し情報は、3に入れた方がよいでしょう。
3,ストーリーの流れで書くこと
ここでかくのは、主人公とヒロインの行動と、それに伴う関係変化です
気をつけるべきは、主人公、ヒロイン、(必要ならラスボス)以外のキャラの名前を、なるべく出さないことです。あらすじは字数制限が厳しいので、他のキャラの名前を出さずに説明するのがベターです。
STEP1 一章ごとに簡潔に書く
まず、各章のあらすじを二、三行で簡潔に示します。エピローグは書かなくてよいと思います。ここで大切なのは、物語の進行と、主人公とヒロインの関係の変化の両方を盛り込むことです。
これをやると、大体各章60字くらいになり、五章構成なら300字になります。このままだとやや少ないので、次のステップで膨らませます。
STEP2 重要な章を膨らませる
初めと終わりは重要です。よって、最初の章と最後の章を膨らませます。
最初の章では、主人公とヒロインの出会いの経緯を手厚くするのがよいでしょう。特に、主人公がヒロインのどこに惹かれたか、ヒロインが主人公のどこに惹かれたかを書くと、あらすじがピリッと締まります。
最後の章では、主人公とヒロインを襲う葛藤や困難を手厚くするのがよいでしょう。どのようにそれを解決したかは、「主人公の勇気で」や「ヒロインの機知で」のようにさらりと書いてしまって問題ないと思います。(解決方法を手厚く書こうとすると、大体文字数上限をはみ出します)
頭と尻尾を膨らませても足りないようであれば、途中の章も膨らませましょう。この場合、主人公とヒロインの関係性が切り替わる章を手厚く書くのがバランスがよいと思います。
まとめ
あらすじは、以下のように書きます
このとき、名前を出すのは主人公、ヒロイン、(いれば悪役)の三人にとどめるように努力しましょう。サブキャラは「幼なじみ」「友人」「先生」のように、一般名詞で説明します
コンセプト 40~80文字
短い文章で、物語の概要を説明します
基礎設定 100~150文字
物語を始めるのに必要な、キャラ設定、世界観設定を説明します
ストーリーの流れ 500~700文字
主人公とヒロインの行動と関係変化を軸に、各章を2~3行でまとめます
次に、最初の章、最後の章を手厚く書き直します
まだ文字数が少なければ、ターニングポイントの章を手厚く書き直します
これで完成です!
あなたの公募ライフが素敵なものになりますように!
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