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原点と観点

どんな本を読むべきか難しい時がある。

なるべく原点に近いものをと思う。

書店で気になった本を取ったものが、心に響くものなので、それが1番である。
それは心の栄養のようで、今1番必要と無意識に感じているものだから。
しかし、常に何かの意識下に本を読むわけだから、書籍の中のなんらかの文章が引っかかるので、極端な話なんでも良いと思ったりもする。

とはいえ、迷ったら新書は手に取りやすいだろう。
「企業がやるべきデザイナーズシンキング」
「AIと5G時代に生き抜く企業」
まあなんともわかりやすい。
先に挙げた本の題は実際にあるかはわからないが、この手の本はよくある。

必要なのはいつも「仕組みや成り立ちではなく、それがどう有用であるか、どんな価値観を拡張させるのか」ということである。

新書に書かれていることは、「誰かの観点でしかなく、何かの原点に近いものに触れることで、自分の視点が生まれる」のである。

価値観というものは意外と変わらないもので、鴨長明の「方丈記」には、ミニマルな暮らしをし、気が向いたら琵琶を弾くといった、今で言うチルライフのような価値観の暮らしが書かれている。ちなみにこの本が書かれたのは1200年頃。

変わらずにある大切なことと、それを時代に合わせた技術や流れに合わせて引き出すことが、本を読む上で重要なことの1つなのである。

迷ったらそういう選択肢もある。
観点の本ではなく、原点に近い本を選ぶということ。


#デザイン #テクノロジー #本 #デザインシンキング