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彫刻をめぐる冒険

ここ、長野県長野市は『野外彫刻のまち』を謳っている。今まであまり気に留めていなかったが、街を歩いていて、年々彫刻が増えているとは感じていた。
調べてみたら、その数なんと149作品!
いやはや、それほどの数があるとは知らなかった。
日本を代表する現代彫刻家の作品が市内一円にある、しかもタダで鑑賞できるのだ。

何気なく通り過ぎていて彫刻だとは気付いていなかったものやこんなところにあったんだ!という発見がある。

街を歩きながらアートを感じることができる。
そして、彫刻を求めて歩いていると、知らなかった小道や見慣れない風景にも出会うことができる。

一石二鳥、得した気分になれる。

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これは一石…何鳥か…

そんなこんなでこの地味な趣味を楽しんでいる。

しかし、まぁ、彫刻というのはやはり裸体が多い。
あまり写真をパシャパシャ撮っていると怪しまれるのではないか。
裸体彫刻は公園に設置されていることが多い。公共の場で裸体が許されるのは彫刻ゆえか…芸術であれば許されるのか…そのあたりについて考察してみるのも面白いかもしれない。またの機会に…
昼間の公園は老若男女入り乱れており、思い思いに憩いのひと時を楽しんでいる。
写真を撮るのも自由だ。
しかし、裸体を撮るのはやはり気が引ける。
これが写真ではなく写生ならばそれ程怪しまれないのではないだろうか。写真となると色々なアングルで撮りたくなるのであちこち動き回ってパシャパシャ…写生ならば一箇所に座ってじっくり眺めながらスケッチ。さほど不自然さは感じられない。
人が少ない時間帯はやはり朝か夕方である。
ということで、裸体彫刻は夕方に撮ることにした。
なかなかいい雰囲気を醸し出している。

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夕方は狙い目だ。

別に裸体が好きとかそういう趣味(どんな趣味だ?)があるわけではない。が、その堂々たる佇まいに心惹かれるのである。雨にも負けず風にも負けず…そういう人に私はなりたい。などと尊敬の念すら抱くようになった。リアル裸体をまじまじと見つめることはなかなかないゆえ、彫刻としての裸体を見ていると何やら感慨深くもある。職業柄、見慣れているとはいえ、あくまでも仕事としてであり、そこに感情はない。(100%とは言い切れないが…)だからこそ改めて見ると感じるものがあるのかもしれない。

話が脱線してきたので戻そう。

つまりは彫刻鑑賞という地味な趣味を個人的に楽しんでいるということ、ただそれだけのこと。タイトルを「冒険」などと格好良くしてみたが、ただの散歩である。しかし、裸体を撮るというのは、けっこうなチャレンジであり冒険的でもある。だからあえて「冒険」としてみた。

地味でありながらちょっとスリルもある「彫刻をめぐる冒険」はこれからも続く。

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街中に馴染んでいる 

エクセレントなエレファント


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