ベジ議連設立総会リポート その２
ベジ議連設立総会リポートその１はこちらです。
発起人挨拶と会長人事
司会は松原議員、発起人のひとりである石田議員による挨拶からスタート。
「松原先生に発起人に名を連ねてくれということで、私も喜んで発起人のひとりとして名を連ねたわけですが、正直、こんなにたくさんの人に来ていただけるとは思っていませんでした。それだけヴィーガンというものが全世界的にも大きな動きがあるということを改めて認識いたしました。来年のオリンピック・パラリンピックで大勢の方がお見えになります。そういう方々から「日本には何もないのか」と言われないようにしっかりやっていきたいと思います。私はこの会の発起人ではありますけれど肉は食べますので、食べないというわけにはちょっといきませんので、その点だけお許しいただいて、これからは野菜を中心に食べていきたいと思っております」
「自分は肉を食べる」ということを強調した石田議員の発言に違和感を覚える人もいると思いますが、「ベジタリアン・ヴィーガンでなければ、ベジの問題に取り組む資格はない」ということではないと私は思います。将来的には、ベジタリアンやヴィーガンの国会議員がぜひ登場してほしいと願いますが、日本のベジタリアン・ヴィーガンをめぐる環境改善に取り組む国会議員が現れたということ自体、非常に画期的ではないでしょうか。
司会一任で会長に選出された河村元官房長官による挨拶。
「今お話がございましたように、ヴィーガン、ベジタリアンについて我々も勉強していく必要があり対応が急がれるということで、松原先生からご相談がございまして、年功序列ということで私が会長を務めたいと思っております。いわゆる菜食主義とかベジタリアンということはよくお聞きしておりますが、ヴィーガンということになるとあまり日本では知られていないといっても過言ではないと思います。いよいよオリンピックが近づいてきて、インバウンド６０００万人の時代になっております。既にベジタリアンの方々が大量に見えて対応に苦労したという話を最近聞いたことがあります。ハラールの問題についてはかなり話し合いましたが、ベジタリアン、ヴィーガンについてはまだ直接話しておりません。既に内閣府の食堂にはヴィーガンメニューがあると聞いておりますし、レストラン等でもＶと書いてちゃんと案内されているところもあるそうですので、そういう時代を迎えているということだと思います。欧米等を見るとイギリスを中心にベジタリアン、ヴィーガンの意識が非常に高いということで、今日はこれほど多くの団体、関係者がいらっしゃるとは思いませんでしたが、ぜひ皆さんのご意見をうかがいながら、行政も一緒にこの問題の対応のあり方について考えていきたいと思っております」
ベジ議連の規約
他の人事については会長一任ということで、議連の規約（超党派「ベジタリアン／ヴィーガン関連制度推進のための議員連盟」規約）の承認に入りました。第８条までありますが、実質的な内容は〚目的〛（本連盟は、次の政策を実現することを目的とする）を記す第２条です。
１ 消費する側の利便性を確保し、コンタミやアレルギー事故、認証の乱立による混乱などから消費者の安全を守るため、各種施策を講じるよう取り組むこと。
２ 環境保護に対する世界的な関心の高まりについて、食の観点から啓発や取り組みを進めること。
つまり、「ベジ・ヴィーガン認証」の制度整備と環境保護の視点からのベジ・ヴィーガンの啓発・取り組みということになります。
ベジ弁当の試食
続けて、参加者に配られたベジ弁当の試食が始まりました。
メニューは、焼売、餃子、チキンナゲット、ポテトフライ、春巻き、大豆ミートの鶏の唐揚げ風、精進牡蠣フライ。ケチャップ（白砂糖使用）を除きすべてヴィーガンメニューで、精進牡蠣フライに添えられたタルタルソースも卵不使用のヴィーガン対応です。精進牡蠣フライは私も別のところで試食させていただきましたが、青のりなどで風味を出す創意工夫が素晴らしい一品だと思います。
調理担当は、内閣府職員食堂でヴィーガンメニューを提供するニッコクトラスト（株）（ニッコクトラストはポール・マッカートニーが始めたミートフリーマンデーの協賛企業でもあります。詳しくは、こちらで）の関根調理長。お弁当の中華点心は、関連団体として総会に参加したグリーンカルチャー（株）の商品が提供されました。皆さん「おいしい」と食べていましたが、特にチキンナゲットには「これ、本当に肉じゃないの？」という声も挙がっていたほどです。お値段は一食分で400〜500円。「少々割高」との意見も出ましたが、おかずだけですからご飯もプラスされると、もう少し値段が上がるかもしれませんね。
続きます。
読んでいただいて、ありがとうございます！