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4/17Radiotalk『僕がやった発声改善法』

こちらの記事は、鍛治本が音声配信アプリRadiotalkで配信したものを文字起こししたものです。

テキストで読みたい方はどうぞ!

音声はこちら!↓↓↓↓
https://radiotalk.jp/talk/533653

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どうも、鍛治本大樹です。
演劇集団キャラメルボックスで舞台俳優をやったり、声優の仕事をやったり、映像の仕事をやったり、自分で演劇のワークショップなんかも開催してます。

今日もよろしくお願いします!

今日は、4月の17日、日曜日(←未来から来ました)ですね。
東京は雨が降っております。

このRadiotalk、音声配信ラジオアプリということで、声のみでお送りしてるわけなんですけど、すごくありがたいことにですね、こうやって配信をしているとですね、よく、「いい声ですね」って言っていただけることが、よくありまして。

今では、舞台以外にも、声優の仕事をやらせて頂いたりしてますけど、まあ、声優業界は、僕よりはるかに良い声の方々がたくさんいらっしゃいますんで、特になんか言えることはないんですけど、ただ、舞台やってる時から、「声が好きです」って言って頂けるのがすごく嬉しいです。

でも、今はこういう声してますけど、お芝居始めた当初って全くこういう声ではなくて、弱々の声だったんですよ。

大学4年生の春から、本格的に演劇を始めたんですけど、まず、大きい声出したことないし、一日でというか、1時間とか2時間で声が出なくってました。

今考えると、声が潰れるっていうこととは現象としては違うんですけど、声帯の使い方、身体の使い方が悪すぎて、その疲労に声帯が耐えられなくて、一時的に拒否反応起こして声がスッカスカになって何にも音が出てこないみたいな状態に結構始めたころってなっていて、

で、発声自体も良くないから、がなったような、力のこもった、汚い響きの声しか出せなかったんですね。

本当に発声がウィークポイントで、なんとかしなきゃなって自分でも思ってましたし、あいつの発声は良くないなぁって感じだったと思います。

じゃあ、なんで「いい声」って言われるまでになったのか、まだまだ全然発展途上だし、今だに声って変わり続けてるんですけど。

一応、いろんな方に発声を教えてもらったり、劇団でも発声練習みたいなものが若手の頃はありましたから、やってましたが、正直、それで改善することはあまりなかったです(これは僕個人の体験談です)

先輩からアドバイスされることとか、教わる発声のポイント、気をつけるべきことは全然間違ったことではなくて、丁寧に教えてもらっていたと思うんですけど、その当時の僕はそれでは一向に改善しなくて、困り果てました。自分に。
全然良くなんねぇ〜って。

伸びやかで、よく響く力みのない、そして自由自在に自分でコントロール出来る声を出せないし、それどころか、ちょっと喋っただけで枯れちゃう、音が出なくなっちゃうっていうことに危機感しかなくて。。

いわゆる発声練習って、多分皆さん演劇やったことない方でもね、なんとなく想像するものってあると思うんですけど、あと腹筋鍛えたらいいんだ!とか、腹式呼吸がどうとか、それぐらいのことってサラッと聞いたりするじゃないですか。

結構、それ以上のことを教わるタイミングって実はあんまりないんです。
でもそれで良くなんなかったし、これ以上続けても無駄だなって思って、やり方を変えたんです。

そこから自分でなんとかするしかないと思って、まずやったことが、「どうやって発声ってものが成り立っているのか?」「音っていうのは、どうやって人体から発せられて、そして人に届いているのか」っていう音が出るしくみを徹底的に調べたんですね。

今は、養成所でもレッスンとかさせてもらいますけど、みんな声優志望だったり俳優志望なので、普通に声出るんです。
でも、「声ってどうやって出してるの?」って聞くと、あんまり明確な答えが返ってきません。

意外とみんな、声が出る仕組みを考えたことないんですね。
僕は、声が出ない!っていう症状が度々起こっていたので、仕組みを知らなければ先に進めないんじゃないかっていうことを思ったわけです。

で、仕組みを調べた上で、自分の身体でそれをやった時に、その仕組みを邪魔しているもの(取り除いたほうがいいもの)、強化した方がいいもの、そして、仕組みと違うところに力点を置いてないか、っていうことをチェックして自分の身体で試していった結果、今のこういう発声になりました。

発声のコツ、とか、演技のコツとかよく聞かれます。

"コツを教わる"って近道なような気がするんですけど、そのコツの中には、無駄なものが含まれていて、ひょっとすると、シンプルな構造を邪魔している可能性があるものも存するなって、僕は自分の経験から感じました。

そうやって、人から「こういうのがいいよ」って言われていることにだけ注目していると本質からずれていく可能性があるので、まずは、シンプルにどうなりたいかっていうのが最初にあって、それを達成するためにどういう道筋を辿るかっていう土台がしっかりしていないと、コツをいくら聞いても近道にはならない、もしかしたら逆に遠回りになってる可能性があるなって思います。

富士山に登るには、足をひたすら動かし続けなきゃいけないっていうシンプルな仕組みだと思うんですけど、コツを聞いてるのって、登るにあたって便利な道具を聞いている状態に近くて、

便利な道具があるに越したことはないけど、それを持っていれば富士山の山頂に自動的に登れるわけじゃないし、結局は足を動かし続けなきゃ山頂には辿りつかないわけです。

まとめると、

本筋をまず理解して、それを加速させるもの、それを減速させてしまう障害物になりうるもの、っていうのを整理して取り組むと、物事がシンプルになって、自分が1日やるべきことが明確になってくるんじゃないかなって思います。

発声の話から、物事を達成する仕組み、みたいな話に飛躍しましたが、これからも演劇で感じたことを話していこうと思います。

お便りもお待ちしています。

最後まで聴いて下さってありがとうございました。

皆さん、素敵な1日をお過ごし下さい。
それでは、また!


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