公認会計士試験崩れが入りやすい官庁
5ちゃんねるにこういうスレッドが立っていたので、公認会計士で元国税職員&元会計検査院調査官の筆者が所見を述べます。
新卒で会計検査院を目指している方にも読んで欲しいです。
該当スレッドはこちら
結論
結論から言うと、このスレッドで候補として上がっている中では、国税専門官が一番受かりやすいと思います。
理由は、単純に倍率が低いからです。
会計士試験崩れの評価
新卒資格を失って数年経っている職務経験のない既卒の人と定義します。
難しい試験に挑んでいたことがプラスに評価されるという淡い期待があるかもしれませんが、世の中残酷なもので、結果を出してない勉強歴は評価されません…と思っています。
仮に短答式試験に受かっていたとしても、面接でアピールするのはやめた方が得策です。
面接官の質問を想定しましょう。
論文式試験は受からなかったんですか?
何て返しますか?
実力が足りなかった、諦めた、といった返答はマイナスのイメージしかありません。評価は低くなります。
まだ受験を続けていると返すと
受かったら転職するんですか?
こう来たら、受かっても働き続けますと返しますよね。でも、公務員より公認会計士の方が年収は高いです。面接官はこの人信用できないなと思うかもしれません。
そう思わない方にかける、あわよくばプラスに評価してもらいたいなんてのは、リスクありきの戦術です。
だったら、最初から受験歴は伏せておいた方が無難と思います。
どうしてもアピールしたいなら、日商簿記1級を取得しておきましょう。
それから、空白期間の説明に会計士試験の勉強をしていたと言うより、公務員試験の勉強をしていたと言った方がまだマシかなと思います。
公務員試験浪人なんて俺のプライドが許さないと思うかもしれませんが、別に珍しいことではないし、熱意があると受け取ってもらえるかもしれません。
いずれにしても、空白期間の説明はアピールポイントではなく、いかに減点を回避するかが主眼です。
有資格者の評価
かなり主観が入りますが、採用においてはあまり評価していないと思っています。民間の大手企業もそうですが、一から育てる気風のところが多いのではないでしょうか。
有資格の事実よりも、素直で元気な明るい人が好まれると思います。
ということで、他の条件を一定とすれば、単純に倍率の低い国税専門官が通りやすいという結論になりました。
会計検査院
仕事内容を知らない人がとてもとても多く、会計の勉強をしていると有利になると誤解している人が少なくありません。
こちらの記事をお読みいただければ分かりますが、企業会計とはおよそかけ離れた検査を行っています。
面接官も誤解している訪問者にうんざりしているのではないかと思っています。
公会計の勉強をしているというアピールも、個人的にはおすすめしません。公会計(国の決算そのものや独法の財務諸表等)の検査を行っているのは、極々限られた職員ですし、指摘しても会計検査院内部ではあまり評価されません。
それよりも、国の制度のあらゆる分野が検査対象であることから、自分は多方面に関心があって会計検査院にマッチしている、という方向性でアピールしていく方がウケが良さそうな気がします。もちろんエピソードを添えるのは必須です。
ただ、筆者は官庁訪問に通ったわけではないので、話半分でも結構です(笑) 一応、課長補佐級の人事評価(業績評価)はSを取っていましたので、そんなやつがこんなこと言ってるという受け止め方でお願いします。
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