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忘れても遺れないもの

老人ホームのグループホームで働き出して約1ヶ月。

いろいろ慣れてきて、見えてくるものがあります。

それは何かというと

人が認知症になって、何もかもが分からなくなっても、覚えているのは本当に自分が愛している人たち。

と言う事です。

僕が働いている職場はほぼ全員が認知症を患っています。

その利用者さんたちと話をしていると

子供に会いたい 主人に会いたい

と常々言っています。

この方々は認知症なのですぐに物を忘れてしまいます。

しかし、その中でも絶対に忘れないで毎日話してしてくれると言う事は本当に心の底から愛していないとできない事だと思います。

今日その話を聞いている時に不思議と僕の祖母を思い出しました。

僕の祖母は認知症で要介護2レベルで老人ホームに入っています。

そんな祖母に帰省する度に老人ホームに会いに行くと、カレンダーに僕の名前を記入して、「きてくれてありがとう」と書いてくれます。

その事を思い出して、僕は祖母に本当に愛されていたんだなと思い涙が出ました。

久しぶりに祖母に会いたくなったし、とても愛おしくなりました。

僕もこんな風に自分の事がわからなくなっても、身体の自由が効かなくなっても、いつ何時でも思い出して、笑顔で話せるくらいに周りの人を愛せる人生を送りたいです。

本当に介護は自分の成長に繋がる仕事なので選んでよかったです。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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