見出し画像

男子バスケ日本代表の強化のために “覚悟” しなければならない問題

4年後のロス五輪も出場したい!
今、心からそう思っている。

世界のトップ12 (ヵ国しか出場できない) の中に入れた“誇り”、“快感”は、オリンピックでしか味わうことができない幸せだった。

しかし、男子バスケ日本代表には、ここ最近、大きな“矛盾”が生まれている。
それは、Bリーグの選手から作る日本代表チームと、海外でプレーする選手の合流(融合)についての問題だ。

分かりやすくいうと、今回のパリオリンピックのように、2023年のワールドカップを戦い抜いたチームと、NBAプレイヤー八村塁選手が加入したチームで、戦い方が大きく変わってしまったこと。
オリンピックのような一発勝負の短期決戦では、コインの裏表のようなもので、八村選手の存在が良い方向に転ぶのか、悪い方向に転ぶのかで、勝敗が左右されてしまう。

八村選手が代表に加わることで、ディフェンス面での貢献はすごく大きなものがあった。
しかし、攻撃面を考えると、ホーキンソン選手や河村選手、比江島選手といったところの得点が減った。特に顕著だったのは富永啓生選手だ。彼の場合は仕事が無くなったといっても過言ではない。日本代表チームが八村選手ファーストとなり、八村選手に遠慮をするチームになってしまったのだ。

そのくせ、言っちゃ悪いが、大会中にも関わらず、ふくらはぎに違和感があるといって、あっさりとチームから離脱する始末、、、
それからまたワールドカップ時の戦術に戻して戦うことを余儀なくされ、実際、それでもブラジル相手に十分戦えていた。
ハッキリ言って、この大会、八村選手がいなくても、その分1人余分にビッグマンをロスターに入れていれば、ドイツやフランスには勝てなかったとしても、ブラジルには好勝負ができて、勝利をつかみとれていたかもしれない。

私は八村選手を否定している訳ではない。
Bリーグで戦っている選手、彼らで組んだ日本代表に、もっと自信を持ってもいいのではないかということが言いたい。
そして、これから4年後のロサンゼルスオリンピックに向けた代表強化として、それはBリーグの強化とも連携して、メイドインBリーグの日本代表チームを世界と対等に戦えるレベルまで上げていかないといけない。

つまり、海外でプレーする選手は、日本代表での『役割』が確定される選手のみを招集するべきで、ただ単にネームバリューであるとか、NBAでの経験というだけの選手は招集する必要がないと、私は感じた。

八村選手の場合、インサイドで守備を期待できるビッグマンとしては招集するべきであったと思うが、得点をとるエースとしては、ホーキンソン選手や河村選手、比江島選手、富永選手といったプレイヤーをリスペクトできなければ、チームとしては難しかったのかな…と、私は感じた。

河村勇輝選手は、これから先、海外でプレーをしたとしても、日本代表の中で『役割』があると思う。世界大会の前にチームに合流したとしても、かなりの戦力になってくれると思う。
その理由は彼の人間性、バスケIQ、プレースタイル、しっかりした基礎技術(ファンダメンタル)のおかげだ。

八村選手のプレーは予測ができない。
大会1ヶ月前に合流されても、その違和感と混乱を避けることができなかった。
八村選手がディフェンスのスペシャリストとして、日本代表の中での『役割』(ワールドカップで川真田紘也選手や井上宗一郎選手が担っていたポジション)を自分で理解し、チームプレーに徹することができれば、、、
日本代表がどんなチームになっていたか、
今はもう「たられば」でしか言えない…。

そういう意味では、八村選手に関しては、コミュニケーションが少なすぎたと感じる。
来シーズンもNBAで頑張ってください…としか言えない。

とにかく男子バスケ日本代表は、Bリーグでプレーする日本人選手、帰化選手の強化を“覚悟”を持って続けていかなければならない。
そして、Bリーグ自体を、もっと大きな、世界に誇れるリーグにしていかなければならない。
『B革新』、、、正に、時代が追い付いてきた。
これからはBリーグの時代だ。
世界から注目されるリーグにするため、私たちもできることから協力していきたい。

4年後、もう一度、あの素晴らしいオリンピックの舞台に立つために。

日本一丸!頑張りましょう。


ではまた。