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アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 -富士山一周 106km-

富士山一周 106kmを自転車でぐるりと巡ってきました(登り合計1800m)。関西にビワイチ(琵琶湖一周コース)とアワイチ(淡路島一周コース)、関東にカスイチ(霞ヶ浦一周コース)と称される有名コースがあります。どういうわけかフジイチという言い方は流行りません。自転車で走っている人は結構いたので(全員私を追い抜いて行った)、人気のコースと思われます。アラ古希でも1日で走破でき、景色も良く、しかも富士山を巡るということで、フジイチ 106km 日本一ということで有名コースになって欲しいものです。(Google マイマップは[]のクリックで拡大可)

御殿場駅~山中湖:御殿場駅-仁杉神社(4.0km/4.0km)-須走浅間神社(6.5km/10.4km)-篭坂峠(6.1km/16.6km)-山中湖(2.6km/19.1km)

相模線を経由して国府津駅から御殿場駅に至る。御殿場駅はJR東海のためスイカが使えなく、ちょっと面倒。若干の腹ごしらえの後、8:00出発。駅を出て右の県道401号をゆっくりと登る。国道138号線は自転車は通れないため、県道418号(旧国道138号)へ入るとすぐに仁杉神社。その横には甲州街道(鎌倉往還ともいう)の旧道が残っている。このあたりから傾斜がややきつくなり、ゴルフ場の横を通過して須走浅間神社に至る。途中、自衛隊の訓練風景を垣間見たが、このご時世、頼もしい。神社入り口の富士塚の説明版には、昔の富士講では吉田口から登って、須走に下っていたとか。天気予報は晴れだったが、富士は全く見えない。

須走浅間神社駐車場

浅間神社から本格的な登りとなる。しばらくで藤原光親が斬首された場所の案内があった。承久の乱の後、鎌倉に護送される途中、北条義時配下の武田信光に首を切られたとか。小さなヘアピンカーブを曲がると篭坂峠。御殿場からの標高差は650mで、2時間半を要した。山中湖へ下る。山中湖畔からは南アルプス方面の雪山が見えた。

山中湖

山中湖~県道展望台:山中湖(2.6km/19.1km)-北口本宮浅間神社(11.1km/30.2km)-県道71号入り口交差点(12.0km/42.2km)-県道展望台(6.1km/48.4km)

山中湖から富士吉田までは標高差150mの緩やかな下り。吉田登山口の北口本宮浅間神社前まで爽快に走る。河口湖入り口のほうとううどんの有名店”ほうとう不動”はお客さんがいっぱいだった。しかし富士山は・・・・・

ほうとう不動 東恋路店

ほうとう不動から県道71号入り口の消防署までは緩い登りで、なかなか進まない。道の駅なるさわ付近は宿泊施設も多く、ここいらで泊まるのも一つの方法と思われる。県道71号に入るとすぐに本日唯一の富士山頂への眺望が開けた。

鳴沢村からの富士

すぐに宿泊も可能な乗馬施設もあった。次はやはり宿泊、そして乗馬も入れて、優雅に走りたい。

樹海の中の道を大室山の肩にある県道71号富士宮鳴沢線の展望台(標高1100m)まで登る。この展望台は、以前は樹海と本栖湖と南アルプスの山々を一望できてなかなかの絶景だったが、針葉樹の背丈が高くなり、絶景度が半減した。

富士宮鳴沢線

県道71号富士宮鳴沢線展望台~国道469号線:展望台(6.1km/48.4km)-県道75号との合流交点左折(12.2km/60.6km)-72号始点(4.8km/65.4km)-白糸スピードランド(3.0km/68.4km)-国道469号(6.9km/75.3km)

展望台から県道72号始点まで、爽快な下り。下り始めて振り返ると寄生火山である優しい山容の大室山が見送ってくれていた。

大室山

原っぱの横の県道71号を猛スピードで下る。県道75号との合流交点を左折し、国道139号線のガードをくぐり、県道72号の始点となっている交差点を左折するまで、広々とした朝霧高原の中をノンストップ。

 県道71号線朝霧高原

この県道72号始点の交差点付近には白糸の滝があり、また、行きつけの富士宮焼きそばの店「天神橋」もある。ここで14:35。日没までに御殿場駅に着くのが目標で、焼きそばを食っている場合ではない。白糸スピードランド付近では上り下りを繰り返し、休憩なし、昼食なしでは筋肉に疲労が蓄積し、なかなか進まなかった。国道469号に左折で合流

国道469号合流~御殿場駅:国道469号合流(6.9km/75.3km)-県道24号合流左折(10.1km/85.4km)-十里木関所跡(3.7km/89.2km)-十里木南交差点(4.4km/93.5km)-ファミマの左折(3.9km/97.4km)-御殿場駅(8.8km/106.1km)

これから愛鷹山と富士山の鞍部にある十里木まで標高差400mの坂を登るにあたって、国道469号合流付近の村山浅間神社(標高468m)で一休み。この神社を最古の富士登山道の村山道が通っている。田子の浦から富士山頂に至るルート(0mから3776m)で、廃道となっていたものが最近復活したことから、村山道の登山記録はネット上でたくさん見当たる。この日は山頂部の眺望は得られなかったが、田子の浦方面はよく見えた。

田子の浦方面

悲鳴をあげている筋肉に鞭を打って登る。ひたすら漕いで県道24号合流を左折し、黙々と十里木関所跡を通過したのが、17:33。痛恨のコースアウトの後、十里木南交差点を左折して国道469号を一旦離れ、ファミマの左折で国道469号と再合流。このころまでなんとか日の光がもった。荒涼とした東富士演習場の中のを国道469号を薄暗い中、御殿場駅に向かった。

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