60歳Photoshop初学者の専業主婦が、1年でデジタルイラストを描けるようになったのは、この本のおかげです。
還暦だし何か新しいことを始めようかな・・と思って始めたPhotoshop。
「操作とデザインの教科書」という本を買って触ってみたけど、手で描いた絵をスキャンして手直しするのが精一杯。
ヘボい絵が「おっ!」っていう感じの仕上がりにはなるけど。
でもな、ネット上には「デジタルで描きました」という素敵な絵が沢山出てる。
「どうやって描くん」
そんなときに本屋さんで見つけたこの本。
「表紙の絵 素敵やー」
心を揺さぶられました。
本と出会う
よー清水著
「ファンタジー背景 描き方教室」
10のシーンを順に練習していく構成で、それぞれこういう時はこう描くみたいなことが詳しく解説されています。
今まで美術の技法書はいっぱい買ったけど、こんなによく分かる本は見たことがない。
この後もイラスト系の「パースの本」や「構図の本」その他色々買ったけど、独学でなんとか描けるようになりたい人は「美術系」の本はやめて「イラスト系」の本を買ってください。
なんていうかロジカル。
こういう理屈でこうなりますと、説明してくれます。
はいはいそういう事だったんですね。
美術のほうは著者は長年の勘だけで描いているので、本人も何故それが描けるのかわかっていないと・・思う。
助言もなく「さあ私のようにやってみなさい」と言われても出来ないやろ。
描けるようになっても「りんご1個」上手く描けてもなあ。
魔法
で、この本の話。
秘伝の魔法(?)が書いてあるんですよ。
その名は「オーバーレイの写真合成」
魔法見せます。
このヘボい絵に
この写真を合成
写真をオーバーレイで乗っけると
おお~
これはPhotoshop様ならではのお仕事(クリスタでも出来るけど)
この魔法に魅せられてガンガン写真合成を使いまくり、今見ると生成AIっぽい絵柄になっていったのでした。
・・本ではもっと透明度を高くして、さり気なく使いましょうだったのに・・
「草原と青空」から「蒸気と機械の街」まで10のシーンを各5枚ずつ書いていき、1年以内に50枚を描くことが出来ました。
アスペルガーのグレーゾーンだからね。
過集中のお陰でできました。
描いた絵
この時の絵で特に好きなのは
やはり最終章の「蒸気と機械の街」のが良い出来。
だんだん上手くなるというより「知恵がついてくる」というところが良き!
前作のパーツを使いまわしたり、テクスチャを貼り付けたり出来るのがデジタルの良さですね。
まとめ
この記事を書くにあったてもう一度読み返していたら、当時はついていけなかった部分も今なら分かるので、もう一度挑戦してみようという気持ちになりました。
ほぼ1日中書いてたので体調がおかしくなったけど、人生で一番充実した1年でした。
Photoshop操作の本より、実践で絵を描くほうがPhotoshopの使い方を理解できたのも良かった。
魔法はともかくこの本には「良い絵」を描くためのすべての事柄が書いてあるので、著者は業界の重鎮かと思ったらとても若い人です。
出し惜しみせず「知ってることは全部教えてあげるよ」という姿勢、素晴らしいです。
それにめちゃくちゃ上手いよね。
もっと若い時に始めていればプロになれたかなと思ったけど、
よく考えれば当時はパソコンもアドビもこの世界に無かったやん!
でもこうやって楽しくデジタルお絵かき出来るのは、ずっとチミチミ絵を描いてきたおかげ。
将来は頭の中で考えた画像をそのまま出力できるかもなので、若い人たちは頭の中に画像が思い浮かべられるようになるために、AIの生成に頼らずPhotoshopやCLIP STUDIO PAINTでチミチミ絵を描いてください。
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