ダメ元で失敗の絵に加筆していくのは、ゲームの攻略に似ている件。新しい技を試すチャンスだ!
タイトルの3枚の絵は同一の絵です。
サイズはB4。
画材は水彩紙にアクリル絵の具です。
最初に描いたのは5年前で、失敗確定で放置していたものです。
失敗作の棚を整理していて
加筆でなんとかなりそうな絵
部分的には良くコラージュ用に置いておく絵
確実に失敗だがゴミ箱に入れるには手間がかかっている絵
ゴミ
に分類しました。
この絵は3番めの「捨てるには手間がかかっているけど、確実に失敗な絵」でした。
今は独学なので、新しいネタはYou Tubeの動画で得ています。
「ネガティブペイント」というのを見て、やってみようと思ったのですが、下地にかける手間を惜しんで「これ使えるやん」とこの絵を流用することにしました。
ネガティブペイント
ネガティブペイントはモチーフを描いていくのではなく、周りを描いていくことでモチーフの形を出していく方法です。
私が見た動画は、凝った複雑な下地の上から、暗くて半透明の絵の具をランダムに塗っていき、拭き取りやひっかきで形を作って、後に描き足しで精密に仕上げていく・・という方法でした。
美しい!
言われたようにやってみると・・
うーん。
思ってたのと違う。
参考にしたのはもっと幻想的やった。
写真に撮って白黒にしたら、コントラストが弱い。
なんとかせんとな。
ほぼヤケクソで黒を使う
コントラストじゃー
とこれもYou Tubeネタのジェルプレート転写(本物は高価なのでダイソーの耐震ジェルマット使用)で葉っぱを黒絵の具でペタペタ。
上手く転写出来ないのでしつこくペタペタ。
黒くなりすぎたので玉子色のジェッソでペタペタ。
どうするん・・
色を足せばなんとかなる・・かも
よくないところは
黒がかたまり過ぎている
ペタペタが下手で葉っぱの形が見えん
色彩が楽しくない
で薄い黒をあちこちに配置。
葉っぱを描き起こして、色面を入れる・・をやってみました。
うーん。
返す返すも花を触らなければ良かった。
リセットじゃー
右下が足を引っ張っている?
一旦フラットにして、もう一回ネガティブペイントしよ。
白のジェッソとガッシュをスポンジでペタペタして下の絵を隠していきます。
・・この時のスポンジはダイソーのファンデーション用のが良い。
ハサミで角を落としておくともっと良い。
前に買った時は30個位入っていました。
ベールがかかったら、
作りためているステンシルの型で植物を配置。
チョウチョが主役になってきた。
これは丁寧に仕上げていけばお上品な感じに仕上がるのでは。
写真ではいい感じになってきてるけど、実際はもう少しコントラストと彩度が低めで残念な感じ。
花要らん
お気づきでしょうが左上の蝶は最初から消されずに残っています。
お気に入りです。
最初の線画に色を付けただけではダメだったのですが、耐水性のジェルボールペンで線描きをやり直し、ジェッソで中を塗っていったら、線がええ感じに溶け出して表情がついていました。
その上からアルコールマーカーで色付。
で、お気に入りの蝶完成。
同じ手法で手前の白い花を描いて、でかい花は消してこの方法でチョウチョを主役に描き足すことにしました。
とりあえず完成
他の人の蝶を見て「下手やな」と思う時は、羽が左右で違っているという事に気づき、そもそも手描きでは対称になりにくいので、今回は翅の型紙を作ってみました。
模様に関係なくスジのところに法則があるようなので、そこも描いておくと後の作業が楽でした。
型を置いて周りを色鉛筆で写し取り、スジは正確でなくても良いので見ながら描いています。
色鉛筆は適当に色を決めず、後で影響が少ない色を選んでください。
まとめ
このダメ絵の加筆作業は、新しい技を身につけるのに最適やなと思っています。
すでに失敗しているので完成させる必要もなく「出来ることを淡々とやって仕上げる」のとは違う楽しさがあります。
今回試した新技は
ネガティブペイント
ジェルボールペンで線描き後、ジェッソで下塗り、マーカーで彩色
ジェルプレート転写
オペークという不透明アクリルメディウム使用
今回気づいた事は
作業がうまく行かないとき、意地になってやめ時を忘れているよ
もっと頻繁に離れて全体の確認をしよう
この作業はゲームの攻略と同じ精神状態になる
合間でちゃんとご飯を食べよう
でした。
まだ納得いかないので、しばらく寝かせてまた加筆していきます。
こうやって記事にしていると、
あそこで止めればよかったなあとか、
あっちに進めば良かったなあ・・と思うところが多数。
ええねん、ええねん、お絵描きは楽しいのが良き!
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