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ケアマネも自己負担が導入されたら?

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「ケアマネジメントに対する自己負担導入」について私見を書きます。

先日JOINTさんにこのような記事がありました。

これまでケアマネジャーの報酬は全て介護保険で賄われていたので、利用者から自己負担を徴収することはありませんでした。

しかし、時期2024年介護保険改正では実際に利用者から自己負担を徴収することになるかもしれません。

これに対して現役ケアマネジャーの私カイゾウが思うことを書いてみたいと思います。

結論から先にお伝えすると私は利用者から自己負担請求をすることは「反対」派です。

この記事は
・家族介護者さん
・ケアマネさん
・介護保険に興味のある方

の参考になるように書いていきます。


利用者から自己負担徴収が難しいと感じる点


ケアマネ歴11年の私が感じるケアマネに自己負担が発生が難しいと感じる点は

・「マネジメント」に対する理解を得ること
・自立支援の理解を得ること
・利用者に価値を感じてもらうこと

だと考えます。


「マネジメント」に対する理解


実際にケアマネの中にも「マネジメント」について正確に答えれる方は少ないかも知れません。

マネジメントとは、計画-組織-統制の一連の活動。企業に導入されれば経営管理。しかし、マネジメントは役所、学校、政党のような組織体にも不可欠である。マネジメントには、マネジメント機能が必要であるが、マネジメント機能は計画-実行-審査(plan-do-see)の循環であると開設している。計画を立て、実行し、その結果を比較・分析・審査することによって、つぎの計画をより合理的にたてるよう配慮するといった考えや態度、やり方である。引用:マネジメントの意味や定義 Weblio辞書

「ケアマネジメント」に用いられる「マネジメント」は介護サービスにおけるPDCAサイクルを把握して、利用者の生活の経過や現況を正確に捉え管理をする役割だと私は考えます。

ちょっと格好つけた言い回しをしましたが、要するに「現場監督」的な役割だと思います。

現場で実際に対応してくださっている方達から現況を伺い、情報収集をしながらどのように進めていくのか。トラブルをどう解決するのかを考える点などはまさにと言った感じでしょうか。

「現場監督」は明らかに「監督」として周知されており、共に働いている方からの「理解」があるからこそ「役割」として成り立っていると思います。

しかし、ケアマネの場合はどうでしょうか?

「ケアマネ=利用者のマネジメントを行っている」と理解している方がどの程度の割合としているのか。

実際に介護に関わっている方もどこか「ケアマネ=何でも屋」と感じている方がいないでしょうか?

もし利用者・家族が「何でも屋」として捉えていた場合、本来のケアマネの役割をするケアマネは認められず「何でも屋」として活動するケアマネが評価される可能性が生まれるということにならないでしょうか?

そうならない為には、十分な説明と理解を求める必要があります。

しかもこの役割はケアマネ自身が行うのではなく「国や行政」といった公的機関が大々的に説明をしていく必要性を感じます。


自立支援の理解


ケアマネは「自立支援」を取り入れたケアプラン作成を求められます。要するに利用者自ら出来ることに対しては介護サービスで補うのではなく、利用者自らやって頂くスタンスで話をします。

言うべきことを言うべきタイミングで伝えられていたのは自己負担が発生していなかったから。

「自立支援」を理解している方であれば「出来ることは自ら行う」という意味も理解してくださると思いますが、そもそも「自立支援」を理解している利用者・家族はそうそういません。

むしろ自立支援が理解できていれば、それこそケアマネなんていらないかもしれませんね。

自己負担が発生すれば「自立支援」を利用者に伝えても「お金払ってるんだから」という捉え方をされてしまえば御用聞きにならざるを得ない状況も出てくるのではないでしょうか?


利用者に価値を感じてもらうこと


ケアマネという役割を理解して頂いた上で「価値を感じてもらう」仕事が出来るか否か。

これは非常に難しい問題だと思います。

ケアマネは読んで字のごとく「ケア=介護」「マネジメント=管理」が仕事です。マネジメントに価値を感じて頂くことは相手がそれを望んでいる場合には十分に可能だと思います。

相手がマネジメントされることを望んでいない場合。そこに価値を感じて頂くのは至難の業。

利用者は「何をしてくれる」が明確なものは評価しやすいと思いますが、目に見えて何かを提供してくれる訳ではないケアマネジメントに価値を感じてもらうにはどうするべきか?

次回介護保険改定までにこの答えを明確に出来るか否かが、自己負担金を徴収する・しないに関係なく必要だと思います。

私が現段階で考えていることは「マネジメント」から「教育」へ変化させる必要があるかな~っとボンヤリ考えています…。


まとめ


このままいけば、いずれケアマネも自己負担を利用者から頂く時期がくると思います。

今から出来ることとして、そうなった時に利用者へ堂々と説明できるだけのスキルや知識を付けること、そして利用者との関係性をしっかりと構築する術を身につけることが重要ですね。

私自身もまだまだ足りないことだらけ…。だからこそ自分を成長させて「価値のあるケアマネジャー」を目指していきます。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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今日はこの辺で。

ではまた!!

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