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ケアマネは利用者の金銭面をどの程度把握する??

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「ケアマネジャー(以下:ケアマネ)は利用者の金銭面をどの程度把握する?」をテーマに書いてみたいと思います。

先にお伝えしておくとこのテーマに正解はないと思っています。

あくまで一ケアマネであるカイゾウはどう思うか?という視点で書いていきますので興味のある方だけ読み進めて頂けると嬉しいです。

私は正直利用者の金銭面について深く把握したくはありません。

何故なら「ケアマネは金銭面のお手伝いは出来ない」からです。

とは言え深く把握した方が良い方もいらっしゃいます。

今日はそんなお話。


金銭面の把握はどうやってやるか??


ここでいう把握とは「毎月何にどのようにお金を使っているか」ではなく、「毎月の収入はザックリどの程度あるか」というモノです。

なぜ把握が必要な方がいるかと言えば単純に「この利用者はどの程度介護サービスへの支払い能力があるか」を知る為。

介護保険には要介護度に応じて「区分支給限度額」がありますが、これはあくまで国が設定した保険点数。

要介護度が高く保険点数にゆとりはあれど、1割~3割の自己負担を支払うのは利用者です。

毎月「介護にどれだけお金を掛けられそうか?」を知る必要がケアマネにはあると思っています。

なので、私の場合利用者の大半は「初回訪問」のアセスメントの際に金銭面をお伺いすることが多いです。

「年金は厚生年金ですか?」「だいたい毎月どの程度年金を貰っていますか?」等とアセスメントの質問の中で聞いてしまいます。

すると「厚生年金で毎月15万円くらいかしらね」等と答えてくださる方が多いです。

初回訪問では「何のサービスにどの程度お金が掛かるか」をザックリと説明します。この時の反応で詳しく把握が必要な人は何となく見えてきます。

しっかりと把握させて頂きたい利用者


サービスの金額を説明している時は「ふむふむ」と黙って聴いている方や興味なさげに「あ~、はいはい」と言わんばかりの方が大半を占める印象です。

事前に介護に掛かるお金を調べている方ばかりではないはずですが、意外とサービスに掛かるお金に興味を示さない方も少なくありません。

とは言え、中には事細かに確認をされる方や私(ケアマネ)がお金の話をしている時の表情が明らかに曇る方もいらっしゃいます。

この「事細かに確認をされる方」「表情が曇る方」は私の中では「金銭面をしっかりと把握させて頂きたい」利用者です。

「事細かに確認をされる方」や「表情が曇る方」はサービスに掛かるお金だけではなく、サービスが「出来ること出来ないこと」もしっかりお伝えします。

これは後々のトラブルを避ける(もしくは最小限にする)ためです。

後になって「払えるお金がない」や「こんなにお金が掛かるなんて思ってもいなかった」などと言われても困りますし、事細かに確認をされる方はそれが難癖に変わるケースも時々あります。

もちろんすべての方が当てはまるわけではありませんが、自分の感覚値で「あれっ?少し違和感を感じるぞ」と思う利用者の場合は金銭面だけでなく、家族構成など「関わりのある人間」を詳しく確認することもあります。

金銭面を把握することで後々の支援をイメージする


介護に掛かるお金に対してゆとりのある方はご自宅への訪問で薄々感じ取れる方が多いです。

これもすべてが当てはまるわけではありませんが、自宅の作りや家具、清潔感、その利用者の人柄や現役時代の職業で大体は把握できます。

そのような利用者には金銭に関わることを詳しく聞く必要はないと私は思っています。

ただ、金銭面を把握させて頂いた方が良い人というのも雰囲気で感じ取れます。

介護どころか普段の生活もギリギリで過ごしている方や生活は成り立っているけど「お金がないんだよ」と話される方。

このような方々は在宅介護で利用される費用もそうですが、自宅での生活が困難になった時の施設選びを行う際にも「入れそうな施設があるか?」を理解しておくためにどうしても金銭面を把握させて頂く必要があると思っています。

とは言え冒頭にも述べたように私個人的には利用者の金銭面の把握はしたくありません。

他人の金銭面を知るって何となく気分の良いことではないと私は思ってしまいます。

でも人によっては把握した方が良い人というのもいらっしゃるので非常に難しいです。

自分のお金以外は誰のお金についても知りたくはないですね(笑)

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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