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【ケアマネ】利用者を視る(調査)力

どーもカイゾウ(kaizo777)です。

ここ1か月毎週のように新規対応をしていて再認識したことがあります。

それは利用者の分析は数回の訪問を経てから「形になる」ということです。

初回訪問で「アセスメントシート」に記載する為の情報収集は粗方済ませますが、それはあくまでアセスメントシートに必要な情報収集。

「利用者」を知るためには、利用者の生活歴や趣味・志向や考え方などその人の「人物像」を知ることが大切だと私は思っています。

とは言えケアマネジャー(以下:ケアマネ)も報酬を得るためには利用者からの依頼でサービスを調整しケアプランは走らせなければならない。

だからこそ私は初回のケアプランは修正ありきだと思いながら作っています。

利用者・家族がよほど明確な目的・目標を持った上で初めから介護サービスを利用する場合でなければ、アセスメントを会う度に行いながら修正を図っていくことが重要だと思います。

ケアマネが必要なスキルの1つとして、利用者の人物像を分析する力が挙げられると私は思います。

利用者の人物像が分からないとケアマネ研修で言われるところの「ひな型ケアプラン」になってしまう。

利用者ごとに「その人」にあったケアプランを作成する為には利用者を「視る(調査)力」が必要です。

そう考えるとケアマネは「アセスメントシート」を埋める情報を含め、目の前の利用者を視て「この人(利用者)の生活をどうしたらこの人(利用者)の望む形に出来るか?」まで考えられる能力を求められます。

さらにもう一歩レベルを上げるならば「この人(利用者)は本当は何を求めているのか?」という疑問を利用者が気づいていないレベルまで掘り下げる能力も必要なのかもしれません。

新規で訪問し、介護保険やケアプランについて説明を行いながら「どのような生活をしたいか?」を利用者に問うても、多くの利用者が「今まで通りの生活がしたい」と答えます。

では「今まで通りの生活」とは何なのか?

利用者のその時の状態にもよりますが、歩けなくなった人であれば「歩いてトイレに行きたい」なのか「毎朝出掛けていた散歩に行きたい」なのか、はたまたそれ以上に求めるものがあるのか?

これは利用者一人で考えていても気づかないレベルの内容なのかもしれません。

だからこそケアマネが利用者すら気づかないレベルの「希望」を掘り当てられれば理想的。

そんなことを考えながら先日新規利用者の2度目の訪問がありました。

やはりこの利用者も「今まで通りの生活」という希望を話されましたが、より掘り下げて話を聞くと「パチンコ」というフレーズが出てきました。

どんどん話を掘り下げていくと「自転車に乗って」だったり「1駅歩いて」だったり、介護保険申請をする前の生活状況が見えてきました。

ただ、現状は「自転車」に乗ることはリスクが高すぎますし「歩行も100m程度」が限界。

でも、どうしたら「パチンコ」に行けるかは一緒に考えられそうです。

あとはそれを叶える為に「必要な支援」や「本人の意欲向上」に焦点を当てて「どうしたら」を試行錯誤する。

このようにしてケアプランを作っていければ「その人だけのケアプラン」が作れるような気がします。

これは利用者を「視て」過去を知ることが出来たからこそ。あとは「どうしたら」を考えて「実行」「検証」「修正」を繰り返すことで良い方向に進んでいく可能性があると思っています。

その為に必要なことは1回1回の利用者との面談を大切に信頼関係を築けるように丁寧に「相手を知る」ことに意識を向けること。

その積み重ねが利用者への質の高い支援に繋がると思います。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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