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私が写真を仕事にした理由、今撮る理由。

この仕事をしていると時々「どうしてカメラマンになろうと思ったんですか?」と聞かれることがあります。
これ、他のカメラマンにちゃんと聞いたことないけど、どんな答えを期待して聞いているんだろう?

「元々写真撮るのが好きで〜」
とか
「人を笑顔にしたくて」
とか?

私はこの質問にいつも「いや〜元々絵を描いてたんですけどね、写真の方が楽だ、て気づいて!笑」と答えてます。

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私が始めて撮りたくて写真を撮ったのは高校生の時でした。

当時、美術系の高校に通ってて、この高校に入るために画塾に通ってめちゃくちゃデッサンとかしてました。
おててのね、小指側の側面がね、真っ黒になるんすよ。
これデッサンって一枚仕上げるのに少なくとも2時間くらいはかかって。
ティッシュの箱(カシミヤティッシュだった)とかりんごとかシマシマの紙コップとか書くんすよ。

もうこれ聞いただけでも写真の楽さ、わかりますよね笑

パシャ、ですからね。

私はその高校でデザイン科を専攻していたのですが(今思うと、デザイナーになりたかったのか果たして謎。イラストレーターはやってみたかった。)(当時から割と堅実的なところがあって、安定して仕事につけそうなのはデザインだな、という思いは少なからずあった)

その中で写真の授業があって。

あとやっぱりカメラ持ってる子たちも周りにいるんですよね。カメラって正直かっこいい。当時のガラケーのカメラは全然ダメだったし。(トイカメラのロモ持ってる友達が多かった。今もあるのかな、とアマゾン見たら高かった笑)

元々、絵も人物を書くのが好きだったので撮るのも一番人物が好きで。
しかもデッサン狂わないし。
これは、私が表現したいことは写真を使った方が楽に、そして思ったものができる、そう気づきました。
(一枚の絵を丁寧に時間をかけて作るよりはたくさんのアイデアをいろんな形でたくさんアウトプットしたい派でした)(アイデアの出るスピードに描くスピードが追っつかないから描いてる途中で飽きちゃうんです)

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↑当時、家にあったコンデジ(確かFinePix F710)を学校に持ってったり、遊ぶときにも持ってったり、事あるごとに写真を撮ってそして大量にプリントしてファイルにまとめるのが楽しかったです。

↑なんか今思っても凄くいいコンデジでした。あのプリントもまだライトルームなんてなかったので撮って出しだったけど、色の出方も描写も今でも別になんとも思わない。しかも、フィルムのコンパクトカメラみたいなサイズ感にファインダーまで付いていた。

実は、私の母方のおじいちゃんも写真を撮る人で(本業は床屋さん。昔ながらの床屋さんって鏡の上とかにご主人が撮った写真が飾ってあったりするよね、あれだと思う)私が写真始めたことを凄く喜んでくれてコンタックスG2とレンズ二本くれたり、夏に遊びに行ったら、早朝から写真撮りに連れて行ってくれたりしてくれました。(おじいちゃん、今も撮ってるみたいです。しかもデジタルに乗り換えて自分でパソコンに読み込んでプリントまでするのだから尊敬です)

いやあ、昔のカメラってたまに調べるとその度に値上がっててほんとびっくりします。このカメラ2回ほどシャッターなど調子が悪くなってサポートが終わるギリギリまで直して使ってました。
本当にいいカメラ。レンズは今でも使ってます。
(コンタックスはコンパクトのT2やT3が人気で今当時の2、3倍、、いや4倍?のお値段で取引されてるからまじ買っておけばよかったと時々思います)
(でも専門在学中に買ったフジのナチュラの白は壊れたものでもオークションで元値の倍で売れて大ラッキーでした✌︎('ω')✌︎)

ちなみに、やりたいこといっぱいの私の高校の卒業制作は写真一本の作品ではなく、Tシャツのデザイン(撮った写真の上からペン入れして加工してデザインしたものを外注でTシャツにプリント)とそのTシャツを友達に着せてスタジオ撮影、というやりたいことモリモリな作品でした。楽しかった。


高校卒業後はそのまま写真の専門学校に行って、写真を本格的に学びました。
入学するときに、一眼レフ(Canon30D買いました)を買わされたけど、なぜかめちゃくちゃフィルムでも撮らされる、という。
フィルム野郎になりました。
モノクロ、中判(フィルムがスマホの画面くらいのサイズ感の、正方形の写真(ロクロク)が撮れるものや、少し短めの長方形の写真(ロクナナ)が撮れるもの)、大判(黒い布被って撮るアレ。フィルムのサイズがポストカードくらいある)といろんなカメラを触って、モノクロフィルムの現像、紙焼き、カラーの紙焼きもやったなあ。

モノクロフィルムの現像は家でしていたので、現像液など薬品を家に置いてたのですが弟が間違えてペットボトルに入れてた定着液を飲みかけた事件簿などありました。(ちなみに当時、私の考えうる家の中の一番の凶器は酢酸でした。泥棒さんと対峙することになったら酢酸をぶちまける予定でした←超絶刺激臭)

いつか、イマコン(超高級フィルムスキャナー。およそ200万円)買ってやる!と思ってましたが、今は無事デジタルに移行しました。

(当時、エクターとかポートラとか湯水のように使って写真撮ってましたが、今思えばなんて高級な遊びか、、)(貴族の遊びです)(卒業後もしばらくMamiyaRZ67を使っていて、フィルム一本たった8枚でフィルム代・現像代で千円は超えました)(今はもっとするけどね)

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↑友達と遊ぶ時もあのMamiyaを持ち歩いてたんだからガッツあるね​

今思ってもわりと真面目な写真専門学生で、作品もモリモリ撮って卒業制作では4つくらい作品を作ってました。制作意欲があるというか、考えがまとまってないというか、、。

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↑上が専門の時の友達と潮干狩り行った時。他に3人ほどいつも一緒にいる友達がいました。(一時期、ノートリミングにハマっててこのようにフィルムの穴がポコポコしてる部分も一緒にスキャンしてました)
下が卒業制作。一人の展示スペースが限られてる中で4つも作品を詰め込んで展示。カオス。私を含む三兄弟のポートレートシリーズ(ロクロクで撮るポートレートは当時私の周りで流行ってました。ボロボロのブロニカを「ボロニカ」と言って使ってた)やモノクロのポートレートと言った表現方法としては直球のものもしつつ、超絶画像加工系のものも二つ作ってました(楽しかった)。撮影したカメラは全部フィルム。

そんな感じで写真学校ライフをエンジョイした後、というか二年生の夏休みくらいから唯一就活したスタジオで働き始めることになるのですが、だいぶ内容が膨らんできたのでまた次回に、、、!

ざっくりまとめると

かいざきまりあ、絵を描くよりカメラで撮った方が自分のやりたいこと表現しやすいと気づき、カメラを手にする

水を得た魚のように作品を作りまくる。

写真楽しいなあ〜!ついでに仕事もやったんで!

と言うことでした。
今、写真を撮る理由まで行けてませんが


♪チャチャチャチャンチャンチャーチャチャーチャチャチャチャチャチャチャンチャンチャー
写真を仕事にし始めたまりあ。その中でも作品を作り続けることに疑問を感じ始める。果たして彼女はどんな決断を下すのか?
次回「今、撮る理由。」この次も、サービス、サービスゥ!

♪チャーラチャーラチャッラ!


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