自分を知る①

私たちはどの程度自分のこと(実際の姿=社会に生きる自分)を
知っているでしょうか?

知っているつもりでも、自分に都合よく解釈したり、
自分の弱さや至らぬところもしくは汚いところには目を瞑り
言い訳(仕方がない、人間とはそんなもの、誰でもある事・・・等)
をしているようです。
社会を生きるためにはそれもまた必要なことでありやむを得ない事ですが、
自分の今後の人生を再設計するためには
謙虚に真摯に自分の実像を見てみる必要があるのではないでしょうか。

我々はありのまま自分の姿を見ることは出来ません。
鏡に映る姿は実物ではなく左右反対の偽物です。
我々が認識している自分は「つもり」でしかないのではないでしょうか?

もしくは他者に見せるための虚像なのかもしれません。
そのような雑念を払い、
自分を知るためのキーワードを紹介しておきましょう。

 自分にとって
 〇誇るべき事象・事・実績は何か?それは何故か?何時の事か?
 〇心に残る良い・楽しい思い出は何か? 何故か?何時の事か?
 〇自分が最も輝いていた時はいつか? 何故か?

これらの問いかけにより、どのような事が、どのような経験が
自分にとって価値あるものであり、
自分にプラスの経験(=自信を持てる経験)になっているのかを
探ってみましょう。
 次に
 
 自分にとって
 △最もつらい思い出は何か?何故か?何時か?
 △悲しい思い出は何か?何故か?何時か・
 △嫌な思い出事象は何か? 何故か 何時か?

これらの問いかけにより、自分が落ち込んだり苦しんだり、
つらい思いをする事はどのような事であり、
マイナスの経験(=自信を無くす経験)生んでしまうことを探ります。

大事なことは「自分にとって」です。
上司や家族や友人といった自分の周囲にいる人々にとってではありません。
何よりも「自分」です。

前回述べた私の気づきから得た結論は「家族との絆」でした。
それが私にとって何ものにも代えがたいものだったのです。
だからこそ、その獲得、奪回を目指すために
何をなすべきかが真剣に考えられたようです。
おそらく、人によって答えは様々でしょう。
しかし、どんな結論であれそれが自分にとって最も重要な事であるならば、
その事を目指す又は獲得するための努力ができるはずです。

「自信」とは自分の価値を認める事、自分の行動や考え方を自ら認め
賞賛できることを言います。
よく我々は「自信を持て」と人に言いますが、
他者から褒められたり認められたりすることは、
「自信」を持つための補完にはなりますが
「自信」そのものではないようです。
何よりも「自分で自分の行動を認めることができる事」です。

今後の人生を納得のいく生き方をするためには
まず「自分を知る」ことではないでしょうか?
                          海雲 龍人

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