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ボランティアについて思うこと②

こんばんは。今、メキシコのグアダラハラは夜12時半です。


前回の続き

今日はコロナになってから始めたあることについて話していきたいと思う。

コロナになる前から僕が勤める日本語学校では、

会話セッション

という活動がある。

やはり外国語を勉強していて、その言語でコミュニケーションが上手にとれるようになりたいと願う学生は後を絶たない。自分の勉強したことが会話でどれくらい通じるものなのかを考えている学生は多いとも思う。

そんな学生のニーズに応えるべく僕が勤めている学校では、週3回学生を集めて日本語をとにかく話してみようという時間が設けられていた。

それが、会話セッションというわけである。

学生同士でする時もあれば、日本人の留学生を呼んでお手伝いとして参加してもらったこともあった。

しかし、コロナになってそれが全てできなくなってしまった。

留学生の子たちも帰国を余儀なくされた。

今でもよく覚えていることなのだが、コロナになって学校で緊急の職員会議が開かれた。そこで、今後を会話セッションをどうするかという話になった時、今後はやらなくてもいいんじゃないというような流れになった。もう他のことの対応に追われて、それどころではないという感じに見えた。

僕はこの時、こう思った。

「いや、ちょっと待てよ。対面でクラスができなくなって、それが理由で会話セッションができないというのは分かる。でも、だったら、オンラインでやればよくない?」

何かが頭の中でひらめいた!

「そうだ!こんな中でも学生は生の日本人と絶対に話したがっているはずだ。日本人もこれから先簡単に海外旅行や留学に行けなくなるはずだ。」

このタイミングでやるしかない。

そう思った。

お互いにちゃんとしたニーズがあるので、それを叶えられるサービスを作れば、人は絶対に集まる。

そう確信していた。

そう思って行ったのは、オンラインでの会話セッションである。

週2回のWhatsAppによるテキストメッセージのやり取りと週1回のZoomによる話す練習ができる環境を整えた。

最初は人を集めるのに、苦労した。家族や大学のクラスメイト、帰ってしまった留学生など、ありとあらゆるところに声をかけまくった。Twitterでも呼びかけ、全く知らない方からリプライもあった。ありがたいことにいろんな人が協力してくれることになった。友達で興味がある人を紹介したいと言って、紹介してくれる人もたくさんいて、どんどんどんどん輪がびろがっていった。

実は、僕のnoteを読んでくださっている方の中にも協力いただいている方がいる。

「いつも本当にありがとうございます。みなさんのおかげでここまでやってこれました。」

もうすぐ始めて2年になるのだが、途切れさせないようにいろんなことをやってきた。

2020年は学生にプレゼンをしてもらった。参加してくれる日本人の方の多くはメキシコのことをあまりよく知らない。じゃあ、学生に日本語を使って町や食べ物、生活習慣などいろいろなテーマに分け、プレゼンをすることで興味を持ってもらえるのではと思ったのだ。

2021年はだいぶやり方にも慣れてきて、少しマンネリ化してきたなと思ったので、学生同士でやらせてみることにした。もう上級者の学生は日本人の方ともコミュニケーションがとれるが、下の学生ともそれができない学生もいる。下の学生であれば、まだ勉強したことがない語彙や文法がある。日本人の方に話すように話しても、伝わらない可能がある。そこをどうやって自分の日本語で伝えるかを考えてもらいたかった。他にもスペイン語を勉強中の日本人の方を読んで、スペイン語で会話セッションをしたこともある。

学生や参加してくれている日本人の方が飽きないように、いろんな活動をしてきた。

今2つボランティアを運営する上で気をつけていることでがある。

  1. 毎回参加してくれる日本人の方には必ず終わったら、お礼のメッセージを送るようにしていること

  2. 参加を予定していた方が急に来られなくなることが多々ある。また、学生も来ると言ったのに、連絡なしで来ないことがある。そういう時に思い通りにいかなかったからと言って、腐らないこと

いろんな人の助けを借りながら、ここまでやってきた。本当に感謝してもしきれないのだが、その思いは毎回毎回伝えるようにしている。長く続けてもらうために、できることは最大限やろうと思っているからだ。キャンセルが出ても連絡なしに来なかったとしても、怒らない。冷静でいようと心がけている。

それが自分なりに出したボランティアというものに対する答えだと思う。

ただ、思うことがある。

お金をもらうことからは目を背けてはいけない。そして、自分を安売りしない。

それが今後の自分の課題だと思っている。

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