一を知り、全を捉え、十を変える。

私が、尊敬するデザイナーは、デザインを愛だという。
初めは分かるようで分からない感覚だったが、だんだんと自分の中に浸透してきている感覚がある。
デザインは愛。
トナリのデザイン。
錬金術が人生の基本。
これらを深ぼっていく。


Kaito Yamanaka/デザイナー
デザイン学校を卒業後、デザイン事務所でプロダクトデザインを行う。
ギソクの図書館のスタッフとしても活動。
個人的な活動に「義足カバー」「サウンドスケープデザイン」「映画監督」がある。


未来とは全を捉える行為。

過去、未来を一つの軸で捉えて、現在を作る考えがある。その考えの理解をしたくて、卒業制作ではふんだんにその視点を盛り込んだ。
やってみて思ったことは、未来を見ることが難しい。単調な未来になりがちなのだ。いわゆる未来とは全を作る行為である。十ではなく、全に近い。この全を構築するためには、この頃の私は、一を知らなさすぎた。今でも全然わかっていない。
ただ、一を見つめ、たびたび全を見ようとする。その姿勢が大切なのだと思う。

愛が慣れるのはどうすべきか。

愛を持って接する姿勢が、だんだん慣れたしまうことを感じている。人の良さと実力の高さを感じ、愛を持って一緒に過ごす人々に、常にその頃と同じ愛の深さを持っているかと言われると、そうではないように思えてしまう。
そこまで気をつけなくても、ある程度の愛を注ぐことはできるからか、はたまた、愛を注がなくても関係性が作られるようになったからだろうか。
今度深く考えていきたいが、慣れてしまうのはよくないような気がする。

愛の範囲を広げるためにできること

知り合うことで全の質が高まる。
トナリのデザイン。

知り合うこと、それはすなわち一を知ることである。全は一。一は全。錬金術の基本の考え方であり、一を知らなければ全を知ることが出来ず、全を知らなければ、一を作れない。ということだと認識している。一を知るといっても、知識では解像度が低く、知り合う必要がある。これが、正実さんから学んだトナリのデザインであり、トナリを考えてデザインをすると、生み出されるものの質が高まるのだ。これこそ愛なのだと感じる

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