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2023年11月の読書記録まとめ

みなさんこんにちは! 旅狼かいとです。
今回は2023年11月で読んだ本をまとめていきます!

11月は落ち着いて本を読む時間をしっかりと確保できた印象です。遅めの読書の秋を取れたわけです。しかも、結構充実な読書体験ができた気がしています。学びを多く得ることができたり、純粋に面白い作品たちと出会えたり、ずっと読みたかった本を読めたり。良き。

また、今月からはKindleで本格的に読書を始めました。Kindle unlimitedの3ヶ月間99円キャンペーン中ということがあるので。『恋に至る病』と『モモ』はどちらもキャンペーンで読んだ一冊。まぁ普通のKindle unlimitedも一冊読んだ時点でほぼトントンと言えるから、1ヶ月に2冊以上読む人なら十分お得なサービスなのだけど。。

自分は、本の種類による、あるいは、その日の気分によるって感じでやっぱり紙の本も持っていたいと思っています。

①すべてがFになる

題名は知っていたのでやっとこさ手に取って読んでみたわけだが、まず、こんなに古い作品なのかという衝撃…! コンピュータとか、VRとか、今だからこそまったく違和感なく読めたけれど、確かにこれが発行された時代のことを考えたら、衝撃的だったことは容易に想像できる。

そして、今でもミステリとしても純粋に面白かった。やはり物語としての衝撃が大きいのはいいね。「フィクションを読んでいる!」という感覚こそが、僕個人の読書欲を見たいてくれると感じた。理系要素が強いけれど、イメージはちゃんとできたし、キャラクターの魅力もとてもあって愛着が湧く。シリーズが読みたくなった。

展開としては、トリックや結末がわからないにしても、なんとなく「こうなのかな?」と予想はついたけど、結末はびっくり。でも、それがわかった上で読み直すと、たしかにそれがわかる描写になっているのはすごい。(ミステリーなら当たり前なのか?)「こういう結末って認識でいいんだよな?」というわずかにもやっとした気持ちで終えたが、むしろそれこそが、真賀田四季博士、なのかと思う。

おすすめ度:★★★★★
作者:森 博嗣


②ゴール(GOALS!)

過去に一度読んだ本の再読だったが、、こんなに良い本だったっけ?ってくらい、響いた。多分、今の自分の悩み、行動に移っていない自分、漠然と目標をイメージしているだけの自分を変えられるイメージが沸いたからだと思う。

この本をきっかけにして、明確に目標を立て、行動に移すことができている。あとは書いているように、「行動し続けること」「何があっても、柔軟性を持ちつつ粘り強く最後までやり通すこと」だけ。

確かに他にもこういうことを書いている本はあるかもしれないが、自分には刺さったし、刺さる人が多いのではないかと思う。特に、結果を出そうともがいている人、なかなか行動に移せていないと自覚はある人。モチベーションを上げる、維持するために定期的に読み直したい一冊になったし、そもそも、自分のテンションを維持するには、ビジネス書や自己啓発本に常に触れているのが良いのだと気づくこともできた。

おすすめ度:★★★★★★★★★★
作者:ブライアン・トレーシー(Brian Tracy)


③恋に至る病

安くなっていたKindle Unlimitedで出会って購入、読んでみた。きっかけはタイトルとジャケット買いだったけど、本当に素晴らしい本に出会えたと思う。

読み終えた時の衝撃というか、この”真相が気になりすぎる結末”が本当に良い。モヤモヤするというか、ハッキリしない感じがクセになる。こんなにすぐに考察を調べた作品は今までになかった。帯に書いてあることが過大広告なのはよくある話だけど、この作品は本当に衝撃的。話もわかりやすいし、オススメもしやすい。

寄河景という絶対的なヒロインの魅力もこの作品を際立たせるものだし、後書きでも、これは寄河景をめぐるミステリーと書かれているわけだからね。そういう意味では、俺も寄河景に恋する病にかかってしまったわけだ。

ともかく、こういう真相がハッキリ描かれない作品は大好きだから、個人的にはめちゃくちゃ刺さった作品だった。キャラの魅力もあるし、もう一度読み直してどう感じるか、試したいね。早速メルカリで紙の本も買ったし、これは『今年の5本指』にも『名詞代わりの10冊』にも入れたい、それくらい衝撃的な作品だった。

おすすめ度:★★★★★★★★★★
作者:斜線堂 有紀


④モモ

ずっとずっと読みたいと思っていたけれど後回しにしてしまっていた一冊。Kindle Unlimitedの対象になっていたので迷わずダウンロード、即読了。

時間の大切さを教えてくれているという教訓部分はとても良いと思うが、それが少しわかりにくかったというのが正直なところではある。モモのキャラクターはとても良かったし、彼女を取り巻く仲間たち、そしてホラという神様的な存在(FGOの影響でイメージは完全に老プトレマイオスだったが)の魅力もよかった。物語としても純粋に面白かった。

でも、何だろう、何かが足りない気がするんだよなぁ。本で読まなかったのが悪いのか。。それはあるかもしれない。この本は、電子書籍よりも本で読んだ方が響きやすい作品だと思う。最近は電子書籍にも結構慣れてきたと思っていたのだけれど、『恋に至る病』もそうだったけれど、やっぱり”物語”は紙の本が自分には合っているんだろうなぁ。手元に世界がある感覚というか、その”本”の世界への没入感が違う。

あとは、灰色の男たちの設定が少し難しかったところもあるか。一応、児童文学という点を考えると、なおさら難しいと思う。子供よりも、むしろ大学生や社会人、大人たちが読むべき一冊な気がするな。大切なことを感じさせてくれるのは間違いない。

おすすめ度:★★★★☆(★★★★★)
作者:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)


今月刺さったワンポイント

時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとりみとめようとはしませんでした。  でも、それをはっきり感じはじめていたのは、子どもたちでした。というのは、子どもにかまってくれる時間のあるおとなが、もうひとりもいなくなってしまったからです。  けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。  人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。

『モモ』


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