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#3 ホストファミリーとの闘いの記録

皆さんこんにちは.重政です.

さて,ドイツはすっかり冬を感じさせる気候となりました.日が昇るのも7時半と遅く,寒さと格闘する毎日です.ドイツ人でも”寒い”という天気の中,頑張って自転車通勤を続けている重政でありますが,さて,この生活はいつまで続くのやら.

ちなみに朝の気温は0℃程度.昼間は10℃弱まで気温が上がります.日本でいうところの青森と同じくらいの気温らしいですね.そう聞くと,まだまだ寒い国も世界にはありますので,泣き言は言ってられないな,と思うばかりです.

写真は先日訪れたアムステルダムの景色.大好きなビールと,運河を挟んで光る夜のAdam's Towerとのコラボ.夜の水辺というロケーションが何ともたまらなかった.

せっかくのヨーロッパ留学なので,色々な場所に足を運んでみようと思い立ちふらっと行ってきましたが,とにかく街並みが綺麗でびっくりしました.ぼーっとしているだけで十分観光になるようなうっとりする街並みと水辺の風景に心が洗われた気分でした.夜の街並みは普通に怖かったですが,それについては特に言及しない方向で.

さて,本題.タイトルにありますように,現在僕はホストファミリーと生活をしているわけです.ホストファミリーといいますと,誰もが羨む環境らしいです(実際ホストファミリーがいると言うとほとんど皆さん羨ましがるんですね)が,僕の場合少し事情があって,正直最初の2週間はストレスでしかありませんでした...

今回は,そんなホストファミリーとのやり取りを記録しておこうかな,と思います.”ドイツ人とは”,みたいな部分にも若干触れることができたのかな,と思っていて,自分としてはいい勉強になったので興味ある方は読んでくれると嬉しいです.かなりネガキャン寄りな内容ですが,現在は落ち着いて気楽に生活していますし,オチはポジティブに持っていくつもりなのでご安心ください.

1. "I have a problem" の応酬の日々

部屋に着いた初日,一息ついた後にホストファミリーから言われた一言,”I have a problem”. まぁ正直なにが?って感じでした.そしてプライベートゾーンに関する説明が長々と.曰く,とにかくプライベートゾーンが大切なんだと,貸し出している部分もあるけどプライベートゾーンに立ち入ることが”problem”なんだと,長々説明受けておりました.そんなにプライベートが大切なら部屋を貸し出すのやめておけよ...と突っ込みたくなる気持ちを抑え,話を聞き続けること30分.初日からどうした,と波乱万丈な生活を予感した瞬間だった.

そのあとの生活においても,ことあるごとに”I have a problem”の応酬.メインは僕の生活騒音と電気の消し忘れに関して.電気の消し忘れに関してはまぁ自分に非があるのでわかる(それでも細かすぎるだろと突っ込みたくなる気持ちもある).生活騒音に関しては,初日に言われて気を付けていたにも関わらず指摘されたので,俺はどれだけnoisyな男なのか,と落胆せざるを得ませんでした.扉を閉める物音,部屋の鍵を閉める物音,足音...部屋で普通に夜を過ごしていただけの日でも物音を指摘されていたので,さすがにこれはストレスでした.こんな生活が1か月弱続きました,かね.

ただ,電気・暖房の消し忘れや,水の使い方などは,やはり気を配りたいみたいでした.地球環境に関わる部分についてはかなり気になるみたいです.ここら辺は流石,エコなドイツ人.自分もそこまで間違った使い方をしているつもりはありませんでしたが,これについては相当意識高いなぁと感心しておりました.

2.細かい vs. 大雑把

こんな風にとにかく細かいドイツ人.ことあるごとに指摘を食らう大雑把な日本人(こんなんが日本人代表で申し訳なく思う).どっちが悪いのかまじでわからなくて,結構悩みました.お互い円満に過ごす方法はないのか.考えました.部屋を出ていくことは簡単だけど,やはりここは解決に向けて何か行動を起こしたい.そう思って起こした行動がこちらでした.

3.原因は常に自分にあると考える.とにかく思ったことを話す.

まず,自分で改善できることはないのかな,と考える.相手に原因があると考えてしまうと思考は悪い方向に向きがちです.だって相手がより悪く思えてしまうわけですから.何かがうまくいかないとき,その原因は必ず自分にある.そう思えたことが今回様々な問題を解決するのに役に立ちました.

そして二番目の項目.至ってシンプルだし,誰でもできるようなことで改めて言うことでもないようなこと.でもこれ僕にとってはすごく難しいことなんです.正直僕はこれがものすごく苦手.だからこういう些細な出来事でこのことの大切さに気づきます.思ったことを素直に相手に伝える.相手が考えていることがそこで初めてわかる.相手が考えていることも結局会話をしないことにはわからない,ということですよね.

結局僕が指摘されていた部分はこれまで日本の家で当たり前に受け入れられていたことであり,やはり当たり前であったことが否定されるのは少なからずストレスをもたらす.でもそのことを正直に伝えたら,これからはなんでもいってくれ,と歩み寄ってくれ,今は指摘こそ受けるものの快適に暮らしております.

4.結末

すっかりホストファミリーと仲良くなれたわけですが,今は毎日ドイツ語で書いている日記を見てもらっています.完全にドイツ語の先生として味方につけることに成功しました.ただ今いる場所はあまりに田舎すぎるのと,場所的に不便なのでやはり引っ越そうかな,と検討しているところです.笑

今回の騒動を通して,やはり自分の思っていることを伝えるのは大切なことだし,意外と自分本位に生きていてもいい,ということにも気づけました.やっぱり自分の人生だし,自分のやりたいように振舞わないとね.

姉ちゃん持ちの長男が,周りに気遣いすぎる癖を少し克服した,そんなお話でした.


最後まで読んでいただきありがとうございました.何か感じたことあればコメントください.お待ちしております.


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