歌集
30代の女性歌人の日常が物語のように心に入ってくる。とても読みやすい歌集です。
短歌はこのように自然に作っていいんだ?
そんなふうに思ったことを覚えています。
その頃は時々落書きのように短歌みたいなものを書いて、気まぐれに雑誌に応募してみてはまったく反応ももらえず(当たり前です)、短歌との向き合い方にグラグラしていた時期です。
はじめは図書館でなんとなく素敵な装丁で手にとって借りて読みました。でも帯もなにもないのでどんな歌集なのかもわからずに。
日記のように生活を短歌にしていると、こんな宝物のようになることを教わりました。
短歌に導いてくれた一冊です。
細胞の一つ一つに約束がくみこまれている 耳をすませる
#「ここはたしかに」笹本碧
(追記)一首引きました
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