代理母になりたい

わたしはシス女性だ。
女であることを疎ましく思ったことはほとんどない。
むしろ女に生まれてきてよかったことの方が多かったかもしれないと思う。
もし男だったら、と考えることはあるけれど、男になりたいわけではない。

いまいち恋愛に対してピンとこないので、人生設計としては①自立する、②家族になるべく迷惑をかけない、といったところだ。
結婚をする気はないし、パートナーをつくるつもりもない。
心身ともにそこそこ健康で、すこし社会から浮きつつもなんとなく馴染む、そのくらいを目指している。

冒頭に記した通り、わたしの体は女なので子宮がある。
せっかく子宮をもって産まれたのなら、子供を産んでみたいと思う。
自分の遺伝子を継いだ子供はすこしこわいけれど、赤の他人の子供はかわいいと感じる。
愛するひとの子供を産みたい、なんて夢は持っていないし、愛するひとはそもそも存在しない。
それならやっぱり産むのは赤の他人の子供がいい。
そうして結論が「代理母になりたい」になるわけだ。

ただ、代理出産は日本で禁止されていると言っていい。

生殖補助医療への関与、また代理出産への斡旋を行ってはならない

社団法人 日本産科婦人科学会の会告(平成15年)より

まあ冷静に考えれば、代理出産なんてトラブルの種にしかならなそうなこと、やっていいよ!って言わないよな。
日本では子供の戸籍上の母親は産んだひとになるし。
日本はそもそも同性婚ですら遅れをとっているし。

でも子宮や卵巣の病気とか、同性のカップルとか、いろんな理由があって子供がほしいのに望めないひとたちもいるだろう。
そういうひとたちにとっては、代理出産はひとつの希望になり得ると思う。
だから海外では代理母が法律的に認められてるところがいくつかある。

アメリカの一部の州、オランダ、ウクライナ、ロシア、インドなど。

うぃずらぶより

代理出産はビジネスにもなりうる。
仮に貧しいひとが健康で子供を産める体で、代理母としての役割を望まれていたら、検討の余地はあるのでは。
実際そういう話も存在する。

こういう話をすると、やれ人権がどうだ、やれ産まれてくる子がかわいそうだ、みたいなめんどくさい話がどうしても出てくる。
大切な話だけれど。
じゃあ動物園にいれられている動物たちに人権(動物権?)はあるのかという話になる。
わたしからしたら同列の話だ。

人間をなにか高尚な生き物だと勘違いしてはいけない。
地球や宇宙を我がものかのように話してはいけない。
所詮はただの動物である、とわたしは思っている。

そんなわけで代理母になりたい、しかし今のところ日本では禁止されている、なんていうか夢って叶えるのが難しい、そういうとりとめのない話。

ちなみにわたしは無排卵のため卵子提供は難しい。
そもそものところからスタートラインに立てるか危うい。

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