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ペンタトニックの使い方からアドリブの方法を考える


ジャズサックス奏者の市川海容(いちかわかい)です。
5月頃からYouTubeにてレッスン系の動画を週1回のペースで投稿しています。
現在YouTubeの収益化を目指し鋭意更新中です!
ありがたいことに動画を投稿し始めてから1ヶ月ちょっとでチャンネル登録者数が400人近く伸びており、「アドリブ習得練習法」と言う動画の再生回数は5000回を越えました。
レッスンも行っていますのでご興味ある方はぜひこちらをご覧ください。

レッスンの詳細についてはWebサイトからもご覧いただけます。

ペンタトニックからアドリブへの糸口を掴む

さて、今回記事を書いたのは先日投稿した「ペンタトニック攻略!音数制限でペンタを使いこなす!」と言う動画とそこで紹介している手法について解説したかったからです。
まだ動画を見ていない方はぜひこちらをご覧ください。実演を含め、譜面のダウンロードも私のWebサイトから無料でできるようになっています。

この動画の中では、ペンタトニックの5音のうち、まず「ラドミ」の3音だけを使ってソロを取るところからスタートしています。
3音でソロを取るのも難しい!でもやってみたいという方向けに、2コーラス分私の演奏もついていますのでそれをなぞるところから始めてみて下さい。
また、実演部分だけをまとめた動画も作成してあります(in C、in Bb、in Eb)ので練習の際にお使いいただくこともできます。

「限界」や「行き詰まり」を感じることが大事

動画内でも話していますが、この練習では制限された状態を続けて、「もう何もアイデアが出てこない」「今の自分の限界だ」「他の音も使いたい」と言う感覚を得ることが大事です。
「限界」と言う自分の現状を感じ取り、「他の音を使いたい」と言う次への動機を得るという、アドリブ習得のための自分の思いをわかりやすく認識できると思います。
最初は3音だけですから、ソロをとっていくうちに、「ここがメロディとして繋がりにくいな」「ここに音があればもっと自然なメロディになるのにな」と言う感覚に気づきやすいでしょう。
アドリブをする上でこういう感覚に敏感になっておいて損はないと思います。

4音、5音と、使える音を一つずつ増やしていく

動画内では、先ほどの「ラドミ」に「ソ」を足した4音、そしてさらにそこに「レ」を足した5音、発展として「ミ♭」も加えたブルーススケールでのソロも実演しています。
1音ずつ使える音を増やしていくことで、「足した音によって何ができるようになったか」「どうメロディが紡ぎやすくなったか」と言うことを実感しやすいでしょう。
この練習でも先ほどの「限界」を感じ取ることが大事です。
自由度が上がることで3音の時よりも限界を感じるまでの時間は長くなるはずです。全然飽きずに続けられるかもしれません。
今回の動画ではブルースを題材に実演していますが、普通のスタンダードでも同じアプローチをしてみると面白いでしょう。
キーに関しては移調して試してみて下さいね。

さらに先へのアプローチを

この音を制限して、限界を感じたら使える音を増やしていく「音数制限練習法」にはまだまだ発展の余地があることは明白ですね。
音は12音あり(微分音などは今は除く)、まだ半分ほどしか使ってないわけですから。
例えばCメジャーペンタ(ドレミソラ)にCメジャースケールの残りの音(ファとシ)を追加してく練習があります。
動画内の実演を一通り試した方にはぜひ試してもらいたいですね。
ファやシが使えることによって、紡ぐメロディがより洋楽らしさを持ったり、よく聞くことのあるブルージー、ファンキーなフレーズが演奏できるようになったりします。
こうなるとブルース以外の曲でも使い勝手が良くなります。
さらに「ミ♭、シ♭、ファ#」あたりを足すとブルージーなアプローチとしてはほぼ困らないでしょう。
ここまでくると使える音が多すぎて音数制限と呼んでいいのか分からないですね笑

使える音が多すぎて迷子になったら耳コピをしよう

自由度が上がった結果、どうしたら良いのか分からなくなる。
アドリブあるあるですね。そこまで来たら「耳コピ」の出番です。

過去の偉人たちの演奏からフレーズを耳コピし、音をどう言う組み合わせでどう使っているのかを学べます。
音感を鍛える上でも役に立ちますし、ジャズ的なボキャブラリーを増やすことにも繋がりますね。
また、耳コピする際は皆さん自身が「この演奏、このフレーズかっこいい!」と思えるものから始めることをオススメします。
やはりモチベーションというものは非常に大事でして、自分の感覚を磨くために大きな役割を果たしてくれるんですね。
学んだフレーズは機械的にではなく、自分の中に「歌」として残るでしょう。
このことの重要性はこちらの動画で解説しています。

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ジャズをやってみたい方、どこから手をつけたら良いか分からない方、長年練習しているけれどイマイチ上達しない方への指針になれば嬉しいです。
レッスンではより一人一人の状況や目標に合わせて指導を行っています。
体験レッスン(有料)もありますので、ご興味ある方はぜひご利用ください。
皆さんが楽しいSAX LIFEを過ごせますように!

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