少しだけ昔の話

noteにまとめるって言ったからさ、少しだけ昔の話
今から一年か半年くらい前の話
なんせ曖昧なくらい辛かった話
だからそういうのに敏感な人は見るの注意してね






俺Aが主人格やりだす更に半年くらい前かな?実家を逃げ出したんだ
「ちょっと友達の家に遊びに行ってくる」って言ってね
その日のうちに「今日は帰らない」とLINEして、その後一週間くらい同じことを送った

一ヶ月経ったころ、「もう二度と実家には戻らない」と送った
知人の家にいることはバレてたから、知人に鬼のように親がLINEしてきた
凄まじい文字数だったよ、見せてもらったけど気持ち悪かった
半年くらい実家とは知人の家を出るための資金として障害者年金を受給してる通帳を渡せと交渉した
一文無しで家を出て、障害者年金も親が搾り取っていてね
実家を出てから、通帳渡されるまで一年かかったんだったかな、俺らは転換性障害で階段の上り下りがすごく難しいんだけど
最後に覚えてるのは、「通帳がほしいなら階段を上って取りにきなさい」って玄関から見下ろす母の姿だったかな
そこからは正直よく覚えてない
母も自分の子供のことだから、杖なきゃ階段の上り下りまともにできないの知ってたはずなのにね、傘立てに杖あるんだもん、言ったじゃん母さん、この杖何?って
知らないなんて言わせないよ

とは一人称視点で書いたものの、実は前半と後半で体験したのは別人なんだ
半年くらい知人の家から出るための資金を〜から別人
そこまでは俺らの基本人格、つまり母にとって実の娘、本人の意思での行動だったんだ

それまで基本人格が何やってたかって?何にもやってなかったよ
別に通帳取り戻すとかも考えてなかったし、ただ実家から出て自由だって遊び回ってた
基本人格が交代して出てこなくなってから知人は俺らを鬱陶しがって、弁護士つけてまで俺らを追い出すために通帳取りに動いてくれたんだ

配信では「訳あって一人暮らしできなかったんだ」と話した
そもそも、基本人格、本人に一人暮らしの意思がなかった、の間違い
世話してくれる世話人の知人に依存して、一人暮らしなんてするつもりもなかった、の間違い

俺は基本人格じゃない、交代人格の一人だからさ、そんな本人の意思なんて関係ないから知人が鬱陶しがったのも手伝って、一人暮らししようって思ったんだ

その後は病院とも寮とも言えない、ただ朝晩飯がつく、世話人のいる家で少し過ごした
そこには何人か同じように精神障害を持っている人が一緒に過ごしていて、みんな異常にハイか、異常に落ち込んでいるかしていた

その後晴れて遠い遠い見知らぬ土地で完全な一人暮らしを始めた
そこが地元の友達が遊びにきてくれて、寂しくなかったよ

最近になって、友人も多忙で一人きりでさ、寂しいし、誰かと話すことやめたくなくて配信を始めたんだ
また友人が遊びにきてくれたときに「おかえり」って言えるように
だってこの家に越してきたのは友人たちの第二の家にするためだったんだもん

また元気に「おかえり、待ってたよ」って言うために元気に生きていたいと思うよ

【A】

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