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仕事でしか得られない幸せ

今年の24時間テレビの恒例のドラマは、多くの知的障害者を雇用してチョーク製造をしている会社の話でした。
実在している有名な会社の話でしたね。

障害者の仕事を守るために一人ひとりの能力を把握し、できるように工夫する過程が印象的でした。

留学していた主人公が帰国したばかりの時、工場の実態に驚き、自分の親である社長に詰め寄るシーンがありました。「どうしてこんなにたくさんの障害者を雇うのだ、経営難なのに」と。

これに対して社長は悠然と「仕事でしか得られない幸せがある。それを守りたい」と答えました。


知的障害者の施設で働いていた頃、仕事について一生懸命考えていた時期でした。施設の理念が「障害者の仕事を創る・守る」といったものだったので、当然その方向で考え、行動していましたが、それは自分の仕事に対する考え方・思いにも反映されています。

ある年齢に達したら隠居したい、という気持ちもありますが、「仕事でしか得られない幸せ」を簡単に手放せない、と考える自分もいます。手放す怖さ、というものもありますし。

おそらく私は死ぬまで仕事をすると思います。それは、障害者のある仲間たちといっしょに仕事をしていたときから現在までに培われた仕事観があるからです。

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