Appleを退社しました。
表題の通り、西村海都は2023年3月31日をもちましてApple Japan合同会社を卒業することとなりました🌸
新型コロナウイルスが猛威を振い始めた2020年3月16日に大学2年生ながら入社することができ、そこから3年間勤めてまいりました。素晴らしい人たちに囲まれ、素晴らしい職場環境の中、非常にエキサイティングな仕事をすることができました。
ここで学んだことはこれからの人生において非常に重要なピースとなると思います。ファーストキャリアがここで良かったと心から感じています!
めちゃめちゃ楽しい3年間でした🌸
Apple退社後について
肝心なApple退社後については、4/12に株式会社を設立し起業します。
会社名は4/12にTwitterとnoteで発信しますので少々お待ちください!!
→諸事情により、4/20に設立することとなりました!
もう少々お待ちください🙌
ビジョンは「社会課題をエンタメに」です!
※なぜ社会課題領域なのかはこの後の「Appleに入社した理由」をご覧ください。
事業内容としては大きく2つに分けて「縦型動画事業」と「ソーシャルプロジェクト事業」です!
①縦型動画事業
縦型動画事業では、企業や個人のTikTokやリール、YouTube shortsの「アカウント運用」「コンサルティング」「縦型動画制作」「広告運用」「SNS勉強会」などをトータルして行っていきます。
企業の社会課題に対する取り組み内容を今現在、1番拡散性のあるTikTokを使ってZ世代へと届けます。そうすることによって、採用につながったり、商品の購買へとつながります。
私たちZ世代は環境に良いものを好んで購入したり、ジェンダー課題(女性比率が高いかや育児休暇がとりやすいかなど)に取り組んでいる企業へ入社するという傾向があります。なので企業の社会への取り組みをZ世代へと効果的に届ける必要性があります。
TikTok Japanや大手SNS運用会社、大手広告代理店で働いている&働いていたメンバーと、インフルエンサーとして活動しているメンバーのノウハウを集結して行っているので、ぜひご連絡いただけたらと思います!
また、この縦型動画事業を起点として、「ブランディングパートナー事業」「Z世代への企画/マーケティング事業」も展開しているのでぜひご連絡ください!!
特にZ世代と呼ばれる層へのアプローチや、その世代がどのように企業からのメッセージを受け取っているかは詳しいので(Z世代でのみ構成されているからこその強みです)ぜひご一緒させてください!!
②ソーシャルプロジェクト事業
こちらの事業は社会性を追求したオウンド事業となります。
すでに「もうタブーじゃない」というプロジェクトのローンチをし、大反響いただいています。
Taboo to POPというコンセプトを掲げ、世の中の「タブー」となっているものをタブーじゃなくする社会を作りたいという想いで発足したプロジェクトとなっています。
1月に行ったイベントでは、Z世代150人が集まり、クラブのような音楽ガンガンの雰囲気の中で、各々が見てきた/感じてきたタブーを共有するということを行いました。
SNS上でも話題を巻き起こしました。
詳しくはこちら▶︎https://note.com/kaimyon920/n/nf0f28abe82d5
今後はこの「もうタブーじゃない」を起点として、多くのプロジェクトとの共創企画/イベント、メディア化を行っていきます。多くのプロジェクトと組みたいと思っているので気軽にお声がけください!
中長期的にやりたいこととしては、社会課題に対する興味関心がある人々の総数を増やすことなので、「こういうやり方もあるよ!」や「一緒に考えたい!」とおっしゃってくださる方々とはぜひともお話しさせていただきたいです✌️
社会課題解決のためには、社会課題への共感を高めることが最優先且つ重要だと考えています。そこで「共感性」というところに着目した結果、エンターテイメントの領域を掛け合わせることによってその共感性が生まれるのではないかと考えました。
これまでの「社会課題=堅苦しい/真面目」といったイメージから脱却させることができれば、もっと自由に皆が解決案を考え、実行するようになると考えています。
僕はそのようなムーブメントのきっかけを作ることができると信じています。
だけど1人じゃできない。
だからできるだけ多くの人と協力してこのムーブメントを起こしていきたい!
一緒に良い社会をつくっていきたいです!!
Appleに入社した理由
僕がAppleに入社したいと思ったのは、AppleがInclusion & Diversity(I&D)に本気で取り組んでいるからです。今でこそ、多様性という言葉に聞き馴染みがありますが3年前の当時は今よりさほど多様性というワードは浸透していませんでした。
振り返ること2019年の10月。
大学の食堂でお昼ご飯を食べていた時に、友人が「最終面接でゲイだとカミングアウトしたら酷い言葉を言われた挙句にその場で不採用にされた」と泣きながら話してくれました。
僕はその瞬間彼の苦しみを理解してあげたいと思い、「ゲイとは?」という初歩的なことから勉強し始めました。そこで勉強していくうちに「多様性」という言葉に出会い、「LGBTQ +」という言葉にも出会いました。そこからさらに勉強しているうちに「ジェンダーギャップ指数が153カ国中121位でG7の中でも最下位」だということも学びました。
さらに学びを深めていると、海外では多様性がフツーに受け入れられているのに対して日本ではまだその土壌すらないということでした。2023年現在においてもまだ選択的夫婦別姓について議論されているし、一部の企業の重役たちはいまだに女性のことを軽んじているし、ましてやLGBTQ +についての理解がないのが現状です。
残念です。
2019年の当時感じたことは “日本は遅れている” ということでした。
「友人が悲しんでいる姿はもう見たくない」
そう思った僕は、自分の手でこの世の中を変えたいと思いました。ただ、自分ひとりではそんな力があるはずもなかったので、会社の中に入り、社内から外に発信をしていくことが最善だと考え、就職することを決意しました。そこで、就職するなら多様性への理解がある外資系企業だということを心に決めました。
ただ当時は大学2年生。就活するには早すぎると思っていましたが、「1日でも早く友人が生きやすい社会を作りたい」と思っていた僕は、いても立ってもいられず、気づいたらAppleに履歴書を送っていました。
そして数ヶ月後にはAppleにいました。
そこから社内のリソースをふんだんに使わせてもらい、知識を深めるとともに、当事者の方々にも直接お話を聞いて回っていました。
当事者の方々のお話を聞いているうちに、“当事者目線の大切さ”も学びました。
別にこの世の中が変わってほしいと思っていない当事者もいれば、変わってほしいと思って活動しているものの、ここは変わらなくていいんじゃないかと考えている当事者の方など、意見にもグラデーションがあるんだということを初めて感じました。当事者じゃない僕が精力的に活動しているのにも疑問を呈している方などもいたりして、多様性とはこういうことであるんだなと実感したと同時に、難しさも覚えました。
「もう無理かも…」と思っていたある時、恥ずかしながらIncusionの意味を初めて理解しました。
Diversity溢れる環境においては、Inclusionが大切であると。
Inclusionとは、互いの特徴を認め合ったうえで一体感を持って働くこと、言うなれば多様な人材が相互に機能している状態をつくりだすことであると。
ジェンダー課題に取り組むことにおいて必要なことは、当事者はもちろんのこと、当事者ではない人も参加することです。そうすることによって、当事者目線と非当事者目線でのアイデアを掛け合わすことが可能になり、より革新的なアイデアが生まれる。
僕はこれを幾度となく体験してきました。
だからこそ、当事者ではない僕の意見にも価値があるんだということを実感しました。
このI&Dの文化を多くの企業で根付かせることができれば、きっと僕の友人が入りたいと思う企業の数が多くなると思いますし、友人以外の当事者の方々もそうでない方々も、きっとそう思うと思います!
僕がI&Dに取り組む理由は、まずは友人が生きやすいと思える社会をつくること。
そして次に、すべての人がそう感じることができる社会をつくりたいです!
卒業することにした理由
完璧に整った環境でやりたい仕事をやっていたし、同時に自分でもいろんな活動をしているので、なにひとつ不自由のない生活を送っていました。
毎日が幸せで楽しくて大大大満足でした。
ただ、20代前半にも関わらずこんな居心地の良い環境にいて良いのか。
それを心のどこかでずっと感じていました。
特に2月の13泊にも及ぶ合宿を行ったMAKERS期間中はずっと自問自答をしていました。MAKERSのみんなは自分のプロジェクトや会社と真剣に向き合い、背水の陣を敷いてすべての時間を事業のことに費やしているのに対し、自分にはAppleという保険がある…
めちゃめちゃ本気になってなんとか食らいつこうとしているみんなの姿がカッコよくて、いつしか羨ましく思えていました。(イヤミとかではなく)
そして最近とある人に言われた言葉が衝撃でした。
この言葉を聞いた瞬間、走馬灯のように過去の自分を思い返しました。
Appleでの1日目の研修を終えた日の夜、
と、時価総額世界一の企業に対してめちゃめちゃ尖った発言をしていました。
ある種、世界一の企業に入った自分への自戒でした。ここで自分のキャリアを止めない。ここをスタート地点として自分で生きていける力をつけるという自分への挑戦状でした。
そして3年後の今日、本当に辞めました(笑)
3年間で学べることは学び尽くしたと思っています。
僕が3年という数字にこだわっている理由は、人は3年もあれば学び尽くせると思っているからです。なぜなら中学も高校も3年間ですべて学び尽くし、3年間で学生生活を謳歌したという自負があるからです。
だから僕はすべての物事は3年で学べるという持論をもっています。
こんな良い会社を辞めることは正直想像もしていなかった、というか想像することができていなかったです。良い環境すぎたからです。
でも覚悟を決めました。素晴らしい環境を捨てて大海原へと飛び立ちます。
卒業しなくてもよかったのではないかと言われるとそうかもしれませんが、こっちの方がワクワクするしこっちの方が覚悟が決まると思ったからです。
この選択を必ず正解にします。
これからの人生
社会課題をクリエイティブで解決するクリエイティブディレクターになります!
そして、社外取締役として、CDIOというChief Diversity & Inclusion Officer になりたいです!CDIOとは簡単にいうと、企業のI&D文化を奨励していくポジションです。このポジションは海外ではすでに存在しているのですが日本ではまだ聞き馴染みがないポジションです。
要はジェンダー課題をはじめとする社会課題解決に向けて活動していきたいということです!
21歳という若さにして世界最高峰の会社に入社することがで、ここでたくさん学ばせていただきました。本当に楽しかったです。
ここで学んだことを糧に独立し、自分の夢のため、そして友人が生きやすい社会をつくるために励んでいきます!
4月からはAppleで働いていた時間がマルっとなくなるので、その分めちゃめちゃふっ軽になれます!なのでぜひともご飯とかいきましょう✌️いろんな人にも会いたいです!よろしければTwitterにてDMいただけたらと思います!!!
Twitter▶︎https://twitter.com/@kaitonishimura_
最後に
ついに覚悟を決めました!
自分の力で生きていきます!
これからもおもろい決断をし、おもろい人生を自分でつくっていきます。
人生なにがあるかわからない。
Appleでお仕事できたのも数年前の自分からは想像できませんでした。
24歳。まだまだ挑戦していける年齢です。
だからこそぬるま湯に浸からない選択をしました。
きっと数年後も想像すらできない人生を歩んでいるんだと思います。
「connecting the dots」
ここで学んだ言葉であり、ここで学んだ考え方です。
もっと「点」を増やしていき、もっと多くの点が「線」で結ばれるような人生を送っていきます。
次は僕がThink Differentをつくります。
だって自分が世界を変えれると本気で信じている人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから。
Thank you,
Kaito Nishimura / 西村海都
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?