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変化の日

息子小学校5年生の冬。

ある日の夕方、息子からの「学校行かない。」宣言。
理由。わかっています。
この宣言の2時間前の仕事中、私の携帯に担任の先生から電話が入る。
「❍❍君、忘れ物が目立ちまして、
宿題もしてこないことが多いので今日は少しきつく注意させて頂きました。すみません。」
この電話の時には、息子の気持ちなど知らず、「こちらこそ申し訳ありません。今後もよろしくお願いします。」等と会話をした。
自宅に帰ると、息子は落ち込んでいた。
冒頭の「学校行かない。」宣言。
「どんな怒られ方したの?」「・・・。」
「怒られたから学校行きたくないの?」「・・・。」

休んでみるのもありかもね。
そのときは、登校拒否になるとは思わず、
翌朝は軽い気持ちで
「落ち込んでいるようで、今日はお休みします。」と学校に伝えた。

それまで病気以外、休まず学校に通っていた息子。
病気もしないから、ほぼ皆勤賞。
友達も居たし、運動も好きだった。
休み時間には担任の先生とサッカーをしていると聞いていたし、まったく登校拒否の予感なんてしていなかった。休んでもいいよ!
そのときの私は、そんな感じ。

それから徐々に「休みたい」と言う日が増え、6年生の春には、
運動会を最後に完全に学校へ行かなくなってしまった。
相変わらず、理由を言わない息子。
「だってさ、ママに言ったら他の人に言うもん。」
・・・。
運動会、1位だったじゃん?楽しそうだったじゃん?
なんで?なんで?
返ってこない答えに
息子の気持ちを予想するしかなかった。

それからの息子は、ソファーに寝転がりYouTubeを観て、ゲームをして1日を過ごした。リビングには出てくるけれど、ずっと家の中に居て、外に出ようとはしない。
誰とも遊ばないし、友達からの連絡に返信するそぶりもない。
ただただ、ゴロゴロ過ごしていた。

そして、変わったことが1つ。
「ぎゅっとして欲しい。」
「手をつないで寝たい。」
さみしさや不安を口にするようになった。
そんな息子をみて
心がぎゅっと締め付けられるくらい悲しかった。





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