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階段式魚道を遡上する魚を、サギが狙っていた。

 5月17日の午前中、多摩川まで散策に出かけた。地図で見ると自宅から3キロほどの距離がある。実際歩いた感じでは「5キロはあるよ!」という多めの表現になるけど、往復すると汗ビッショリになり、タヌキ腹になった私にはピッタリのコースなのだ。
 二ヶ領上河堰堤(にかりょうかみがわらえんてい)があって、少し離れた斜面でのんびり川面を眺めていると、気が落ち着く。
 今日は、日よけにカラフルな傘を差した釣り人が、普段より多い。風もなく、日差しが気持ちいい。

釣り人01

釣り人02

 いつもは、川面を30分ほど眺めて、帰るのだが、堰堤(えんてい)のそばまでゆく。堰堤の左脇に、魚が上り下りできるように設けられた通路「階段式魚道」がつくられている。
 その階段式魚道でサギを見つけた。

堰堤01

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サギ01

 サギは何を狙っているのか、じっとしている。3メートルほどの距離に近づいても逃げない。右脚を小刻みに上げ下げして川面を睨んでいる。遡上する魚を狙っているようだ。
 待っていると、小さな魚をくわえて飲み込んだ。撮影しようとカメラを構える。何度か挑戦してみたけど、動きが素早すぎて撮影できない。
 ネットで調べると、この魚道をコイやフナ、オイカワ、モツゴ、ウグイ、ニゴイなどが遡上するらしい。

サギ02

サギ03

サギ04タイトル

 子どもが小学生の頃、一緒に多摩川にコイやモツゴを釣りによく出かけた。そんなある日、多摩川の水位が普段より1メートル近く下がっていた。川岸のコンクリート歩道脇に沈められたテトラポットが完全に露出している。大げさにいうと、川岸が『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』状態になっていたのだ。
 それに驚いていると、通りがかりの釣り人が、
「堰堤の整備のため水を放水して、水位が下がっているらしいよ」
 と教えてくれた。
 で、コンクリート歩道を歩いていると、テトラポット脇の水たまりに、たくさんの魚がうごめいているのを見つけた。川の水位が急激に下がったために逃げ遅れたようだ。
 川底に下りて観察すると、水たまりには、よく見るフナやモツゴに混じって、ウナギ、ドジョウ、ナマズまでいる。
「多摩川にはこんな魚までいるんだ!」
 その時初めて、多摩川に棲む魚の種類の豊富さを知った。

サギ05

 サギは魚道でどんな魚を捕まえたんだろう。デジタル一眼レフのカメラが欲しい。

マンガだけに集中した生活ができたら!! 夢はいつか現実しますか? 私はあなたに何をバトンタッチできるでしょうか。